虎バカ グルメ日誌

虎の勝利をバーボンとディキシーランド・ジャズ
で祝うお気楽初老の独り者が紹介するグルメ日誌

《勝烈庵》馬車道総本店

2016-08-09 19:00:00 | 神奈川県横浜市
2016#67
【虎バカグルメ日誌】

本日の虎バカ日誌は
阪神タイガースの応援観戦記ではありません。

8/07 から始まった夏の風物詩のひとつ
第98回全国高校野球選手権大会を観戦する為に
朝6時台の電車で姫路を発ち
甲子園にやって参りました。

本日は大会3日目
1回戦の4試合が行われます。
高校野球の甲子園本大会は毎年春夏一回ずつ
観戦に訪れていますが
本日も7時半の段階で当日券目当ての人達が
チケット売り場前に大行列を作っていました。

それにしても高校野球の人気には
毎回の事ですが驚かされます。
野球の母国であるアメリカでは
人の肩や肘は消耗品と云った考え方が浸透していて
ピッチャーの投球数には厳しい制限があります。
地方大会から本大会と過酷な連戦が続く
この日本の高校野球大会は絶対に
アメリカではあり得ない大会なのでしょう。
近年 選手の体調への配慮として
延長回数の短縮から始まり
ピッチャーの球数制限やタイブレーク制度 等々
高校野球にも新しい制度や制限が
次々と導入されました。
確かに個人差はありますが
肩や肘は消耗品だと私も思います。
従って選手の将来を考えることも大切ですが
肩や肘が壊れてもと ....
この一瞬を熱い気持ちで戦う
高校球児の懸命な姿を観て感動できる
甲子園の全国大会を
制限や制度でがんじがらめにして
生易しいつまらない大会にしないで欲しいものです。

甲子園で行われる高校野球の全国大会は
この国に根付いている春と夏に無くてはならない
素晴らしい大会なのです。
高校野球を熱く語ってしまいましたが
毎年私は春と夏の両大会を最低でも1回は
甲子園球場に足を運び
第一試合から一日中観戦しています。
朝っぱらからビールを飲んで
途中記憶が途切れながらではありますが....。
しかし一発勝負のガチンコ対決は
高校野球でしか見れないのでなかなか良いものですよ。
しかし 丸1日高校野球を観戦するのも
50歳を越えるとかなり身体に堪えるので
家に帰ると後悔するほどぐったり状態になります。
でもわかっていても辞められないのです。
本日も1塁側内野席の上段の端の方から
のんびりと不真面目に高校野球を
満喫したいと思います。
頑張れ 高校球児!

本日の対戦カードです。
第1試合 市尼崎 ー 八戸学院光星
第2試合 山梨学院 ー 長崎商
第3試合 東北 ー 横浜
第4試合 近江 ー 常総学院

第1試合の予想です。
兵庫代表の市尼崎は堅実な野球で粘り強いチーム
青森代表の八戸学院光星は投打共に
注目の選手がいるバランスの良いチームなので
私の予想は八戸学院光星が勝ち上がるでしょう。
2点を追う市尼崎は最終回粘って追いつき
延長戦に持ち込むが
八戸学院光星に力負け失策4が致命傷でした。

第2試合の予想です。
山梨代表の山梨学院は山梨県では敵なしの
攻撃力に定評のあるチーム
長崎代表の長崎商は制球力の良い安定感のある
エースを中心にまとまったチームです。
私の予想は山梨学院が大差で勝ち上がるでしょう。
山梨学院は先制/中押し/ダメ押しと
着実に点を重ね長崎商の終盤の粘りを振り切りました。

第3試合の予想です。
宮城代表の東北は長打力は無いが
機動力と犠打で堅実な野球が出来るチーム
神奈川代表の横浜はプロ注目の左右の両投手に
打線も破壊力抜群で文句なしのV候補チームです。
私の予想はもちろん横浜が大差で勝ち上がるでしょう。
東北高校には悪いが明らかに力の差があり
横浜の順当勝ちでした。

第4試合の予想です。
滋賀代表の近江はエースを中心にまとまりのあるチーム
茨城代表の常総学院はプロ注目の左腕エースと
強力打線の充実したチームです。
私の予想は常総学院が勝ち上がるでしょう。
常総学院の一方的な展開
近江は8安打も放ち3塁も何度か踏むが
あと1本が出ず完封負け

本日行われた4試合は
延長戦有りの大接戦から大量得点差の試合まで
1試合1試合 それぞれにドラマがありました。
今年も1日中楽しませてもらいました。
しかし年々 自身を襲う見終えた後の疲労感が•••。
TVには映らなくなりましたが
今年もバックネット裏にはラガーさんが居られました。
あなたは本当に凄いよ!

さて今回紹介するお店は先日の横浜遠征の時に伺って
まだ紹介出来ていなかった
ハマッ子なら誰でも知っている
老舗とんかつ店の《勝烈庵》馬車道総本店です。

昭和2年創業の横浜でとんかつ屋と言えば
誰もが名を挙げる有名店です。
また世界的に著名な版画作家の棟方志功氏も
度々カツレツを食べに
この店に足を運んだそうです。

店名の勝烈庵の書体は棟方画伯なんだそうです。

飾り気ひとつ無い店の入口です。

落ちつき感と言うか
老舗店としての風格が感じられます。

店内も昭和ロマンの漂う雰囲気の良いお店です。

私は1階のカウンター席に通されましたが
2階にもテーブル席や座敷席があるようです。

この店のメニューの一部です。

定食のご飯とキャベツはおかわり自由です。


店内の壁にもメニュー表がありました。

卓上には特製のポン酢とソースが置かれています。

野菜と果物を2日間かけて煮込んで1日寝かせて作る
この店の秘伝のソースです。

勝烈定食 1620円ヒレかつ

文明開化の地である横浜に外国人コックが
居留地関内にもたらしたカツレツを
この店の初代が工夫して
独特の和風カツレツを完成させたそうです。


本来は筒状のヒレ肉を丁寧に切り分けて
薄く叩き伸ばして四角く成形して
こだわりの細かなパン粉を
万遍無く付けて揚げられています。
見るだけで衣のサクサク感が想像出来ます。

ザックリと8つに切り分けられているカツに
この店自慢のソースを多めにかけて頂きます。
予想通りのサクサク食感
そして旨みと甘みがいっぱい詰まった
こだわりのソースは確かに絶品
丁寧に処理された肉は柔らかくて
とても美味しかったです。
一般的なトンカツは肉汁と脂身で
肉を食べてる感がありますが
こちらのカツレツは
トンカツとは全く別物の食べ物です。
脂のギトギト感や肉々しさは全く無くて
あっさりと頂けました。
おそらく肉をそれほど食べ慣れていない
当時の日本人に合わせた調理方法が
今日まで忠実に受け継がれてきた
老舗の味わいなんだと思います。


ご飯と赤だし そして漬物です。
ソースがかかったカツレツとキャベツに
白飯が合わないはずがありません。
すごい勢いでご飯が減っていきます。
ご飯のおかわり自由は本当にありがたい。
またイリコ出汁がよく効いた
シジミの赤だしがとても美味しいです。
それにしても私の感覚ですが
トンカツ屋の赤だしにシジミが良く入って
いるように思えるのですが
何か意味があるのでしょうか?

分厚くて脂ぎったロースカツが大好物の
私の感想を正直に言えば
このカツレツはあっさりし過ぎていて
少し物足りなさを感じたのは事実ですが
トンカツとは別物
これがカツレツなんだと
教わったような気がしました。
そんな老舗の味を堪能させてもらいました。
ご馳走さまでした。