マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

第44話 激突!ラウラVSミリア

2016-11-09 21:08:19 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
アンサーズ中隊はミリア一人の為に壊滅した。

残存機は僅か3機であり、内1機は戦線を離脱し残るは2機。
なんとかしてミリアを討ち取ろうとしたが・・・・・

結果は大樹が被弾し撤退と言う選択肢を取った。

桐原少佐「ダメだったか・・・・・」

撤退する決断を取った大樹の姿を見て管制室に入った茂人は落胆した。

エースのミリアには勝てなかった・・・・・
最新鋭機VFーXー10改には勝てなかった・・・・

その二点だけでかなりショックだった。

更に言えば虎の子のアンサーズ中隊が呆気なく壊滅したのも痛い・・・

カゴメ「やはりショックですか・・・・」

桐原少佐「ミリア相手ではな・・・・分かりきっていたが、いざ目の前で見るとなぁ」

カゴメ「まぁゼネラル・ギャラクシーや新統合軍上層部的にはいい結果だと喜ぶわけですし」

桐原少佐「うううむ」

今回の模擬戦はVFーXー10改の性能を評価するための試験の一つである。

エースとして名高いミリアが駆り単機で精鋭であるアンサーズ中隊と戦い・・・
単機でも1個中隊とまともに戦えるデータが欲しいと開発者のアルガスは思っており
今回の結果は大喜びであった。

だが、VFー1バルキリーの信者である茂人は納得いかなかった。

マックス「桐原少佐、久しぶりですね。」

桐原少佐「マックスか、いつぞやぶりだな。今は特務隊の隊長か?」

マックス「ダンシング・スカルの隊長ですね。」

桐原少佐「なるほどな・・・新米だったマックスが隊長か、これも時代だな。」

そうこうしているうちにマックスが管制室に入ってきて・・・・
カゴメと談笑している茂人に話しかけてきた。

同じSDFー1マクロスの可変戦闘機乗りとしてお互い知っており・・・
茂人は正規軍人として先輩であり、マックスは後輩と言う間柄であった・・・
そんな二人は今では予備役少佐と宇宙軍大尉兼特務隊長と言う身分であり・・・・
中堅パイロットと新人パイロットとの間柄だったあの頃と状況は激変していた。

予備役ではこれ以上の出世は出来ないし、今じゃスーパー銭湯の店主・・・
特務隊長であるマックスは佐官以上の出世コースを進んでるので天と地だ。
昔と比べて身分は逆転してしまっている。

とは言え予備役になってしまった経緯は自業自得なので・・・・・
茂人自身しょうがないと思っていた。

マックス「吉野大尉、撤退ですか・・・・いい勝負してたのに残念ですね」

桐原少佐「いやあれでいい、実戦であれば変に踏み留まっては吉野やベルタリアが死んでたし無駄に戦力を失うよりかはいい。まぁ我が隊が半分やられた時点で撤退しとけば良かったですが」

マックス「確かに、出来れば桐原少佐がやられた時点で・・・・」

大樹が撤退を決断した事は茂人的にはショックではあるが仕方がないと思っていた

模擬戦でなければ踏み留まって戦った結果、ラウラと大樹は戦死してしまう可能性があり
撤退した茂人の判断は間違ってはおらず、撤退し逃げ延びれば再度部隊を編成したり
自身の技能あげれば、再度戦う事が出来る・・・・・・

ただ逃げ延びれば・・・・・・

マックス「ミリアはそう簡単に相手を逃がすような真似はしませんよ」

桐原少佐「あっ・・・・・そうだったな。」

そう簡単に逃げられる事なんて出来ない。
獰猛なミリアは狙った獲物はきっちり殲滅するタイプの鬼軍人だ・・・・
逃げる敵は執拗に責めては殲滅するのがミリアの追撃スタンスだ。

ラウラが殿を務めているが、上手くカバーできるのか・・・・
マックスの話を聞いて思い出した茂人はある種の不安を覚えた・・・

あのミリアから逃げられる奴なんて早々にいないと・・・

ラウラ「くそ!ミリアとの実力差が大きい」

ミリア「地頭がいいのか、学んで強くなってるわね。そう簡単に前へ行かせてくれないか・・」

模擬戦エリアでは殿を務めているラウラとミリアが激闘を繰り広げていた。

単機になって自身とミリアの実力差が大きいと分かったラウラは衝撃を受けた。
エースのミリアと呼ばれるゼントラーディ軍のエースがこれほどまでに強く・・・
自身がまだまだ可変戦闘機パイロットとしていかに弱いのかを・・・・・

