伊東市八幡野の国道135号線の海より、旧下田道と八幡野集落への旧道(浜道)との四つ角にあたるところに馬頭観音やお地蔵さんの石像が祀られてある祠があります。(少し離れて賽の神(道祖神)の石像も置かれています)
馬頭観音とは六観音(聖観音、千手観音、十一面観音、馬頭観音、如意輪観音、准胝観音)の一つで人の心に住む魔や煩悩(欲望、執着、怒り、ねたみ)を全て取り払ってくれるとして奈良時代から信仰され崇められていました。頭に馬の頭の像がついているのが特徴です。身体は人と同じもの、顔が一つ、二つ、三つ、四つ、腕(ひじ)が二つ(人と同じ)、四つ、八つあるなどいろいろな形があるようです。
馬頭を頭に頂いていることからやがて民間信仰として、農耕や交通手段としてなくてはならない馬の無病息災、旅の安全を祈る観音様として崇められる様になりました。
旧道沿いに馬頭観音の石像をよく見かけるのはそのためです。
(日本海側の地方では海難防止祈願の信仰としても崇められているそうです)