ディスカバリー伊豆

伊豆の美しい自然と貴重な歴史物語を徒然なるままに気の向くままに綴りたいと思います。

ニオイバンマツリ(アメリカジャスミン)

2013-05-29 | 
===ニオイバンマツリ===
今年も玄関先にニオイバンマツリ(又の名をアメリカジャスミン)の花が満開(5月)。ジャスミンの香水の臭いをプンプンさせています。一本の木に紫の花と白い花が混ざって咲いている様に見えますが実は咲き始めの色が紫色でだんだんと白色に変わり最後は花が散ります。日本語では「匂蕃茉莉」と書くそうです。「匂」は芳香、「蕃(バン)」は外国、「茉莉(マツリ)」はジャスミン類のことを指し、「香りのする外国のジャスミン類」となります。但し、ジャスミンの仲間ではありません。原産は中南米/カリブ海、明治の末期日本に渡来しました。

ブラシの木(花)

2013-05-19 | 

===ブラシの木(Bottelbrush)===
毎年5月、6月頃伊豆海洋公園(四季の花公園)で赤い珍しい花を咲かせる低木があります。花は正にビンを洗うブラシにそっくり。ブラシノ木(別名:花槙ハナマキ)英名Bottle brush と言います。オーストラリア原産、明治の頃渡来。暖かいところの木です。

クンシラン(君子蘭)

2013-05-18 | 
===クンシラン===
今年も玄関先にクンシラン(君子蘭)が真紅の花を咲かせました。その名の通り(?)正に君子の花にふさわしい感じです(蘭といってもラン科の花でないそうです。ヒガンバナ科だそうです)原産は南アフリカで明治のころ日本に入ってきたとのこと。その年により少し色合いが橙色がかります。日陰のジメジメした所を好みます。

ヒトツバタゴ(なんじゃもんじゃの木)

2013-05-08 | 
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===ヒトツバタゴ===
伊豆高原桜並木のホテル伊豆高原前にある珍しい木。別名「なんじゃもんじゃの木」とも云う。明治時代、東京の現在の明治神宮外苑の道沿いにこの木があり、珍しい木なので『何んじゃ、この木は?』といわれていたのが「なんじゃもんじゃの木」となったといわれます。中国、台湾、朝鮮半島、日本に分布。日本では対馬、岐阜県の木曽川周辺、愛知県に隔離分布するめずらしい分布形態をとる。5月白いプロペラの様な花を咲かせ秋に直径1cmほどの楕円形の黒い実がつく。樹高20mにもなる大木。
英名はChionanthus retusus。 Chionとはギリシャ語の「雪」を意味し、白い花のかたまりを雪にたとえて「雪(chion)」の「花(anthus)」となったもの。

池の鳴沢川

2013-05-06 | 池地区


===鳴沢川===
伊東市池地区の田園地帯の真ん中を流れている小川を鳴沢川と言います。
池地区はその昔大きな池でした。凡そ4000年前大室山が噴火、その溶岩が川をせき止めて出来たせき止湖です。ところが大雨が降ると池の水は溢れ付近一帯は大水害となりました。
明治3年この洪水対策の為に長さ約1Kmの水抜きトンネルが八幡野側に向かって掘られ以後水害は減りました。現在大池は姿を消し真ん中を川の流れる広大な田園地帯となりました。
(記念碑の看板と水抜きトンンネルの入口の写真参照)

対島川

2013-05-04 | 八幡野・赤沢地区


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対島川は伊豆高原駅の近くを流れている小さな川です。水源は大室山麓の池地区を流れている更に小さな鳴沢川です。
その昔、池地区は深い渓谷でした。ところが大室山の噴火によって流れ出た溶岩によって谷底を流れる川がせき止められ大きなせき止湖が出来ました。大きさは一碧湖の2倍程あったとも言われています。”大池”と呼ばれ「福泉寺の赤牛」伝説にでてくる大池です。
大池は大雨が降ると水位が上昇し付近に大洪水被害をもたらしました。明治3年、大池から八幡野地区に抜ける水抜きトンネルが完成しました。トンネルの長さは約1Kmあります。これにより池地区は豊かな水田地帯となりお米が豊富に獲れるようになりました。
水抜きトンネルから八幡野地区に流れ出た水はそのまま太平洋まで達したかと言うとそうではなく、通常は殆どの水が大地にしみ込んで川が何処へやら消えた状態でした。人々は”水なし川”とか”尻なし川”とも呼びました。
しかし、いつもは水のない川が大雨が降ると急激に水かさを増し今度は八幡野地区が大水害となりました。昭和33年の狩野川台風による大水害を機に太平洋側出口まで対島川の整備が行なわれ、今では大雨の時でもスムーズに水が流れる様になりました。
対島川の太平洋への出口に対島の滝があります。