オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 私の出会った愛すべき人たち 2

2020-10-20 13:52:52 | 日記

Yuko の事は、以前にも何回か書いたことがりますが、

確か、14歳?くらいの頃から、ピアノを習いに来てくれている、今は20歳になった女の子です。

ハーフで、とても可愛い顔をしているし、とても頑張り屋さんです。

オマケに、自閉症なのに、結構人懐っこくって、手をつないだり、してくるので

よけいに可愛いです。

でも、彼女は、結構したたかなところがあります。

彼女は、自分の見た目が可愛いのを分かっていると思います。

可愛いから、周りの大人は、わががまま言っても、

可哀そうだから、と言う事で、いう事を聞いてしまうんじゃないか、と想像します。

子供の頃、ショッピングセンターの遊び場において買い物をしていたお母さんが

放送で呼び出され、あわてて飛んで行ったら、ジュースが欲しくて、人のを取った、とか

いうような話とか、聞いたことあります。

ウチに来た、最初の頃、何を教えても聞かないし、第一、弾いてくれない。

無理に、弾かせようとすると、私の顔を見て、にっこり可愛く笑うので、

何も言えなくなってしまいます…

”言っても分からないんだな…。まあ、仕方ないか” と。

しかし、

お母さんと、おばあさんが、レッスンを見にいらしたとき、

いつもとは態度が豹変したという話は、前にしたことがありますが、、、

実はかなり分かっています。

オーストラリア 自閉症スペクトラム

https://blog.goo.ne.jp/2002kai/e/5e1ab84354f1f8ca1bef8ee15264383c

 

また、かなりアグレッシブで、最初の頃は何で急につねられたり、暴れたりするのか

予測がつかなかったので、急に、

わき腹とか、腕をつねられて、飛びあがりましたが、

今は大体、いつ来るか、予測がつきます。

機嫌が悪いとか、家で何かあってストレスがたまっている時、

これは、いつもYukoを連れてきてくださる、お世話の先生が教えてくださるので、助かります。

”今日は、機嫌が悪いわよ” みたいな感じです。

また、彼女の受け皿がない時に、環境が変わったりして、不安な時、とか、自閉症の特徴です。

ピアノの曲の順番を変えたり、いつもやる曲を、予告なしに弾かせなかったり、

ピアノを弾いていて、弾けないとか、難しいとか、何回も弾かせたりすると、

こういう時は、要注意です。

今は、大体いつでも用心しているし、そもそも、私はカンフーの達人なので、

素人の女の子など、軽いものです。

それでも、彼女は何回も、スキを狙って、アタックしてきますが、歯が立たないと分かったのか、

此の頃は、あまりアタックして来なくなりましたが、が、

そのかわり、

例えば、難しい曲を何とかやり遂げた時とかに、Yuko は、私を見つめて、

”Squeez” これはギュッとして、言うんです。褒めてチョウダイ、と言う事ですね?

で、...かわいい 💛 と思って、

ギュッと抱きしめて ”よくやったね!” とやると、

...???  私の背中をつねっているのです。それでも、黙っていたら、

”これでも、きかんか❣” と言うように、強く何回もつねっている。

”その手は何?” と言って顔を見つめても、悪びれない...

そう、

他の時にも、 ”よくやったね!” とか、"大丈夫だよ" とか、うっかりだきしめると、

やられることがあります。

しかし、難しいこともやらせないと上達しないし、上達しなければ、面白くないもんです。

 

他にも、、、

私はいつも、どの子も、レッスンの一部の様子を、親に見ていただくために、

レコードしておいて、あとで Line などで送ります。

親も見て安心だろうと思うし、親に見てもらって褒めてもらえれば、

子供の励みにもなると思うからです。

しかし、Yuko の場合、ちゃんとしたのを取ろうと思って、撮り始めても、

途中で、暴れて、私と戦ったりしてるところを撮ってしまったりします。

すると、ある日、

私の電話をいきなり取り上げて、、、いつの間にやら覚えた、私の電話のパスワードを使って

ログインして、ビデオを消してしまって、電話を放り投げたのです。

...電話、壊れんでよかった...

それ以来、彼女自身の電話で撮っていますが、、、、親に見せたくないのは、

自分で勝手に、消しているようです。

親に、” 変なの、録音しちゃいました” と言っても、親は、”何も録画してなかった”

と言ってますから.....

 

レッスンの途中で、急に、手を洗いたい、と言うので、”何を今さら...時間の無駄”

と思って渋っていたら、いきなり、両手を、舌でべろべろ...

” 洗いなさい!!”

ですよね…

 

最近は、レッスンが終わって、その日は沢山出来て、忘れたらいけないし、復習の意味で、

デモンストレーションして、曲をきれいに弾いて話してあげていたのです。

実際、彼女に教えるのは、他の子たち教えるより、30倍は疲れるけれど、教え甲斐あるし、

一生懸命やってくれるし、上手くなった時には、Yuko も本当にうれしそうで、得意げで、

私だって、皆に自慢したくなるくらいうれしいのです。

 

...そして、弾いていたら、いきなり小指をねじりあげられて、ねん挫してしまいました。

レッスン終わってたので、疲れてたし、油断してたし、

Yuko は、子供だから、悪くはないし、仕方がないと思うけれど、、、、

例えば、

宅の、坊が、お酒飲んで夜中にアパートのプールで騒いだ時でさえ、

私は、恐縮して、管理人さんの所に、お菓子持って、20歳の子供連れて、謝りに行きました。

 

ウチに習いに来ているワンパク坊主の男の子、幼稚園で、ゾウさん 

をやったという知らせを聞いた、お母さん、びっくりして、幼稚園に謝りにいらっしゃいました。

ふつう、親って謝りますよねぇ?

あれから、今でもテーピングしないと、ピアノ弾けませんが、親は謝ってくれません!

仕方ないでしょうと言う開き直り?

Yukoは相変わらず、頑張ってくれますが、、、何だかねぇ..._(⌒(_´-ω-`)_

 

いつも、彼女を連れて来てくれている先生は、うら若き、独身の女性なのですが、

彼女自身が、自閉症の遺伝子を持っているそうで、

遺伝子的に、彼女の産む子供は70%以上の確率で自閉症になることが分かっているそうです。

”でも、産みたいのよね、 自閉症でも”

“愛しいから” でしょ?

”愛しいから”  そうなの。

”愛しいから”

”...でもねぇ、結婚がね...お相手が、自閉症で生まれたとしても、良いよ、って

思ってくれる人でないといけないからね”

そう、貴方だったら自分の子供が自閉症だったらどうでしょうか?

貴方が女性なら、きっとかなり多くの方は、どんな子供が生まれても、

愛してしまうと思います。でも、

男性だったら、恋人がそういったとしたらどう考えられるんでしょう?

 

 

 



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