【西暦2012年8月23日.マクロスシティ.第1宇宙港】
ここの区画は宇宙船ドックが集結している、宇宙と地球を繋ぐ玄関口である。
人類初の移民船団である第1次超長距離移民船団旗艦SDF-002メガロードとその随伴する艦船が集結していた。
来月にはメガロード01船団は故郷である地球を去る・・・・・
生きて帰れるか、別の人類が住めるような環境の惑星に辿りつけるか分からない旅・・・・・・
多くの人々は悲しみと今後の未来への希望の二つの感情が混ざり合いながら、来月の旅を見守る・・・
望月千代「いよいよ来月旅立つのか・・・・・・・・」
千代はメガロードの近くでそう呟いた。
千代の同期の複数名がメガロード船団に旅立つ予定である。
千代とリスボンに一時的に転属する事になったチェヨンは泣いた・・・・・・
一生会えなくなると・・・・・・・・
だけど、旅立つ仲間はいつか移民惑星を見つけたら会えると千代とチェヨンを励ました。
二人は泣きやんだが・・・・・しばらく経った今・・・・・・むなしい気がする。
千代はM5カービンを持ち警備しながらメガロードを見る。
望月千代「あれは!?」
千代は向こう側で懐かしい人物の影が見える。
月面方面軍を表現している月をマラソンするウサギのエンブレムをつけベレー帽を被った緑色のボブカットの女性。
その人物は千代は知っている、いや恩人とも言うべき人物である。
望月千代「モーア。」
星村絵里「やぁ千代・・・・今の私は星村絵里だよ。」
望月千代「そうだったね、結婚したんだっけ。」
星村絵里「親しい友人だから結婚前のモーアでもいいよ。」
元ゼントラーディ軍女性兵士.モーア・カリダム。
今の名は星村絵里・・・・結婚し、旦那である和也の父である星村謙三により名付けられた。
強制ではなく、モーアの意志もあってである。
その理由とは・・・・親がいないモーアは自身の名を親に名付けてもらいたいと思っていたためである。
そして地球人として・・・・・・・・・
ゼントラーディ人としての名であるモーアと地球人としての名である絵里。
絵里は二つを誇りとして生きていた。
千代がモーアが結婚しているのは、絵里がオセアニアに転属した後から始めた文通で知っている。
ただ、モーアのイメージが強く絵里と言うのが難しい・・・・・
なんとか文通で絵里と言えるよになったが・・・・
実際に会うのはオセアニアに旅立つ前とあってか、いざ口に絵里と言おうとするとモーアと言ってしまう。
今その事実を知った絵里はモーアのままでいいと言う。
望月千代「でもこうして会うのはモーアがオセアニア軍管区に行く前夜ぐらいだね。」
星村絵里「うん、その後は月面アポロ基地に上がり和也と結婚したけど。」
望月千代「結婚か・・・・・・・・・その時は驚いたよ。負けたって全力で思いました。」
星村絵里「はははははは・・・・・・まぁ千代もいい人は近いうちに出会えると思いますって。」
千代は久しぶりにモーアと会話したのはいつ以来に会った事と結婚に関してである。
もっとも絵里は意識してないと思うが、結婚相手の星村和也は新統合軍.自衛隊閥の中心格の星村謙三の息子であり。
将来は新統合宇宙軍総司令官になる男である。
玉の輿とも言うべきであろうが、絵里はその事は気にしないだろう。
知らないのが恐ろしい、千代はそう思ってしまう・・・・・・
そんな時であった・・・・・・
星村絵里「クレリア(ミリア隊の隊員で絵里の同僚)があの船で旅立つのか・・・・・・なんか寂しいな・・・・」
望月千代「えっ・・・・・・・」
絵里が寂しそうな表情をしながらゼントラーディ軍時代の同僚であったクレリアがメガロード01船団と共に旅立つ事を呟いた。
結束が強い上に、クレリア一人が移民船団で旅立つ事は同僚を戦場で亡くしたと同じような悲しみが絵里を襲ったのである。
ー同じだ・・・・・・・絵里も同じなんだ・・・・・・
それを聞いた千代は絵里も同じような事を考えている事を知った。
