俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『総持寺』

2010-01-31 21:49:44 | Weblog
昨日は横浜市鶴見にある「総持寺」に参詣して参りました。

「総持寺」は、福井の「永平寺」と共に「両本山」と称され、禅宗の一つである曹洞宗の「総本山」なのです。

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「総持寺」は、JR鶴見駅の西口側にあります。
首都高速・横羽線の汐入ICから「総持寺」へ行くには、JR鶴見駅の東口から踏み切りを渡れば、すぐ目の前なのですが、これが“開かずの踏切”なのです。

遠回りになりますが、西口交番のある京急線・JR線との立体交差を通ればスムーズに西口へ行けるのです。

ところが、西口界隈は道路が狭くて一方通行路が多く、そこに大型の路線バスがひっきりなしに通るし、道路にはタクシーが長い列をなして道を塞いでいる上に歩道もほとんど有りませんから、人は障害物競走のように車の間を潜り抜けるように動き回ります。首都圏の駅前の中でも一級の狭隘・混雑ぶりです。

やっとこさの想いで到達した山門から続く参道沿いの林に囲まれた車道をしばらく上ると、広い駐車場に出ます。車を下り立つと、10万坪の広大な境内には様々な堂宇が木々の狭間に立ち並んでいました。
駅前の喧騒など吹っ飛びました。

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「総持寺」は石川県輪島市門前町にあったのですが、明治31年に火災により大部分が消失したため、同44年に現在地に移転したのでした。

駐車場から続く坂道を登り、すぐ上の「宝物殿(ほうもつでん)」を拝観した後に、皇族方のお通りになる向唐門(むかいからもん)の前を通って、総受付のある「香積台(こうしゃくだい)」で、一時間毎にある山内(さんない)を巡る案内の受付を済ませ(金400円也)ました。


しばし待合室で待っていると、定刻の2時丁度に若い修行僧が現れて、山内での約束事の話が有りました。それは、廊下は左側通行であること、仏様前では合掌すること、大きな声での会話をしないことでした。
案内する修行僧に十人ほどが、ぞろぞろ続きました。

最初は「百間廊下(ひゃっけんろうか)」と呼ばれる152mに及ぶ長い廊下を渡りました。時々、脱兎の如く走って来る修行僧に出会いました。ぶつかったら大怪我をしそうな勢いです。見学者は皆、しっかり左端に寄って通り過ぎるのを待っていました。


昼夜、雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧が寝食を共にし、座禅を行う修行の場である「大僧堂(だいそうどう)」です。“起きて半畳、寝て一畳”といわれる畳一畳とその前にある二段の棚が生活の場です。上の引き戸の棚には日常生活用品を、下には布団を仕舞うのだそうです。


山内での会話は禁止とのことで、振鈴や太鼓、梵鐘などの音で、すべてを伝えるのだそうです。朝4時に振鈴で起床を触れ回り、一日が始まります。
座禅、食事、作務(さむ=清掃などの作業)。
木の板の廊下は、ぴっかぴかです。


この板木(ばんぎ)を木槌で打った音で、作務などの行動時間を知らせます。
その他の意思の伝達は、ある種のパントマイムで伝えます。


様々な堂宇内を見学致しましたが、圧巻は「大祖堂(だいそどう)」と呼ばれる日本一の大本堂で、畳千畳敷の広さがあるそうです。


最後に「香積台」に戻って、これも日本一の大きさの「大黒様」にお参りいたしました。


外に出て、大本堂の前に立つと、大伽藍の大きさに圧倒されました。


とっても清々しい気持ちで、お山を後にしたのでした。

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元来、無信心・無宗教なのですが、両親を失くしてからお墓を持つようになって、少しは仏心を持たねばと思うようになりました。
実家が曹洞宗なので、一度は本山である「総持寺」にお参りしなくてはと思い立ったのであります。

皆さんっ! 信仰心は大事ですよッ!