オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 3日坊主 事情

2016-10-29 00:24:07 | 日記
私は、フィットネスという言葉が出始めたころから、フィットネスクラブやジムに


出入りをしていた人間なのですけれど、フィットネス生活20ン年。


私がご指導させていただいた、約5000人余りの方々のうち、


流石三日坊主、って、きっと恥ずかしいので(?)日本ではあまりいらっしゃらないんだけれど、


結構多いのが5日坊主。



その次に大いのが1週間坊主で、続いて、10日坊主。


そして、1か月続くと、先ずは安心なんだけれど、不意打ちの様に、1カ月で来なくなることもあって、


まだまだ、油断できないので、イベントをしたり、宿題を出してみたり、ご褒美を出したりして、


どうにか引っ張るんだけれど、


まずは、3カ月続いたら、一安心、ひと段落、、という所なのです。


ここでもし、辞められても、ここまで続いて辞める人を止めるのだって難しい。



だって、ここまでできた人っていうのは、努力と成果の因果関係を知った上で、


それでも辞めちゃった人でしょう?


いつか帰っていらっしゃる人も居るけれど、もう、私が助けることはできないのです。



これはこと、フィットネスに限った事でなく、他の分野でも、


あんなに決心して入っても、1週間後には半分が辞め、1か月後にはさらにそのうちの8割が辞めてしまうそうです。



人間って、飽きやすい動物なんですね?


オーストラリア
はもっとスパンが短くて、


一日坊主なんて言う人も結構多いのです。


辞めることに何の抵抗も無いみたい?



前にも言ったことありますが、オーストラリアは〝 才能主義” というと聞えは良いんだけど、


”才能の無いモノは、やるだけ時間の無駄”という考え方。


才能無いなんて、ふてくされてないで、練習した方がいいと思うけどなぁ!


そもそも、世の天才と言われる人だって、練習するんですから。



かのピカソだって、一生に描いた絵の数は6-7万点。


よく描く画家だって1万点ぐらいと言われているのですから、かなりの数。


それだけたくさんの練習?をできるという事も、才能なのです。


趣味の1000時間、玄人肌の10000時間、プロと言うには100000時間、という言葉があって、


趣味というのでさえ、責めて3年ぐらいはやってから言ってね。


ましてプロと言うなら、10年ぐらいはやってからでないと言わないでね、という事なんだそうです。



私が多くの会員さんを見ていて、気付いた、長続きする人に共通していること、が、


運動を続けるコツですね? 


それは、いつも同じ時間にすること、と、毎日すること。



同じ時間にできなければ、同じ条件でする、起きたらすぐにするとか、何でもいいから


決まった条件で始めるのです。習慣になるでしょ?



そして、運動は毎日しないほうが良いと言う定説がありますが、


続けるという事に関して、では、長年続けている人の多くは、毎日やっていることが多いのです。


今日はやる日かやらない日か、悩まなくていいでしょ?


やらない理由は、山ほどありますが、やる理由は一つしかないのです。



因みに、私は京都で働いていましたから、寺院が多く、3人の若いお坊さんが


入会してくださったことがあります。


見事に、3日坊主! うちのほかのメンバーさんにも、大うけでした。




オーストラリア 認知症事情

2016-10-22 16:36:24 | 日記
オーストラリアでも、やはり、認知症は真剣な問題なのですが、



実は、オーストラリアは認知症ケアの先進国、なのです。



私も、冷蔵庫を開けて、背伸びし、伸ばした手をふと止め、”何を取るんだったけぇ?”


なんて思う度に、若年認知症じゃないかしらと思ったせいかどうか、


実際、宅には頻繫に、熟年ホーム?看護付き住宅の入居案内が


ほかの折り込み広告と一緒に頻繁に来るのです。


それも、”昼ご飯ごちそうするから、見学に来てね!と。


いくらぼけては来ても、そこはうら若い乙女と自負してる私。


真剣には考えたくもないけれど、値段も、普通のアパートと変わらないので


ちょっと、昼ご飯がてら見に行ってみようかな?なんて思ったりもするのです...


ああぁ、自分で認めちゃった!


以前一緒のアパートに住んでいた、陽気な認知症の、ジョンさん。


奥様のサリーさんが、実によくお世話してらっしゃいます。


毎朝、ご夫婦でプールにいらっしゃるのですが、まるで、サリーさんがジョンさんのトレーナー?


