ディスカバリー伊豆

伊豆の美しい自然と貴重な歴史物語を徒然なるままに気の向くままに綴りたいと思います。

徳本名号碑/良観名号碑

2012-07-10 | 富戸地区

富戸の清富寺(セイフジ)境内入口に「南無阿弥陀仏」と独特の文字で書かれた石碑”徳本名号碑”(写真左)があります。江戸時代中期(1800年代頃)に活躍した念仏行者の徳本上人の碑です。伊豆は徳本上人の念仏講信者が多く文化12年(1815年)上人が布教のため富戸を訪れたと云われています。トッコンサンと親しみを込め呼ばれています。又、清富寺の山側、伊豆急富戸駅踏切近く(山側)にも「南無阿弥陀仏」と書かれた「良観名号碑」(写真右)があります。これはやはり念仏行者”良観上人”の碑と云うことですが、良観上人については不明なことが多いいといわれます(河津町見高の海岸の洞窟で修行したと云う説もあり)
(注)江戸時代の「良寛さん」(子供と手まりをついていつも遊んでいた人)とこの「良観上人」とは別人です。
又、鎌倉時代、日蓮上人と真っ向から対立したお坊さんの通称「良観」本名「忍性」とも違うようです。