俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『ねこちゃん』

2010-05-23 17:22:48 | Weblog
気に入っている散歩コースの一つに造成工事中の住宅団地があるのですが、すでに工事の完了した区画もあって、そこで雉が遊んでいるのを何箇所かで見かけました。

先日の天気の良い日に、雉を撮ってやろうと思って出かけました。

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とっくに工事は完了しているのに不況で売れないのか、草茫々のままです。
と言うより牧草のイタリアンライグラスのタネを蒔いて、雑草が勝手に生えないようにしているようで、腰の高さぐらいまで生い茂っています。
それに、それよりも高くヨモギがところどころに密生しています。

いましたよ、金色縁取りの真ん丸いお目目と真っ赤な頭が草叢の間に見え隠れしています。
背をかがめて首をもたげて、こちらの様子をじっと窺っています。
そっと近づくと、更に首を低く下げ草叢深くもぐり込んで何処へ行ったのか見えなくなってしまいました。


仕方無しに舗装道路に戻って、彼を見失った辺りの様子をしばらく眺めていました。
すると、何処からとも無く一匹の猫が現れました。
カメラを向けると“ニャ~オ~”と甘え声を上げながら近寄って来たのです。


顔や身体を足下へ摺り寄せてきました。
近くに民家も無いのに何処からやって来たのでしょう?
首輪をしているので野良猫では無さそうです。
頭とのどを撫でてやりました。

若い子にはとんともてないワルポンですが、のどをごろごろ鳴らして甘える人なつっこい可愛い子です。


しばらく遊んでいましたが、「ねこちゃん、雉君、何処へ行ったか知らないか? 雉君の巣を教えてよ」と、猫なで声で尋ねました。

すると、すっくと立って宅地の区画を区切っているブロックへぴょんと飛び乗りました。
そして“付いてお出でよ”とばかりに草叢の中へ歩き始めたではありませんか。
藪の中へ進む猫ちゃんの後ろに付いて行きました。
立ち止まっては考えて、辺りの様子を窺がっては、再び更に奥へと進みます。


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すると、しばらく立ち止まったまま動かなくなりました。
“これは雉が近くにいるに違いない”と、直感しました。
でも、今度は上を見上げています。


突然、1m以上もあるブロック塀の上にジャンプして飛び乗ったのです。
こちらを見て、“お出で!”と言っていますが、カメラは持っているし、出来ません。


だいいち、持っていなくても、そんな高い所に飛び乗ることなど出来っこありません。

結局、こうして、“若い子”に振られたのです。

・・・年は取りたくないものです、はぁ~