水泳、後3ラップしなさいとか、色々指図してらっしゃいますが、時々、いう事を聞かず、


勝手にシャワーに行ったり、ちょっと目を離したすきに、


勝手に部屋にかえったり、果てはどこかに行ったりするので、ひと時も目が離せず、


”ジョンを見なかった?”血相変えて、探し回られることもしばしばあります。


それでも一緒にクルーズに行ったり、買い物に行ったりと、中睦ましく暮らしてらっしゃるのですが、


ジョンさんも、認知症とはいえ、まだまだお達者?


サリーさんがいないと、君は美しいとか、他にもいろいろと、かまいに来てくれます。


 “サリーさんがいらっしゃらない時限定” 、というのが、なんとなく、故意的な気がするのですが...

認知症ですよね?


実際、認知症というのは、いろいろな種類があって、


脳の萎縮する場所によって症状も違いますが、


一番多いのが、「アルツハイマー型」「脳血管性」「レビー小体型」で、認知症の90%以上。



前頭葉が委縮すると、若年認知症や、ピック病になります。


この、ピック病というのが曲者で、物忘れは余りしないし、見たところ普通なので、


認知症だと気付かない事が多々あるのだそうです。


しかし、前頭葉が委縮すると、感情がコントロールできなくなったり、とっさの判断ができなくるので、


怒りっぽくなったり、自制が利かなくなって、お店のものを勝手に持ってきたり、果ては、


女性のお尻を触ったり、自動車のアクセルとブレーキを間違えたりと、とんでもないことになるので、


何だか最近、うちの親、人格が変わったな、ということがあれば、


早めにお医者様にお連れしてくださいね!


お薬は、早期であればあるほど、良く効くそうです。




ジョンさんは、週に数回、養護施設にお出かけされます。


朝、バスが迎えに来ると、サリーさんに見送られて一日施設で過ごし、夕方まで帰ってらっしゃいません。


サリーさん、あんなに一生懸命尽くしてくださってるのだから、わき見しないでね。








オーストラリア 交友事情

2016-10-17 21:49:46 | 日記
    ” 天は自ら助るものを助く ”という言葉をまるっきり信じていたわけじゃないけど


  助けてくれー!!!


と、叫んで走り回って、ふと周りを見たら、皆、いなくなってた…みたいな?



実際、叫んで走り回ったわけじゃないし、何かお願いした訳じゃ無いけど、


離婚当初、幼子二人抱えて、どうしていいかも分からないし、生活、立ちどころに呼吸困難状態、


、、、、、で、”助けてくれ状態”だったのです。




多分、そういう状態を見ているのが心苦しくなったんだろうと思うけど、


その時、友達だと思っていた人たちは、何時に間にやら殆ど、居なくなって、



長引いて終わった裁判の間に、交友関係が一新したわけなのです。


この時期にわざわざ友達になってくれて、支え続けてくれた人、が、今現在の友達。


賢くて、面白くて、いつも学ばせてもらってます。


大事にしなくてはいけませんね!






私のFB友達のChrisが言っておりました。


”お前が苦しんでいるとき、助けてくれた奴のこと、と、

        
                  捨てて行った奴の事は、一生忘れるな”   



そう、、、捨てて行った人の事も忘れちゃいけないのね。


彼も、イングランドからの移民で、今は大きなビジネスを成功させているけれど、


いつも優しい彼が言うと、何だか重みがあります。





でもね、オーストラリアに来ている日本人、やはり、日本で生きて行くのとは少し違うと思うのです。


こちらでは、一人一人立場が違っているから、



例えば、ビザなし、ビザ有り、 結婚ビザと、ビジネスビザ、永住権あり、無し、の人。


自分が生きて行くだけでも、厳しい人だって沢山いるのです。



日本に住んでいる時は、会社や、国に守られているのが当たり前で、気付きもしてなかったけれど


こっちでは、お客さんだし、政府は自国民優先でしょ?