種族が違くても考えている事は一緒なんだなと実感した・・・・・
星村和也「絵里ここにいたのか・・・」
星村絵里「あっ和也・・・一応不審者いないかチェックをしていました。そっちは?」
星村和也「なんともない、反統合勢力の工作員は今のところはいないようだ。そちらの方は?」
望月千代「あっ始めまして望月千代であります。」
星村和也「千代か・・・・絵里から聞いているよ、いつも絵里と話してくれてありがとう。」
望月千代「あっどうも・・・」
ある程度絵里と警備行動を共にした後、絵里の旦那である星村和也がやってきた。
軍人家系のエリートで傲慢な人で悪い人かと思ったが、人が良く親しみやすかった。
それに絵里と上手く会話している事もあってか、いい人と巡り合えたんだなと思った。
演技には見えない自然なやりとり・・・・・・・いつか自分もこんな風にしてしまいと思った。
望月千代「では私は警備活動しますので、いつかプライベートで。」
星村絵里「えぇいつか・・・むしろ月面に遊びにきてね案内するから。」
望月千代「ありがとう、そん時を楽しみにしています。」
星村絵里「死なないでね、そん時が迎えられなくなるので。」
望月千代「そっちもね。」
千代と絵里はお互いの拳をぶつけ再び会う日のために誓い合う。
そして・・・・・・・
メガロード01船団は一条未沙船団長の指揮の元、銀河の海へ旅立った。
その中には未沙の夫でありSVF-1スカルズ指揮官一条輝少佐とリン・ミンメイが加わっていた。
その後、多くの近距離移民船団と超長距離移民船団が旅立ち銀河移民時代と銀河各地で起こる戦乱第2次星間大戦ンが勃発する事になる・・・・・・・・・
出港から4年後経った2016年、メガロード01.銀河中心部で消息を絶つ。
発表する事なく新統合政府と新統合軍により隠ぺいされ・・・・・・・長きの間人々はその事実を知る事を閉ざした。
ここの区画は宇宙船ドックが集結している、宇宙と地球を繋ぐ玄関口である。
人類初の移民船団である第1次超長距離移民船団旗艦SDF-002メガロードとその随伴する艦船が集結していた。
来月にはメガロード01船団は故郷である地球を去る・・・・・
生きて帰れるか、別の人類が住めるような環境の惑星に辿りつけるか分からない旅・・・・・・
多くの人々は悲しみと今後の未来への希望の二つの感情が混ざり合いながら、来月の旅を見守る・・・
望月千代「いよいよ来月旅立つのか・・・・・・・・」
千代はメガロードの近くでそう呟いた。
千代の同期の複数名がメガロード船団に旅立つ予定である。
千代とリスボンに一時的に転属する事になったチェヨンは泣いた・・・・・・
一生会えなくなると・・・・・・・・
だけど、旅立つ仲間はいつか移民惑星を見つけたら会えると千代とチェヨンを励ました。
二人は泣きやんだが・・・・・しばらく経った今・・・・・・むなしい気がする。
千代はM5カービンを持ち警備しながらメガロードを見る。
望月千代「あれは!?」
千代は向こう側で懐かしい人物の影が見える。
月面方面軍を表現している月をマラソンするウサギのエンブレムをつけベレー帽を被った緑色のボブカットの女性。
その人物は千代は知っている、いや恩人とも言うべき人物である。
望月千代「モーア。」
星村絵里「やぁ千代・・・・今の私は星村絵里だよ。」
望月千代「そうだったね、結婚したんだっけ。」
星村絵里「親しい友人だから結婚前のモーアでもいいよ。」
元ゼントラーディ軍女性兵士.モーア・カリダム。
今の名は星村絵里・・・・結婚し、旦那である和也の父である星村謙三により名付けられた。
強制ではなく、モーアの意志もあってである。
その理由とは・・・・親がいないモーアは自身の名を親に名付けてもらいたいと思っていたためである。
そして地球人として・・・・・・・・・
ゼントラーディ人としての名であるモーアと地球人としての名である絵里。
