マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第158話 獲物を捕らえた亡霊(ファントム)の執拗な追撃

2018-03-17 15:15:56 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
                     【戦闘宙域】
ラウラ達はゴルランの決死の殿とエデン防衛軍艦隊飛行隊の支援もあり戦闘宙域外から逃れる事に成功した。
ここまで至る逃避行に犠牲者はなく、安全圏に脱出する事に成功した。

ラウラ「なんとか逃げれたのかな?」

逃げれた事にラウラも少し余裕が出来たのか安堵する。
自分を死を覚悟させる程の相手から逃げてきたのだ当たり前だ・・・・
だけどその反面・・・・

ゴルランなどの大勢の新統合軍兵士を死に追いやった罪がある。
とそんな罪悪感がラウラを襲った・・・・・

マサリア「・・・・」

メサクア「た....隊長.....は.....生きて.......」

サリエス「隊長は生きているわ。」

メサクア「そ....う。」

マサリアが生きているとは分かったとは言えサリエス以下のクァドラン隊は気が重い。
なんせ負傷者を出し、隊長であるマサリアの恋人ゴルランが戦死した。
明るく振る舞うなんて無茶にも程がある・・・・・・・

メサクア「サリエス・・・・先に離脱したバルキリー隊よ。」

サリエス「かなりやられたので、被弾している気もある。確かパク大尉は戦死されているし、指揮官か・・・・ベルタリア准尉・・・コンタクトしてくれる?」

ラウラ「分かりました。」

目の前にバルキリー部隊がおり、ラウラはサリエスの命令でコンタクトを試みる。
様子から見るにVF-X-8に攻撃され被弾した機が多数存在していた。
無事に戦えるかどうか分からないが。

武装はそもそもペイント弾・・・・・戦えるはずがない。
言うならば無事に逃げられるかどうかである。

ラウラ「アルタミラ隊からバルキリー隊へはそちら何機残存しました?」

クラウス「報告、隊長代理のクラウス・メルダース准尉、こちらは3機しか残存してない、案外多くの隊員を損失したようです。そちらのコマンダーに代わってくれ!話がしたい・・・・」
新統合宇宙軍クラウス・メルダース准尉

ラウラ「分かりました、クザリアン中尉に代わります。」

部隊を指揮していたのはクラウス・メルダース准尉と言う兵士であった。
冷静さを保っているかのように見えたが、何処かVF-X-8に対する恐怖と言った部分が少しだけ見える。
クラウスに責任感があり、その恐怖感を上手く分からなくしているが・・・・

やはり恐怖は完全に払しょくする事が出来ていないようだ。

サリエス「精神が混乱している隊長に変わり、サリエス・クザリアン中尉 こちらはヌージャデル・ガー5機 クァドラン・ロー 6機 被弾機1機です。3機は別ルートで脱出した模様。」

クラウス「負傷者がいる関係で移動速度が遅れているんだろうな、こっちも燃料も厳しいし。」

サリエスとクラウスは部隊の代理として意見を交わす。
種族が違い10年前程は敵同士であったが、今は同じ地球人同士上手く会話している。
ラウラはサリエスの動きを見てふと感じるが・・・・・

サリエスも何処か恐怖を感じた部分が動きに少しだけ出ていた・・・・
そんな時であった・・・・・

『ベルタリア准尉 ベルタリア准尉 応答せよ!こちら桐原茂人、聞こえたら応答せよ。』

ラウラ「隊長だ、隊長が来てくれたんだ!」

ラウラを救援するためにきた茂人達からの通信が聞こえてくる。
通信はそんなに悪くはないすぐ近くにいるし、レーダー上に編隊を示す反応がある。
隊長が近くまで来ている・・・・ラウラはその反応を見て歓喜した。

ラウラ「こちらベルタリア准尉。現在訓練部隊残余を率いて行動中送れ。」

『こちら桐原、無事を確認した後3分ほどでそちらの宙域に到達する。もう少し待っていてくれ!!』

ラウラ「はい気長にお待ちします。」

『だがそちらも移動を急いだほうがいい、エデン軍第1救援部隊が全滅した近いうちに奴はくるぞ。』

ラウラ「えっ・・・・・・・・了解!さぁ行く......」

あいつがやってくる。
それにエデン防衛軍第1救援部隊が全滅・・・・・明かに普通じゃない・・・・・
だけど、すぐさま逃げれば多分大丈夫・・・・・
ラウラはそう思う。

明かに油断であるが、早いうちに退避した方が身のためだ・・・・・
ラウラが退避指示を出そうとした瞬間・・・・

ズガァァァァァァン

ラウラ「ラック・デブラン・デブラン・・・・・」

突然、ヌージャデル・ガーの背後が突然爆発した。
一体何が起きたのか分からず一同は混乱した。
すると・・・・・・

ボブ少尉「こちらボブ、敵が俺の前をって突っ込んでき......」
新統合宇宙軍ボブ・スぺクター曹長

突然目の前に現れたアンノンいやVF-X-8ファトムⅢが出現。
その翼でVF-4ライトニングⅢのコックピットで切り裂いた。
パイロットの体は一気に潰れ、それに遅れVF-4ライトニングⅢは爆発した。

まったく予想外の攻撃である。

クラウス「馬鹿な翼でコックピットを潰しただと!」

クラウスはフライトセンターでいろいろと戦術を見てきたが。
翼でコックピットを潰す戦法は初めてみた。
どんな異常な神経の持ち主のパイロットなにか・・・・・・

「敵の残党が、まぁ雑魚はもう思う存分に殺したラウラ・ベルタリア.......貴様だけを殺す!」

VF-X-8の女性パイロットは美しい顔を台無しにする程の形相でラウラ達に迫る。
狙った獲物は逃がさないそんな感じで・・・・・・
まるで悪魔のようだ・・・・・・・

ラウラ「一体どのようにして判断する・・・・・・・このまま私は罪を重ねるのか・・・・・こんな胸が張り裂けそうな・・・・・・・私・・・・戦うために生まれた戦闘種族なのに・・・・・・・・なぜ・・・・・・・・・・・」

迫りくるVF-X-8の姿を見たラウラは怖気づく。
マサリアの恋人ゴルランを守れず、多くの人達を失った恐怖が・・・・・・
本当に私と言う存在はプロトカルチャーによって作られた戦うための道具。

地球で言う生物兵器・・・・・・・・・
そんな私は・・・・・なぜ・・・・こうなった・・・・・

ラウラに渦巻く感情が・・・自分自身を苦しめる・・・・
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