マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

MACROSS of Duty 2つの特務機関

2019-02-19 18:17:37 | マクロス短編
西暦2059年・・・・
フロンティア船団はバジュラ本星に入植、惑星フロンティアと改名。
船団の面々はフロンティア全体に散らばり惑星の開発を進めた。

被害の大きかったフロンティア船団であった、順調に開発が進み・・・
首都や地方都市が形成される。

最終的には各地方に散らばり、都市行政区を設ける予定であり・・
惑星フロンティアが中規模都市惑星になる事が目に見えていた。

しかし

繁栄が約束される惑星で、不穏な影があった。

【西暦2065年.惑星フロンティア.ニューセイロン島】
この島に3機のVF-19EとUS級潜水強襲艦2隻がニューセイロン島にたどり着いた。
VF-19Eは潜水強襲艦からタグボートで上陸してくる陸軍と海兵隊合同特殊部隊の上陸を見守る。

特殊部隊の兵士達はアサルトライフル.サブマシンガン.ロケットランチャー各種装備を身につけ行動を開始した。

このニューセイロン島は突如、不法勢力により占領され・・・
島全体を独立国かのようにしていた。

この島を占領している不法勢力は反統合勢力との関係性がある噂もある・・
今回ューセイロン島の制圧を目標にフロンティア政府のようせいで・・
地球のザースロン機関が指揮するタスクフォースが送り込まれたのであった。

「まったく一般部隊の俺らまで護衛とはど言うことかねぇ。」

「意味が分からん。」

護衛のVF-19Eのパイロットは特殊部隊との合同任務に疑問に思っていた。
何故旧式の機体しかないごく普通のバルキリー小隊が護衛につくのか?

それに更に疑問に思う事は・・・・

「あの新入りはなんだ?地球からこっちに転属なんて?地球本国のエリート様が俺達のような辺境部隊についてくるなんて。」

「確かにフランツ・シュナイダー少尉、異色な経歴だな。」

フランツ・シュナイダー少尉。
地球本国軍からワザワザ惑星フロンティアのVF-19E部隊に転属になった。
異色な新人バルキリーパイロット・・・・

地球のエリート様がなんでこんな地にいるのか?
中隊長や小隊長を含む同僚の隊員は思っていた。

フランツ「まったく今回の任務地は湿気た惑星だな、だが自然はいい。」
新統合宇宙軍フランツ・シュナイダー少尉

当の本人は他の同僚が変な目で見ているのを気にせず、こんな事を呟く・・・
地球本国軍のエリートとしての余裕なのかなんとやら・・・・

しかし

実はこのフランツと言う可変戦闘機乗りにはある秘密があった。

それは・・・・・

「フランツ・シュナイダー少尉.惑星フロンティアのVF-19E部隊に配属になってもらう。目的は惑星フロンティアの不法集団とそれに加担する反統合勢力の排除だ。いいな?」

フランツ「了解であります・・・・それにしても自分の配属地が辺境にでありますが、栄光ある第1独立戦隊キルケー本隊は出せないのでありますか?」

「無理だな・・・・・今回の一件は惑星フロンティアの住民には大袈裟にしたくない、フロンティア軍司令部からの要請だ。」

第1独立戦隊キルケーの隊員である事。
第1独立戦隊とはダンシングスカル.シーアンタレス.レイヴンズと言った・・・
新統合軍特殊部隊VF-Xの最初の部隊である。

今回惑星フロンティアに派遣されたのは、不法集団とその背後にいる反統合勢力の排除・・・・

今後彼らのような不法集団を放置すれば・・・
惑星フロンティアはどんどん彼らのような存在が生まれ・・・
戦争の恐怖に怯える無法地帯になる可能性がある・・・・

フランツ「ん・・・・ザースロン機関か、あの連中の特殊実働部隊マウンテン・キャットか?」

そんな派遣されたフランツであるが・・・・
島に上陸するタスクフォースの中に・・・黒色に統一された一段ザースロン機関の隊員を見つける。

ザースロン機関とは新統合軍参謀本部直属の対テロ工作機関である。
一般部隊に工作員を送り内通者の操作、テロ組織に対するゲリラ作戦・・・
集団部隊による内部破壊をこなすプロフェッショナル。

