マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

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第43話 接戦

2016-11-08 19:21:17 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
ミリアの放ったガンポッドの銃弾はエラに向かっていった。

回避しようにも必ず何処かに当たるような速さであり・・・・
更に言うならばミリアは短い時間に回避予測地点にも発砲していた。

エラは何とか撃墜を免れるべく回避行動に出るが不運にも左翼に命中した。

吉野大樹「イ少尉、小破だが戦線離脱しろ!」

エラ「しかし副隊長、左翼がやられただけです。援護ぐらいは・・・・」

吉野大樹「少尉の得意分野を活かせない今、やられる一方だ。撤退しろ!」

エラ「・・・・・・了解」

大樹は被弾したエラに回避能力低下を踏まえ退却命令を出した。

小破認定程度ならまだ戦えるとエラは反発したが・・・・・・
回避能力は大幅に低下し特性が活かし切れないまま戦ってはやられるし
模擬戦だからなんとかなるが、実戦だと確実に死ぬ事になる。

実戦を踏まえた上で考えるならば今撤退させた方が実戦において・・・・
エラは生き残る事が生き残る事が出来る。

そう判断したからこそ大樹はエラに戦線離脱を促した。

不満を持ちつつもエラは戦線離脱を離脱を開始。
ミリアが追撃を加えようとするが、ラウラと大樹は阻止に動き妨害した。

相沢美弥『イ少尉、撤退・・・・戦域離脱まで3分。』

ラウラ「アンサーズ中隊、私と大樹だけになってしまうとは・・・・」

吉野大樹「本来なら退却もんだが、仕方がねぇ二人で相手するぞ!」

ラウラ「二人ねぇ、上手くやれるのかしらね。まぁいいけど」

16機いたアンサーズ中隊はエラの離脱によりラウラと大樹の2機のみになった。

本来は全滅扱いでラウラ達も戦線離脱をし撤退しなければならないが・・・・
最後までやり遂げたいと言う理由から今も模擬戦を継続していた。

副隊長である大樹が撃墜されたらアンサーズ中隊の敗北であり
なんとしてでも死守し、ミリアを撃墜しなければならないが・・・・
友軍機はミリアによりラウラと大樹を除いて撃墜された為・・・
攻勢に転じる事が出来なかった。

「ジョンソン大尉、VFーXー10改のデータ合格点越えました。」

ミラード「流石はミリア・ファリーナ・ジーナス中尉だな。」
新統合宇宙軍.ミラード・ジョンソン大尉

その頃、ニューエドワーズ基地の一角でVFーXー10改のデータを収集していた。

この模擬戦におけるVFーXー10改のデータは合格点を越えており
新統合軍総司令部やゼネラル・ギャラクシーに堂々と提出できるデータが完成した。
現時点では模擬戦はテスト試験の余興と化していた。

ニューエドワーズ基地の幹部士官であるミラードはニヤッとしながら
かつてSDFー1マクロスのバルキリー隊として活躍するミリアの姿を見て感動していた

マックス「天才である私の妻だからですよ、ミラード」
新統合軍ダンシング・スカル隊長.マクシミリアン・ジーナス大尉

ミラード「それもそうだったなマックス。天才である君に一番上手く連携できる家族であり戦友だったな。」

マックス「付け加えるならばライバルですね、近くに張り合える相手がいれば私の成長にも繋がりますから」

隣にいたマックスは得意気に自分の妻だからとミラードに絡んだ。
絡まれたミラードは微笑むとマックスの発言を肯定した。

ミリアはゼントラーディ軍のエースであり、有能な指揮官であった。
ゼントラーディ軍から地球統合軍.新統合軍に所属が変わっても変わらず・・・・
天才マックスをライバルにしつつ、自身の能力を高めていった。

当然の事ながらミリアはマックスに上手くついて行く事が出来ている。

ミラード「しかし、桐原少佐は呆気なく落ちましたな。もう少し持ち堪えるかと思ってましたが・・・・・・」

マックス「歴戦の猛者とは言えミリアの敵ではありませんから!」

ミラード「自信満々に言うこだなマックス」

マックス「当然です、いくら桐原少佐やその子飼でもミリアには勝てませんよ。」

ミラードは歴戦の猛者である茂人はもう少し持ち堪えるかと思ってはいたが・・・・
呆気なく撃墜された事に触れると、マックスはミリアの敵ではないと自信満々に言った

茂人は統合戦争.第一次星間大戦中はSDFー1マクロス航空隊として
数々の地獄のような修羅場を潜り抜けてきたエースパイロットではあるが・・・・
流石にミリアでは相手が悪かった。

