俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『土地相続の話』

2010-01-29 20:22:34 | Weblog
先日、生まれ在所の県庁からA4サイズの封書が届きました。

何事かと封を切ってみると、「新高校の校舎等建設事業に伴う事業の概要説明並びに用地取得に伴う相続確認について」という長ったらしい表題の文書などが入っていました。

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

説明文書の中には、新高校の計画や建設の概要を示す図書、土地の公図と共に、自分の全く知らない四代前のご先祖様から始まる「被相続人・相続関係図」が入っていました。
それによると、「新高校建設のための買収予定地内に、明治時代の登記簿上でご先祖様外5名の共有地があることが分かったので、買収に協力を・・・」と、有りました。

さらに、「後日、当方より電話にてご連絡のうえ、事業のご説明とご協力をお願いいたしたくお伺いさせていただきたい・・・」と有りました。

えっ! 突然、降って湧いたような話です。
なになに、我がご先祖様は、子孫に美田を残してくれたのか・・・?

大型の高級外車にでも買い替えるかぁ・・・
500mmの単焦点の交換レンズは100万円以上するからなぁ・・・
改修のために閉鎖になる姫路城でも見物に出かけるかぁ・・・
・・・夢は膨らみます。

我が在所の市には現在、公立高校が7校あります。
ご他聞に漏れず、我々の頃とは違って、人口減と少子化によって進学者数が激減し、4校を一つにまとめて新高校とする計画なのです。

そりゃ、協力せねばなるまいっ!

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

昨日、県の用地担当のお役人様から電話が入りました。
ひとしきり前述のような説明があり、「譲渡に協力して欲しい」と、お願いされましたので快く了解致しました。

「それで・・・、お願いなのですが、印鑑登録証明書を頂きたいのですが・・・」と、丁寧な、少し猫なで声で言うので、「いいですよ」と答えました。

すると、何だか済まなそうに声のトーンを落として、「土地は買い上げさせて頂きますので、印鑑証明の代金300円は、そちらでご負担願えないでしょか?」と云うから、「当然です、当方で負担しますから、お気にせずにっ!」と元気に返事を返しました。

「それで、・・・」、今度は気の毒そうに、「実は土地代金の方が時価で30円なのですが・・・」と、もごもご消え入りそうな声が受話器から・・・

「えっ!、逆ザヤじゃないですか?・・・」
「それじゃあ寄付します」と云うと、「寄付をして頂いても、印鑑証明は必要なんです」だと・・・

       *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

我がご先祖様に連なる生存する相続関係者だけでも14名です。
共有地の共有者は6名ですから、その子孫の相続関係者は100名もいるのではないでしょうか?

高校の現有地と隣接する畑の間の傾斜地で、原野23㎡とは・・・

“子孫に美田を残さず”
“我が祖先はエライッ!”


最新の画像もっと見る

コメントを投稿