・・・・八幡野の庚申塔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・十足の庚申塔
庚申信仰の信者が建てた石碑。庚申信仰とは奈良時代(1300年前)中国から伝わってきた信仰で「人間の身体の中には三尸(さんし)の虫がいて、60日ごとに巡ってくる「庚申(かのえさる」の日に、その虫が体内から出て天帝にその人の悪行を報告しその人を早死にさせる。だから庚申の日には虫が身体から出ない様に寝ないで夜を過ごすべし」と言う信仰です。最初は庚申の日、信者達は静かにその夜を過ごしたものがだんだんその日みんなが集まることが楽しみとなり、その夜は夜通し宴会の夜になったものといわれています。そして60年に一度みんなが集まる場所に記念碑を建てました。何故60日に一度の日とか60年に一度とかにしたのか?それは十干(甲乙丙丁戊・・・・計10個)と十二支(子丑寅卯竜巳・・・・計12個)を組み合わせて日が定めれれていた旧暦によるものです。つまり、10と12の最小公倍数は60ですので、旧暦では庚申(かのえさる)の日は60日ごとに巡って来、庚申年(かのえさる年)は60年に一度巡ってくるからです。