一方、ラウラと戦ってきたミリアも実力の高さを評価していた。

好奇心旺盛で学習する事を好んでいたラウラは無意識にミリアの動きを見て・・・
どのような戦術を取るのかを考えて戦っていた。
それが故に実力もどんどん上がっていきミリアについていけるようになった。

吉野大樹「ラウラ・・・・・無茶するなよ。」

その頃、大樹は戦闘エリア離脱を目指し建物の裏道を通っていた。

自身の為に殿を務めたラウラに罪悪感を感じており・・・・
無事離脱して戦闘エリアを脱出してもらいたいと思っていた

もし実戦であればラウラに死地へ向かわせるようなもんである。
凄く申し訳ないし、胸が苦しくなる・・・・が・・・・・
今の最高指揮官は自身である為、やられるわけにはいかない。
罪悪感感じつつ、大樹は戦線離脱を目指した。

ラウラ「くっ」

ミリア「建物の影に隠れるか!」

ダンス機動で回避し続けるラウラは建物の影に隠れた。

機種転換センター訓練生時代から読み続けた愛読書の一つである・・・・
歩兵による市街地戦術本から戦術を引用した。

バトロイドは本来はゼントラーディ人のような巨人と戦う為の形態であり
人型機動歩兵と言う側面を持っており、歩兵戦術を応用する事が可能であった。
上手く歩兵戦術を応用し大樹が退却する時間を稼げればと考えていたが・・・

ラウラ「ガウォークか!」

ミリア「忘れてるようだけど今私や貴女の乗ってる機体は可変戦闘機なの、それを忘れてるようでは私に勝とうなど笑止千万!」

予想に反してミリアがガウォーク形態で建物の横を滑るように迫ってきた。

バトロイド形態ばかり使っていた為か、ガウォーク形態の存在を忘れており
ミリアがガウォーク形態を使用して迫っている姿を見てやっと思い出したが・・・・
これからやるべき戦術がすべて崩れさってしまった。

また最初からやり直さねば・・・・・

とそうこう思っているうちにラウラは再び劣勢に戻った。

マックス「結構、いいセンスは持ってるけどまだまだ無駄な動きが多いですね。ベルタリア准尉。勿体ないなぁ。」

模擬戦の様子を見ていたマックスはラウラのセンスは評価したが・・・・
各所ところどころ無駄な動きがあると指摘した。

動きがいいのは事実だが、無駄な動きが各所に見られ勿体ない。
まだゼントラン海兵隊から転属したてであり可変戦闘機パイロットとしての経験が少なく
こうなってしまうのも当然なのかもしれない。

が・・・・・・

果たしてラウラと言う新人の可変戦闘機乗りが何処までミリアと戦えるのか?
天才らしからぬ好奇心からマックスはラウラとミリアの模擬戦を見届けようと思った

マックス「まぁ吉野大尉援護と言う点は成功してはいますがね。」

未熟な面が多いラウラだが、大樹支援と言う役目は遂行していた。

ラウラとミリアが戦っている隙に大樹は戦闘エリア外に近い道路に出て
バトロイド形態のまま着々と前へ進んでいった。

今のミリアはラウラに目がなく、大将首を取る事に失敗していた。

このまま逃げ切ればラウラと大樹の勝ちになる。
マックスは冷静さを保ちつつ、模擬戦を見守りながら余興を入れようと考えた。

ミリア「何か忘れてるようだけど、なんだったかしら?」

マックス『それはもしかして吉野大尉の事を言ってるのかな?』

ミリア「吉野大尉・・・・・吉野大尉の撃破、ありがとうマックス忘れてたわ。ラウラは放置して当初の目的を果たさないと!」

大樹の事を忘れていたミリアにマックスは存在を思い出させようと干渉した。

干渉によりミリアは大樹の事を思い出し、ラウラの事を放置し・・・・・
戦闘エリア外に向けて離脱中の大樹を追撃しようと考えた。
有言実行、ラウラと戦闘中だったミリアは戦闘を放棄しファイター形態に変形
そのまま飛び立っていき、ラウラから離れていった。

