マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第42話 市街地戦

2016-11-07 22:59:20 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
囮として奮戦していたエラがバトロイド形態で工場に不時着した。
市街地に入り回避行動を取っている最中にバランスを崩して倒れた事が原因だった。

工場に不時着したエラは機体を起こそうとしたが・・
物凄い勢いでガウォーク形態のミリアのプロトカットラスが接近。
手に持ってたガンポッドのトリガーを引こうとしていた。

ミリア「!!」

ラウラ「真打ち登場!」

潜伏していたラウラが建物の陰からバトロイド形態で飛び出し・・・
ミリアのプロトカットラスに向けガンポッドを放った。

長年培ってきた戦闘のカンから危機一髪回避に成功し・・
一旦上空にジャンプしファイター形態に変形し態勢を整え・・
再起を図ろうとしていた。

桐原少佐「全機、攻撃開始しろ!」

ラウラにより追いたてられたミリアを撃墜すべく茂人は指示を出した。

茂人の元に大樹と神楽が集結しミリアに向け一斉射撃を開始し・・・
銃弾の嵐から逃れようとするミリアに向け後方からレイピア小隊残余が・・・
前方から義輝が迫った。

工場に不時着したエラも状態回復し、茂人と共に攻撃に参加した。

ミリア「形成逆転ね、最初の一手あれキヨラの生意気な隊員いやラウラだわ」

ラウラ「ミリア!貴様を落とすのは私だ!」

ミリア「はぁ、上官に対してなんて言い草ね。本当に昔から生意気なんだから、ラウラ・ベルタリア3級空士長!」

斜め背後からバトロイド形態のラウラが飛び出した。

建物の屋上を蹴ってジャンプしながら、ラウラに向けガンポッドの銃弾を放ち・・
放たれた銃弾をミリアは他方面の攻撃を回避しつつ・・・・・
目の前迫っていた義輝のコックピットにガンポッドを放ち撃墜した

エラ「隊長!」

ミリアにより撃墜されペイント弾で染色された義輝はバトロイド形態に変形し
そのまま戦域から離脱した。

戦域から離脱する義輝とすれ違うかのように・・・・
建物の屋上を蹴って追撃するラウラとレイピア小隊が・・・
地上の大樹や茂人.神楽は走ってミリアを追撃した。

追撃してくるラウラ達に反撃すべく急上昇し反転・・
一瞬にしてレイピア小隊の背後を取った。

ロザ「くっ」

ミリアがレイピア小隊の背後を取った事に気がついたロザは・・・・・
バトロイド形態に変形し降下したが、エミリーは反応が遅れてしまい被弾した。

被弾したエミリーだが撃墜されたわけではないのでバトロイドに変形し
建物の屋上に立ってミリアに反撃を試みようとしたが・・・
ガウォークに変形し、エミリーの死角に回り込まれ止めを刺された。

ロザ「ニクソン小隊長!」

吉野大樹「ベサーズ准尉、待避しろ!」

ロザ「いやまだ戦い続けます!」

吉野大樹「ベサーズ准尉!」

エミリーをやられたロザは憤慨したのか大樹の合流命令を破り
ミリアに反撃を試みようとした。

形成逆転し不利に追い込まれたが機転により一瞬で再度形成逆転し
義輝とエミリーの二人の小隊長を1分も経たずに撃墜したミリア相手に
ゼントラーディ人としては若くラウラやミリアより経験が少ないロザでは勝てない

ましてや冷静さを失い興奮状態に陥っている
大樹は頭を抱えた・・・・・なんでこうなると・・・

ラウラ「ロザ!」

ロザ「ベルタリア准尉とめ・・・・」

ラウラ「冷静になれ!ゼントラーディ人として生まれの若いお前では一人では無茶だ!」

ロザ「!!何が無茶ですか!若い経験の浅いとは言え新統合軍の軍人です、敵を前にみすみす・・・」

ラウラ「新統合軍の軍人だったら、単独で仕掛けるな!」

近くにいたラウラはロザに怒鳴り込み近くに接近した。

マイクローン化したラウラは機種転換センターでの経験や書籍で集団の大切さを知った
それが故に冷静さを失い大樹の命令を無視したロザに腹が立った。
自分より地球の事を知っているはずなのに、冷静さを失い命令を無視するなんて
ましてや命令無視はゼントラーディ軍だったら消去刑物だし・・・・