VF-Xとザースロン機関は似たような関係からライバル関係であり・・・・
旧ソ連のGRUとKGBのような関係の再来と言われる。

ザースロン機関は性格がら可能戦闘機やデストロイドを持ってなかったが・・・
VF-17EXの改良型を近年配備したそうで・・・

フランツはザースロン機関の姿を見て、不機嫌になる。

ウォルフ「用意はいいな?」
ザースロン機関マウンテンキャット部隊コードネーム.ウォルフ

『ハッ』

ヘルメットを被りバラクラバを顔に被せた兵士。

彼らこそザースロン機関の構成員であり・・・・
実働部隊マウンテンキャットの隊員達である。

そのマウンテンキャットの一部隊を率いるのは・・・・
コードネームウォルフと呼ばれる兵士であり・・・本名は機密・・・・
ザースロン機関の中でも重火器CQC破壊工作に優れた工作員であり・・・
ザースロン機関のエースである。

ウォルフ「コーディ・スレイフ・・・・制圧しろ!」

『ハッ』

指揮能力に優れており・・・・
次期マウンテンキャット指揮官になるのではないかと言われている。

ウォルフは・・・・・・
タスクフォースと他のマウンテンキャット隊員と共に部下の作戦行動を見守る。
もし危ない時は部下の一人で女性狙撃兵コードネームクィーターによる狙撃支援がある。

「ぐっ」

「クリア・・・クリア」

ウォルフ「よし行くぞ。各チーム事に分かれ敵を排除しろ、フロンティア海兵隊が来るまで制圧しやすい環境を整えろ!」

部下2名が敵兵士を排除・・・・
ウォルフは安全が確保された事を確認すると・・・・
タスクフォースを各チーム事に分かれ作戦行動を開始した。


新統合宇宙軍第1独立戦隊VF-Xキルケー 
フランツ・シュナイダー少尉


護衛と言う役割を得ながら一般部隊に潜入するVF-Xキルケー隊員フランツ。
物陰に隠れながら、来るべき時に備える・・・・・

近くで鳴っていた警戒警報が解除されたようだ・・・・・

警戒警報がなっていたのはジャミングチャフを撒いた事によるレーダー障害・・・
ここの兵士は敵機の襲来を警戒し、対空兵器や・・・
可変戦闘機を出撃させている。

「収まったな・・・・」

「後は強襲部隊による破壊工作だな。」

警報が解除された事により、出撃していた可変戦闘機は戻り・・・
警戒体制が解除され、通常体制に戻る・・・

フランツはずっと上を見上げ・・・・

フランツ「さてどう動くザースロン機関・・・・・」

と呟く・・・・

ザースロン機関の動きが気になる・・・
連中はVF-Xにとってライバル組織・・・・・

今はザースロン機関の働きに伴って行動するだけの駒・・・

ザースロンの動きを気にしなければ、作戦は上手くいかない。

来るべき時まで・・・ただ待つ・・・
フランツはタバコを吸い目をつぶる・・・


ザースロン機関マウンテンキャット部隊
コードネームウォルフ


その頃ザースロン機関はタスクフォースと分かれ各所を攻略していた。
担当していた地域は発電所の破壊・・・・

発電所を破壊し島全体の電気供給を断つのが目的である。

ウォルフは敵兵士を排除し発電所に爆弾を設置。
そのまま待避・・・次の目標、司令部へと向かった。

ズガァァァン

ウォルフ「爆発だと?」

『こちらΔチーム、格納庫爆発時間が間違った・・・待避中・・・・オーバー』

ウォルフ「くっ馬鹿が・・・早すぎるだろ・・・・・」

が・・・・
陸軍特殊部隊のΔチームの仕掛けた爆弾が予定より早く爆発した。
これにより基地内の敵兵士達の警戒度が上がる。

このままでは作戦に支障が出るので・・・・

ズガァァァンズガァァァン

ウォルフ「ナイトビジョンを使え・・・γチームとΘチームの援護に入る。」

『ハッ』

ウォルフ「敵は待ってくれんぞ、急げ!」

設置した時限爆弾におまけとしてついていた遠距離起爆装置を起動させ・・・
発電所施設を破壊し、基地内部の電力をシャットダウンする。
これにより基地内部の電灯には光がなくなり真っ暗になる。

真っ暗になった事によりウォルフらはナイトビジョンを使い暗闇の中を進む。

発電所の早期破壊
ナイトビジョンの使用

本来は使いたくなかったが、Δチームが失敗してしまえばしょうがない。
後は元の任務に積極的に従事する。

ウォルフ達はカービン銃を構え進んで行く。


新統合宇宙軍第1独立戦隊VF-Xキルケー 
フランツ・シュナイダー少尉


フランツ「基地内部で爆発?予定より早いな。」

「よし、合図が来たとなれば我々の出番だ!行くぞ!」

フランツ「了解(まぁいいテロリストを潰せればそれでいい)」

爆発の音を確認したフランツが所属する部隊は攻撃開始を決めた。

フランツらが乗るVF-19Eの役割はバトロイドによる破壊活動。
爆発が発生したら攻撃開始の合図だと・・・・
ザースロン機関らタスクフォースとの打ち合わせで決まっている。