ラウラ「ミリアが逃げる?まさか大樹の事を気がついたんじゃ!させるか!」

ミリアの思惑に気がついたラウラは追撃戦に入った。

戦線離脱中の大樹はバトロイド形態で動いており・・・・
接敵したら負けるのは大樹であるのは目に見えていた。

それを阻止するには自分自身止めるしかない。

ラウラ「思い通りにさせるかよ、ミリア必ず討ち取ってやる!」

ミリアが進んでいった方向に向けてラウラは、スピードをあげ突撃・・・
背中を向け進むミリアの機体に向けてガンポッドで銃撃した。

自身を無視して大樹を強襲しそのまま撃墜する魂胆は気に入らない。
大樹が撃墜されたら完全に敗北してしまうのも気に入らない。
ラウラは今の気に入らない現状打破し、ミリアを襲撃し妨害し撤退を援護
上手くいけばミリアを撃墜と考えていた。

ミリア「いくら同じゼントラーディ人だからって、可変戦闘機パイロットとしての経験には差があるのよ。そろそろ現実と直面する事が出来るのかしらあの娘?」

ラウラの戦術は簡単に崩れてしまった。

可変戦闘機パイロットとしての差なのか、ミリアに銃撃を加えても・・・
いとも簡単に回避し、一発も命中させる事が出来なかった。

なんとしてでも命中させたいラウラだったが、願い必ず当てる事が出来ない。

ミリア「まぁいいわ、これ以上妨害されたら逃げられるから一気に決めるか!ホルト・ガドラス・デ・ラウラ!!」

パイロットとしての左はあれども、ラウラからの執拗な追撃はうるさい。
うるさいラウラはここで一気に撃墜してやろうとミリアは考え反転した。

ガウォーク形態に変形し、ビルの壁を滑るように移動しながらガンポッドで射撃し・・・
ラウラの近くまで接近してバトロイドに変形し威圧、思いっきりぶん殴り・・・・・
そのまま転倒させた。

ラウラ「くっ・・・・・」

ミリア「残念だけど、貴女と私と技量差は大きかったわね。もうゲームは終わりよ!」

ラウラ「くっまだまだ!」

ミリア「ん・・・・渋いわね、まぁすぐに終わるけど・・・・・・・そろそろ決着をつけるわよ!」

追い詰められたラウラであったが、ギリギリの所でバーニアを使い離脱。
最後の力を振り絞ってミリアに抗おうと踠いた。

渋いラウラに少し腹を立てたミリアは手加減は不要と判断し・・・・
このまま一気に撃墜としてやろうと考え、操縦桿を強く握り・・・・
ラウラに向けてガンポッドとミサイルの照準を定めた。

女の意地にかけて、ゼントラーディ人の意地にかけて負けていられない。
ミリアは自身のプライドにかけて一気に撃墜を目論見・・・・・・
回避に成功したラウラは窮鼠猫を噛むが如く反撃を目論んだ。
二人のゼントラーディ人の意地にかけた最後の一撃が交差した。

ラウラ「よし勝ったぞ!」

ミリア「何を世迷い言を!銃弾をまともにくらって!」

最後の一撃を交わした結果、ラウラは直撃を受け撃墜されミリアは被弾した。
この勝負はミリアが勝利の座を取ったが・・・・・・
ラウラは撃墜された時に勝ったぞと言った。

直撃し撃墜されたのに何が勝ったと思っているのか?
世迷言のようなラウラの発言にミリアは呆れていた。

するとモニターで模擬戦を見ていたマックスが口を開いた。

マックス「ミリア、敵指揮官機を逃したようだね。これはベルタリア准尉の戦略勝ちだね?」

ミリア「逃がした?マックス何を言ってるの?」

マックス「レーダーを見たら分かるよ、まぁ吉野大尉を取り逃がしたけど・・・」

ミリア「取り逃がした?まさか・・・・・やられた。やるわね、ラウラ」

ラウラが勝ったと言う意味が大樹が戦闘域外から離脱した事だった。

一対一の戦闘を繰り広げている最中に大樹は建物の裏の路地を通り・・・・
無事戦闘域外から離脱する事に成功していた。

ミリアはそれに気がつかずラウラ撃墜を優先してしまい取り逃がしてしまった。

もしそのまま大樹撃墜を優先していたら確実に撃墜出来た。
まんまと策に乗せられたミリアは悔しがりつつ、ラウラの勇気を称賛した。
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