ラウラは必死にロザに厳しい口調で注意するも逆効果であり・・・・
反発しミリアとの戦闘を続けた。

神楽少尉「うわっ!!」

ラウラ「えっ私の背後に神楽いたの?」

神楽少尉「ずっといたぁ」

そうこうしているうちにラウラの背後から支援していた神楽がやられた。

いつの間に背後からフォローしててやられたのか?
ラウラは背後にいた神楽の存在に気がつかずにロザを注意し続けた。
つまり周りが見えてない証拠だ・・・・・

ロザ「ジーナス中尉!私を舐めるなよ!私だってゼントラーディだ!」

ミリア「感情的になって!地球人と行動をする軍人ならば冷静になって大局を見る事ね!」

ロザ「こしゃくなぁぁぁ!」

ラウラが神楽撃墜に動揺している頃、ロザはミリアに猛攻を加えていた。

ロザは製造年数が若いとは言えゼントラーディ軍時代はエースであり・・・・
ボドル基幹艦隊決戦を生き抜き、新統合軍パイロット時代も実戦を経験してるなど
それなりに実績を積んでいる中堅のパイロットだった。

ミリアも意外すぎるロザの実力に驚いてはいたが・・・・
まだまだ動きは単調であり、時間を少しかければ撃墜出来そうと考えた。

身勝手な動きをするロザにエラは怒った顔を表情を浮かべ

エラ「ベサーズ准尉、いい加減にしなさい!無茶をした結果、他の隊員に迷惑かけてる事を自覚しなさい!」

ロザ「しかし・・・・・」

エラ「無茶した結果迷惑被るのは他の隊員です。冗談抜きで生命奪うわ!」

ロザ「・・・・・了解」

独断専行しミリアと戦っているロザにキツい口調で注意した。

今、ロザがやっている事は軍人として問題行為であり・・・
下手したら他の隊員の命を奪い兼ねない悪質な行動であった。
またまた模擬戦だったから反省の余地はあるが・・・・
実戦だったら反省しても許される事ではない。

まだロザは事の重大さを理解してなかったが・・・・
注意された事でようやく理解する事が出来た。

エラから注意されたロザは謝罪し戦闘を再開させた。

ラウラ「!隊長!!」

桐原少佐「流石にドジ踏んだか・・・・吉野後は任せた!」

模擬戦はその後もしばらく時間経った・・・・・
落伍者なくミリア相手に戦闘を繰り広げていたが・・・・・
一瞬の隙を疲れ茂人が撃墜され、大樹に指揮権が移譲した。

大樹が撃墜されたらこの勝負はミリアの勝ちになってしまう・・・・

ラウラは指揮権移譲され指揮権を持った大樹の動きをよく見て・・・・
他の隊員と連携しながらミリアと交戦した。

戦っていくうちにラウラはミリアの戦闘力の高さに改めて驚いた。
模擬戦の前半でアンサーズ中隊を半壊させ、今は茂人を始め幹部を撃ち取った。
今アンサーズで残っているのは自身を含め4機のみだ。

このままでは大樹を守りきれないとラウラは焦り始めた。

ミリア「後はハンターリーダーを狩れば私の勝ちだけど、ラウラが邪魔だわ。」

ドックファイトを繰り広げるミリアはラウラを勝利への最大の障害と認識した。

ロザは能力的にも優れているが、連携に欠けているし
エラは回避センスは高いが妨害出来る程攻撃力は強力ではない。

大樹を守る最後の砦として相応しいとは見知ったラウラただ一人。

ミリア「もっともラウラは忠誠心は強い。忠誠心の強さがラウラの強さ・・・・・面白い」

ラウラの強さの源は忠誠心・・・・・

ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊キヨラ機動戦隊に所属していたラウラは・・・
上官であるキヨラに対する忠誠心が強く、キヨラの為ならどんな強敵や難局でも・・・
獅子奮迅の強さを見せていた。

元々のステータスでも強いが・・・・
近くに忠誠の対象となると更に技量を発揮する特性をラウラは持っていた。

忠誠の対象とは大樹の事であり・・・
無意識にラウラは大樹の事を忠誠の対象と見なしており
大樹の為に自身の強さが大きく上がっていた。

ロザ「舐めるな!」

ミリア「腕はいい!だけど・・・甘い!」

ロザ「あっ・・・・・」

そうこう考えているミリアにロザは猛攻を仕掛けた。

猛攻を仕掛けたものの、間一髪の所で回避され・・・・
逆にミリアの銃撃が命中し敗北してしまった。

一瞬にして破れた事にロザは呆気に取られた。

エラ「ロザ!!一瞬にしてほぼ壊滅だなんて、歯痒い」

吉野大樹「残ったのは俺とイ少尉とラウラか・・・」

残ったのはラウラ.大樹.エラの3機のみ
やはりエースのミリアは強い・・・

3機で上手くやらなきゃこの戦いは負けてしまう

エラ「回避戦術ばっかりしてたら意味がない。反撃しなくては!」

回避行動をし囮役に徹していたエラであったが・・・・
僚機の数が減りすぎて存在意義を失いかけていた。

囮役として強力であるエラではあるが・・・・
直接戦闘に入り敵機と戦う事を苦手としており・・・
以前ラウラと戦った時に一瞬にして隙を見せてしまった結果撃墜されている