まぁ早くても問題ない。
後から来る海兵隊(ゼントランではない)の事を考えれば・・・
早い方がむしろいいのだ・・・

「アタック!!」

フランツらは声を上げて、崖の下の上陸地点から上昇する。

最優先目標は可変戦闘機格納庫と対空兵器陣地・・・・
海兵隊上陸するにはこいつらが邪魔だ!
VF-19Eは一斉にミサイルを対空陣地に向けて発射する。

「退避!退避!」

「ミサイルだ・・・・シェルターへ逃げろ!!」

突然のVF-19Eの攻撃に逃げ惑う不法集団と反統合組織の兵士達。
ミサイル攻撃を終えたVF-19Eはガンポッドによる攻撃に切り替え・・・
格納庫や露出駐機しているSv-154スヴァードを破壊し尽す・・・・

しかし・・・・・

「くそ・・・動いている奴がいるか・・・」

バトロイド形態のまま駐機していた2機・・・スヴァードが動き出す。
武装はガンポッドのみであり、明らかに勝てる要素のない感じであったが・・・

油断できない・・窮鼠猫を噛む・・・・・

下手に油断したらこちらに損害を出してしまう結果になる・・・・・・・・

フランツ「小隊長私が行きます。」

「待て新入り・・・・命令は・・・・・・なっ!!」

フランツ「遅い・・・」

VF-X隊員の身分を隠しているフランツは隊長が止める前に1機のスヴァードを・・・・
ピンポイントバリアパンチで決め、留めにガンポッドを向ける・・・・・

残り1機・・・・・・

フランツはもう1機のスヴァードに狙いをつけ・・・・
ピンポイントバリアパンチを食らわそうとした・・・・

ズガァァァンズカァァァン

フランツ「Θチーム!?」

ズガァァァンズカァァァン

「ふぁぁがぁぁぁぁぁ」

フランツ「あぁはなりたくないな。」

もう1機のスヴァードの背後と脚部に小爆発・・・・・・
この爆発により、スヴァードが倒れこみ・・・・

更に倒れ込んだ直後にロケット弾の弾が喰らわせる・・・・

ロケット弾の直撃により、機体の内部は炎上・・・・
コックピットからパイロットが火達磨になって出てきて・・・
もがき苦しみ死んでいった。

今の攻撃したのはフロンティア陸軍を中心に構成されたΘチームであった。

「よし残敵を掃討しろ!!」

Θチームは自分達が撃破したスヴァードを気にしないで・・・・
そのまま敵歩兵部隊の掃討に入った・・・・


ザースロン機関マウンテンキャット部隊
コードネームウォルフ


ウォルフ達はこのニューセイロン島の不法集団と反統合勢力の基地司令部に到達した。

ここを制圧すればニューセイロン島の不法集団らは総崩れになり・・・・
後から来るフロンティア軍海兵隊の制圧行動が楽になり・・・・
殆ど掃討戦と言う感じの戦闘へ行こうができる。

「コマンダー、司令室前の廊下の警備兵ダウン・・・クリア(安全確保)・・・・状況はグリーン(異常なし)」

ウォルフ「よしドアにC4を仕掛けろ!」

廊下を制圧・・・・・・司令部のドアにC4爆弾を仕掛ける。

隊員の一人がC4爆弾設置を確認するとその場から離れる。

ウォルフ達は物陰に隠れ爆風に備える。
全員退避した事を確認すると起爆ボタンを押す・・・・
押されたと同時にドアのC4が爆発・・・・

爆発しある程度経過したらガスマスクとナイトビジョンをつけたウォルフが突入・・・・

司令部にいる混乱している敵兵を排除・・・・・・・・

逃げようとしている敵指揮官を部下数人を使って包囲。
煙が晴れると既に敵兵士は死んでいるか、拘束されている。

ウォルフ「あんたがイムラン・マカロフか・・・・」

イムラン「ザースロン・・・・機関・・・・貴様・・・・」
反統合組織クラーシェ.イムラン・マカロフ

ナディ「ごめんそう言う事よ・・・」
ザースロン機関諜報員コードネームナディ

ウォルフは不法集団を集めニューセイロン島を占領し・・・・独立国のようにした首領。
既に潜入していた女性諜報員ナディと共にイムラン・マカロフの目の前に立つ・・・・・・・・

