初島

　　　 　 　伊東市川奈から見た初島

伊豆半島の付け根東側にある初島（熱海と伊東の沖合い約6Kmの島）は静岡県唯一の有人島です。熱海市に所属してます。「伊豆大島や利島などと同じ様に元々は火山島ですか？」と伊東を訪れる観光客によく聞かれたところです。
伊東城ヶ崎海岸から見える伊豆諸島と違い、初島は火山島ではありません。その昔海底が持ち上がって（隆起して）海上に姿を現した島です（海岸段丘とか海成段丘と云われている）。 現在灯台が建っている一番標高の高いところは海抜51mあり、その付近は今から約2万年ほど前に海上に姿を現したと言われています。伊東市川奈の小室山の火山が噴火した（今から約1.5万年前）の少し前ということになります。
初島はその後も何回も隆起を重ね、又海岸付近は海水により侵食され、海岸付近は段丘が形成されたものです。縄文時代（約7000年前）から現在までに隆起量が15mにも及びそのスピードは日本の中では有数の速さとなっています。最新の隆起は関東大地震（1923年）の時で2mも隆起したそうです。
（その他初島について）
　●面積0.437平方Ｋｍ
　●周囲 約4Km
●島の高さ51m
　●人口199人（2018年現在）
　●アクセス：熱海港・伊東港より船で約30分

( 初島と付近の海の水深）

小室山

大室山が伊東市のシンボルなら小室山も又伊東の名所の一つです。小室山は今から大よそ1万5千年前に火山の噴火によって出来た美しいスコリヤ丘です。
高さ321メートル。昭和32年（1957年）伊東市によって小室山自然公園が開園、総合グランド、野球場、テニスコート、ゲートボール場、芝生広場、恐竜広場、つつじ園、椿園などが整備されています。頂上のパノラマ展望台からは美しい富士山、箱根の山々、真鶴半島、房総半島、そして又水平線に浮かぶ伊豆七島、初島、伊東市街地、天城の山々など、360度の景観を楽しむ事ができます。夏の晴れた日の夜は満天の星空を楽しむのに最適の場所です。
小室山つつじ園には40種10万本のつつじが植えられており4月下旬から5月初めにかけてのシーズンには真っ赤なジュータンを敷き詰めた様な見事なつつじを見に全国からたくさんの人たちが訪れます。椿園も又有名で１～３月には1000種4000本の椿を見に大勢のお客さんが訪れます。

夷（えびす）神社

=== 伊東市川奈の夷神社＝＝＝

川奈の魚港から海岸沿いに川奈崎先端の方に進むと、海岸のすぐ近く山側に鳥居が見えてきます。鳥居の奥に夷（えびす）神社と言われる祠があります。詳細は不明とのことですが寛永6年（1629年）の棟札があるとのことから400年も前、徳川３代将軍家光のころ建立されたものと考えられます。別の小さな祠も傍の空井戸の様なものの上にあり、その横に大きな「龍神」と彫られた石碑があり、又、その傍に稲荷さんも祭られています。

川奈埼灯台

＜川奈埼灯台＞
名門川奈ホテルのゴルフ場 11番ホールのグリーンの奥に丁度ゴルフのティーの形をした白い灯台です。アクセスは川奈港を更に川奈崎突端の方に行き狭い車道が無くなったところ（ヨットの修理工場の様な建物がある）から右側へ山道を10分ほど昇ると目の前に灯台があります（ゴルフコースの白いＯＢ杭の外側）。昭和32年3月初点灯。灯質：Iso W 4 sec.( 2秒間光り2秒間暗闇、2秒間光り2秒間暗闇、・・・の繰り返し）　光達距離：13　miles。Hight of light: 54m