僅かな時間帯で自身を含め9割が撃墜されてしまった。
そんな茂人に同情しつつマックスは妻を褒めた。

マックス「まぁ吉野大尉そしてベルタリア准尉は中々頑張りますね」

ミラード「桐原少佐の子飼か、火星の英雄とゼントラーディ軍のエースまぁ善戦するのは当たり前だろうな。」

マックス「当たり前だとしてもミリア相手にここまで善戦するのは並大抵な芸当ではありませんね。」

二人はモニターに映るラウラと大樹を見て善戦している事を評価した。

並大抵のパイロットではミリア相手にここまで奮戦する事ができず
15分以内に撃墜されてしまう事が多いが・・・・
ラウラと大樹は15分越えて30分以上戦い続けており
二人でミリア相手に一進一退の攻防を繰り広げている。

マックスはラウラと大樹の成長を期待した。

ラウラ「流石はミリア、ゼントラーディ軍時代よりも更に強くなってる!」

ミリア「大口を叩く暇があるのかしらラウラ・ベルタリア!キヨラの所の一般兵が私についてくだけの実力がない事を改めて教えてあげるわ!」

ラウラ「何ぃ!」

その頃、模擬戦上ではラウラは大樹と連携しながらミリアと交戦していた。

戦闘の最中にオープンチャンネルでミリアの実力を評価したラウラだったが・・・・
ミリアから挑発され、激怒した。

戦闘種族ゼントラーディ人であるラウラはミリアの挑発に許せるものではなかった。

製造されてから今日、様々な戦闘に参加し生き延びており・・・・
1兵士としてのプライドを持っている事から、ミリアの発言は許せない。
ラウラはミリアの挑発に対し攻勢に出ようとした

吉野大樹「バカ!敵の挑発にまんまと乗るバカがいるか!」

ラウラ「だって、私の矜持・・・・」

吉野大樹「今は気にするな!挑発に乗ったらお前は負ける!」

ラウラ「・・・・・・分かったわよ・・・・・了解です」

攻勢に出ようとしたラウラであったが、大樹が挑発に乗るなと制止した。

ミリアの挑発はラウラに隙を出させる為の戦術であり・・・・
まんまと攻勢に出たラウラは隙を出し、ミリアが仕留めるつもりだった。

それに気がついた大樹は制止し、ラウラの攻勢を防いだ。

ラウラは反発はしていたが、大樹の言葉に一理ありと言う事で受け入れた。

ミリア「連携はよし、だがこれはかわせるかしら?」

挑発しこれ以上の成果は見込めないと判断したミリアはバトロイド形態のまま
ビルの壁を蹴ってジャンプし反転し、ラウラと大樹の背後を取った。

背後を取ったミリアは更にビルの壁を蹴って、ジグザグ機動でガンポッドを放ち
多数のミサイルを放つと、ガウォークに変形し地下通路を通って・・・・
ミサイルを迎撃する為反転したラウラ達の背後を取ろうとした。

吉野大樹「うわっ」

ラウラ「早い一瞬でどギツい戦術を・・・・ミサイルでやられるか、奇襲でやられるか・・・」

一瞬に動き、余裕のある回避を封じるミリアの戦術はラウラ達にとってはどギツい。

ガンポッドの銃弾を回避した後に、迎撃しないといけない量のミサイルを迎撃し
その最中に背後からガンポッドをジグザグ機動で放ち、ミサイルを斉射してくる。
適当に撃ってるのではなく、回避予測地点に向けて・・・・・

並大抵のパイロットであれば、一度目の段階で1個小隊が殲滅させられていただろう。

ラウラと大樹は懸命に回避したが・・・・
無慈悲にもラウラの真横にミリアがジグザグ機動で迫った。

ミリア「いい加減格の違いを認識しなさい!ラウラ・ベルタリア3級空士長いや・・・・ラウラ・ベルタリア准尉!」

ラウラの真横から迫ったミリアは確実に撃墜出きると思っていた。

いくら第一次星間大戦を生き抜いたエースパイロットとは言え・・・・
成長した可変戦闘機のエースである自分の敵ではないと
ましてや慣れたクァドラン・ローではなく、不馴れな可変戦闘機に乗って挑んだ