絵里は二つを誇りとして生きていた。
千代がモーアが結婚しているのは、絵里がオセアニアに転属した後から始めた文通で知っている。
ただ、モーアのイメージが強く絵里と言うのが難しい・・・・・
なんとか文通で絵里と言えるよになったが・・・・
実際に会うのはオセアニアに旅立つ前とあってか、いざ口に絵里と言おうとするとモーアと言ってしまう。
今その事実を知った絵里はモーアのままでいいと言う。
望月千代「でもこうして会うのはモーアがオセアニア軍管区に行く前夜ぐらいだね。」
星村絵里「うん、その後は月面アポロ基地に上がり和也と結婚したけど。」
望月千代「結婚か・・・・・・・・・その時は驚いたよ。負けたって全力で思いました。」
星村絵里「はははははは・・・・・・まぁ千代もいい人は近いうちに出会えると思いますって。」
千代は久しぶりにモーアと会話したのはいつ以来に会った事と結婚に関してである。
もっとも絵里は意識してないと思うが、結婚相手の星村和也は新統合軍.自衛隊閥の中心格の星村謙三の息子であり。
将来は新統合宇宙軍総司令官になる男である。
玉の輿とも言うべきであろうが、絵里はその事は気にしないだろう。
知らないのが恐ろしい、千代はそう思ってしまう・・・・・・
そんな時であった・・・・・・
星村絵里「クレリア(ミリア隊の隊員で絵里の同僚)があの船で旅立つのか・・・・・・なんか寂しいな・・・・」
望月千代「えっ・・・・・・・」
絵里が寂しそうな表情をしながらゼントラーディ軍時代の同僚であったクレリアがメガロード01船団と共に旅立つ事を呟いた。
結束が強い上に、クレリア一人が移民船団で旅立つ事は同僚を戦場で亡くしたと同じような悲しみが絵里を襲ったのである。
ー同じだ・・・・・・・絵里も同じなんだ・・・・・・
それを聞いた千代は絵里も同じような事を考えている事を知った。
種族が違くても考えている事は一緒なんだなと実感した・・・・・
星村和也「絵里ここにいたのか・・・」
星村絵里「あっ和也・・・一応不審者いないかチェックをしていました。そっちは?」
星村和也「なんともない、反統合勢力の工作員は今のところはいないようだ。そちらの方は?」
望月千代「あっ始めまして望月千代であります。」
星村和也「千代か・・・・絵里から聞いているよ、いつも絵里と話してくれてありがとう。」
望月千代「あっどうも・・・」
ある程度絵里と警備行動を共にした後、絵里の旦那である星村和也がやってきた。
軍人家系のエリートで傲慢な人で悪い人かと思ったが、人が良く親しみやすかった。
それに絵里と上手く会話している事もあってか、いい人と巡り合えたんだなと思った。
演技には見えない自然なやりとり・・・・・・・いつか自分もこんな風にしてしまいと思った。
望月千代「では私は警備活動しますので、いつかプライベートで。」
星村絵里「えぇいつか・・・むしろ月面に遊びにきてね案内するから。」
望月千代「ありがとう、そん時を楽しみにしています。」
星村絵里「死なないでね、そん時が迎えられなくなるので。」
望月千代「そっちもね。」
千代と絵里はお互いの拳をぶつけ再び会う日のために誓い合う。
そして・・・・・・・
メガロード01船団は一条未沙船団長の指揮の元、銀河の海へ旅立った。
その中には未沙の夫でありSVF-1スカルズ指揮官一条輝少佐とリン・ミンメイが加わっていた。
その後、多くの近距離移民船団と超長距離移民船団が旅立ち銀河移民時代と銀河各地で起こる戦乱第2次星間大戦ンが勃発する事になる・・・・・・・・・
出港から4年後経った2016年、メガロード01.銀河中心部で消息を絶つ。
発表する事なく新統合政府と新統合軍により隠ぺいされ・・・・・・・長きの間人々はその事実を知る事を閉ざした。
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