イムランはニューセイロン島を制圧する前、数々のテロ行為を行い・・・・
大勢の地球人や非地球人民族を殺害・・・・
ザースロン機関と新統合陸軍デルタフォース.新統合海軍ネイビーシールズの合同任務で追い詰めたが・・・
敢え無く逃亡・・・・・

現在・・・・逃さずに・・・・こうして自分の目の前にいる・・・・・

ウォルフ「新統合軍参謀本部並びに統合連邦軍(銀河における国連軍)の命令により貴官を拘束する。」

イムラン「馬鹿な俺が逃げ切る前に捕まるはずは・・・・・」

ウォルフ「諦めるのだな、イムラン・・・・ゲームオーバーだ・・・・さぁ大人しく拘束され裁判にかけられ死刑執行されるか・・・それとも・・・・俺に殺されるか・・・・」

目の前にいる敵は数々の事件で数多くの人間を殺してきたテロリスト・・・・
図々しくもニューセイロン島を占領し拠点化し、独立宣言・・・・

その後のフロンティアへの侵略の橋頭堡にしようとした。

幸いにもフロンティア軍の偵察可変機がそれを見つけ・・・・
送り込んだ密かに上陸した諜報員ナディがイムランの独立宣言を確認・・・・・
様々な情報を送った結果・・・・

今こうして・・・・イムランの勢力が強大化する前に叩き潰す事ができた。

ウォルフ「貴様に問う・・・・ここで何を企んでいた。」

イムラン「知れた事・・・・惑星フロンティアに俺の王国を築く事だ!」

ウォルフ「王国だと?」

イムラン「そうさ・・この島を橋頭堡にし、将来的には同じ志の同志を集めフロンティアを攻撃し・・・・・この島に俺の国家を建国するつもりだったのだ。腐り切った新統合政府とその追従者共に裁きの鉄槌を下すためにな・・・・」

ウォルフはイムランを尋問すると・・・・奴の計画を聞き出す事が出来た・・・・・
やはりな・・・・・やはり・・・大勢の人間を殺し・・・・己のイデオロギー・・・・の為に・・・・・

イムランの野望を聞いたウォルフは・・・・拳銃を取り出し・・・・・

ダンッダンッ

イムラン「がぁぁぁ何をする・・・」

ナディ「コマンダーウォルフ・・・参謀本部の命令は連れ帰る事です・・・何も・・・これは・・・・」

ウォルフ「殺しはしないさ・・・こいつは生かして処刑されるまでエサをやったりする価値はない・・・ある程度・・・傷つけて今まで殺した相手の苦しみを受けながら・・・死ぬのを手伝っているんだ・・・・自分のイデオロギーの為に人を不幸にするやつは苦しみながら死ぬべきだろ・・・

ナディ「そんな・・・・」

イムラン「ごろ・・・・」

ウォルフ「じゃぁな・・・・・せいぜい苦しみながら・・・死ねよ・・・・ウォルター.クロイゼは残って引き継ぎまで待機せよ!」

『ハッ』

イムランの右腕と左足に向けて発砲・・・・
目的は今まで殺してきた人々の苦しみをイムランに味あわせるため・・・・・

ウォルフは2名の部下を残し、残敵処理を開始・・・・
ある程度の敵を始末した後・・・・もう一度司令部に向かい・・・・
イムランの死亡を確認すると・・・自分達の潜水艇に乗り撤収した。


新統合宇宙軍第1独立戦隊VF-Xキルケー
フランツ・シュナイダー少尉


結局・・・俺たちの出番はそこまでなかった。
俺は超長距離通信で部隊長や司令官殿に叱られ、謹慎処分にはならなかったが・・・・
めんどくさいお説教を数時間味わう形となった・・・・

とは言え・・・・戦闘開始から数時間後、フロンティア軍海兵隊のヘリと可変戦闘機がやってきて・・・・
後の処理はしてくれた・・・・・

ターゲットとされていたイムラン・マカロフは死んでいた。
ザースロン機関の連中が殺したのであろう・・・・・

この不法集団と反統合組織のニューセイロン島占領事件は収束・・・・
押収した連中の記録データではニューセイロン島を橋頭堡とし・・・
惑星フロンティアにゲリラ戦をしかける模様であった。

この事態にフロンティア軍は惑星フロンティアの各島に警備部隊と・・・・・
惑星周辺のパトロール艦隊の数と監視衛星の増強を図ると発表した。

俺は転属と言う形でキルケーに戻る・・・・

まぁ部隊長や司令官の顔は見たくないが・・・・
俺には同僚に彼女がいるんでな・・・早く戻りたいし地球が恋しい・・・・・

とは言え・・・・・惑星フロンティアの連中には反統合勢力の攻撃なく安全に暮らしてもらいたいなと思う・・・・・
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