エラ「一かバチか、やってみるか」

回避戦術が得意なエラだが、馬鹿ではない。

難関の短期士官学校を卒業し、義輝後継小隊長として指名され
囮戦術の作戦案を何度も提案し採用されるなどの俊才であり
一般の可変戦闘機パイロットより賢かった。

エラ「ジーナス中尉なら見破られそうだけど、おまけまで見抜けるか!」

ミリア「ん!?あらやる気かしら?見たような技使っても勝てると思わない事ね」

エラ「それはどうかな!!足元は小さな油断で掬われるってね!」

ミリア「何!?」

エラがミリアに対し使った作戦はマクシミリアン・ジーナスが考案した囮撃ちである

囮撃ちとはミサイル攻撃を囮にして、本命はガンポッドで叩き込む戦術であり
マクシミリアン・ジーナスことマックスが生み出した戦術であった。

しかし

マックスの妻であるミリアは囮撃ちをよく知っており
見様見真似で囮撃ちを仕掛けてきたエラの戦術を見抜いていたがそうはいかなかった。
本命であるガンポッド射撃が更に囮であり、第2射のミサイルが迫ってきた。

回避に成功したが、ミリアに次の一手が迫っていた。

ラウラ「まだ敵は残っているんだよ!ミリア!」

ミリア「ラウラか!白々しい!!」

吉野大樹「こっちにもいるんだよ!」

真横からバトロイド形態のラウラと大樹が迫った!

回避による囮専門エラが積極的攻勢に出てミリアに対し一定の成果は出ているが
長期戦になればミリアが有利になり撃墜されてしまう危険性があった。
エラの動きを見ていたラウラと大樹はエラを救う事を第一にして・・・・・
ミリアを仕留めようと考え左右挟撃を仕掛けた。

二人の挟撃に危機感を覚えたミリアだがそう簡単にやられるわけがない。
間一髪の所で攻撃を回避した。

ミリア「戦術はよし、楽勝な戦いはつまらないけど緊張感ある戦いは中々楽しいわ」

油断したらやられる緊張感のある今の現状をミリアは楽しんでいた。

夫のマックスと共に最強のエースコンビとして特務部隊ダンシングスカルとして活躍し
銀河各地で反統合組織相手に高難易度をこなしてきたが、比較的満足しない相手ばかりで
数年前に捕獲し養女にしたモアラミア以外面白味に欠けていた。

だが今は違う・・・・

かつてライバルだったキヨラの部下だったラウラなどの精鋭が相手にいる。
しかも油断できないような戦術を持って襲いかかってくる。

ミリアからしたら興奮しかない展開であり、まさに久しぶりの本格的な戦だった。

エラ「ラウラや副隊長相手に隙を見せてるな、だったら」

ラウラと大樹の二人に相手にしているミリアはエラの存在を忘れていた。

反撃の機会を伺っていたエラはミリアの隙を見つけ強襲を仕掛け・・・・
一気に攻勢に出て撃墜してしまおうと考えた。

ただ

ミリアはゼントラーディ最強のエースであり特務部隊に属している。
それが故に成功するか分からない。

分からないが、エラは唯一のチャンスに賭けに出てミリアに向け照準を合わせた。

エラ「バカな!」

ミリア「隙を見せたつもりだろうけど、甘かったわね。」

次の瞬間、ミリアはエラに向けてガンポッドの照準を向けていた。

ラウラと大樹相手にしていたミリアだが、エラが隙を見て仕掛ける事を把握しており
わざと隙を見せエラが攻撃を仕掛けようとした瞬間、瞬時に撃墜しようと考えていた

僅かな時間であれガンポッドのトリガーを引けばエラに当てる事が出来る
ニヤッと笑ったミリアはトリガーを引き、反転し再び二人との戦闘へ戻り・・・
放たれた銃弾はそのままエラに向かっていった。
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