隙は見つけようと思えば見つける事が出きるしそこを突いて撃墜できる。
ミリアはラウラの実力はある程度評価はした上で、確信していた。

疑いようの無い当然の結果であると・・・・

そう思ってたが・・・・・・

ラウラ「舐めるな!」

危機感を覚えたラウラは操縦桿を握り・・・・・・
ミリアからの銃弾をダンスするかのように回避してみせた。

ダンスする姿はストリートダンスかヒップホップのような感じであり・・
攻撃を仕掛けるミリアも思わず認めれてしまったが・・・・
正気を取り戻し再度、執拗にガンポッドで攻撃し続けた。

吉野大樹「ラウラ・・・・いつの間にそんな戦い方を・・・・」

ラウラ「ここに来るまでストリートダンスやヒップホップ見てたから引用させてもらっただけ・・・自作じゃないけどさ」

戦闘しか知らないラウラがダンスのような回避戦術を覚えたのは・・・・・
インターネットで観たストリートダンスやヒップホップの動画を観たからである。

惑星エデンに到着するまでの間・・・・・
ラウラは可変戦闘機バトロイド形態に活かせような戦術を探しており
たまたま動画サイトで見つけたのがヒップホップとストーリーダンスであった。

ヒップホップやストーリーダンスの動きを見たラウラは使えるなと思った。
動き動きがクァドラン・ローの機動戦術に通ずる物があると・・・・

そう考えたラウラはミリアからのガンポッド攻撃の防御戦術として使用した。

ミリア「まるでベルタリア・ダンスね・・・・・だが・・・・・ダンシング・スカルと言う部隊名を持ちその副隊長である私の真の実力を思い知ってもらおうかしら?」

ラウラの動きをベルタリア・ダンスだと評価したミリアだが、逆に火をつけた。

特務部隊ダンシング・スカルの副隊長であるミリアは・・・・
部隊名の名に恥じない戦いをしようと考え、実力を出し惜しみしないと考えた。

楽しむ事よりも、戦闘の結果を勝利の物とせねばと・・・・・

吉野大樹「くっ、本命叩きに来たわけか!」

ミリアはラウラを攻撃をすると見せかけて現時点での防衛目標である大樹を狙った。

連携するラウラと大樹の隙を狙って攻撃し、反撃の隙を殆ど与えておらず
攻撃から防御するしかない大樹はジリジリと追い詰められていった。

ラウラはそれを阻止すべくミリアに対し攻撃を続けるが・・・・・・
攻撃は回避されるどころか、このタイミングで大樹に攻撃をし続け・・・・
今の状況を打開出来ないでいた。

吉野大樹「くそっ」

ラウラ「大樹!」

とうとう、大樹が右翼を被弾した。

ファイター形態は維持できない為、バトロイド形態に変形し・・・・
ガンポッドを構えながらミリアと対峙した。

だが、大樹はある決断した

吉野大樹「戦闘エリアから離脱する」

ラウラ「えっ?嘘でしょ?」

吉野大樹「今となっては戦闘継続が厳しい、ジーナス中尉に勝てない。」

撤退・・・・・・ミリアには勝てない・・・大樹はそう判断した。

ファイター形態に変形出来ず、機動力が低下し勝機は低下しており
ガウォークが使えるうちに撤退しようと考えた。

ラウラは驚いたが、大樹が真剣な眼差しをしてた為・・・・・
この後、何を言おうかと悩んでいたが・・・・・
ミリアと激しい戦闘を繰り広げていた為、考えるのを止め・・・・

ラウラ「分かりました、殿を務め撤退援護するわ。」

吉野大樹「言わずに自分の役割理解したな・・・・・・頼むぞ、やれるなよ!」

ラウラ「了解!ミリアなんかに負けるか!」

撤退を援護するため、ラウラは殿を務めた。

ガウォーク形態で撤退をする大樹の背後を守りある程度ミリアと相手したら撤退し・・・
今回の模擬戦の勝敗はアンサーズ中隊の敗けとなった・・・・・

完全敗北を避けるべくラウラを殿軍に撤退開始した大樹だったが・・・・
エースのミリアはお構い無しに厳しい追撃を開始・・・・・
殿を務めたラウラと激しい戦闘が開始された。

しかし

ラウラとしてはむしろ願ってもない好機であり・・・・
長年の夢であったミリアとの一騎討ちが誰にも邪魔されずできる。

殿軍を務める傍らミリアを討ち取ってやろうと密かに考えていた。
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