ずっと前、ホテルのロビーで友達と待ち合わせをしていた時、

たまたま近くにいた日本人女性と話をしていて、話がはずんだので、年も近いし、


友達になれたらいいと思って、別れ際に、



  ”電話番号交換しませんか?”、と言ったら、


  ”私、人に利用されるの嫌なの” と。 なんやそれ? っていうのもあるけど、




明日の自分を助けるのは、今日の自分だけ。




バスが来ているのを見たら、


”乗り遅れるもんか”と、走らなくちゃいけない。



だって、それに乗り遅れたら、後、どれだけ待たなくちゃいけないかもわからないし、


それが今日最後のバスかもしれないでしょ?



走りすぎて心臓が止まるんじゃないかと思うくらい走っても、


人間て、意外と死なない。



もうダメ、、、死ぬ、死ぬ、と思っていても、走れるもんで、


意外といつまでたっても生きていたりするのです。



人生には、走らなくてはいけない時、あるりますよね!
















オーストラリア 公園事情

2016-10-09 13:52:33 | 日記
流石、日本の20倍の面積を持つオーストラリアには、大きな公園から小さな公園、遊具施設の整った講演、


バーベキューできる公園、芝生とベンチだけの公園など、実に沢山あって、


日本のママの様に、公園デビューの心配もしなくて良いし、、、だってそこに来てるママが気に入らなかっ


たら、次の公園に行ったらいいでしょ?


そして、さすが観光ビジネスの盛んなゴールドコースト


この前なんて、プロなんだろうけど、宙返りの練習をする、若いお兄さんたちが来てたりして、タダでショ


ーを見せて頂いたような、お得な気分だったのです。



ウチの子供なんて、自分の庭の様に使わせていただいてるし、自分の土地が広くなったような気分。



 ”私、公園の横に住んでるんです”


と言うと、皆、”いいねぇ!”と、言ってくれるし、実際私も、住むまではラッキーだと思っていたのですが、



そればかりでもないのです。


ウチの場合は、ただ、ベンチと机、が、屋根の下にあるだけの公園で、10メートルもあるような大木が何本も植わっているんだけど、


その大木が、ウチの庭に枯葉やタキギを山の様に降らしてくれるだけでなく(ウチ、カマドでもあれば、良かったんだけど…)


屋根の上に覆いかぶさっていて、雨樋を詰まらせて、掃除が大変なのです。



だって放っておくと屋根に水が溜まって、家が倒れたって話も聞いてるし…



で、市役所に電話して、”悪いけど、うちの上だけでも、枝、切ってくれる?”



と、お伺いしてみると いきなり、”裁判所に訴えてください。そこで話し合いましょう” と。


裁判にこりごりの私は、仕方なくすごすごと、年中日陰になった庭の、枯葉の間ににょきにょきと生える、


毒キノコ、これ、マツタケかシイタケだったら儲けられるのになぁ、と人生の不条理を


嘆きながら暮らしているのです。



公園に来る人だって、読書する人とか、エクササイズする人が利用者の殆どで、静かで良いんだけど、


わざわざ、タバコを吸いに来る人が居るのです。



きっと、家で吸えないから、ここに来てくつろいでるんだろうけど、ウチの窓は公園の方に向いていて、閉めなくちゃならないし、


毎朝、バルコニーのマイジムでエクササイズをしている私としては、凄く迷惑。


一度、その女性に事情を話して、



”悪いんだけど、朝は、よそで吸うようにお願いできれば有難いなぁ”と言うと、



”ここはパブリックの場所で、私には、ここで吸う権利があるのよ! ワハハ…”みたいな。



オーストラリア
では、 “公園にお菓子を持って行ってはいけない”などと言う、くだらない法律はあるけど(きっと肥満防止なんだろうけど)



こういう公園で、タバコ吸ってはいけないと言う法律は無い。



で、ささやかな仕返しと言っては何ですが、裏庭の畑にまく為に買った、素晴らしい匂いの鶏糞の肥し、



彼女が帰ったあと、明日に備えて、ベンチの周りに撒いてやりました。


あそこに、キノコも生えるかなぁ!


ハーベストが楽しみな、隣の公園なのでした。















オーストラリア 在住日本人 事情

2016-10-01 00:29:46 | 日記
オーストラリアに来て、考えさされることはいっぱいあるけれど、その一つ、悩んだのが礼儀という事。



若いころから、学校でも、社会に出ても、ビジネスをするにしても、



 “礼儀正しいことは、最大の攻撃である” と思っていたので、ここにきて、それが使えないとなると、戸惑ってしまうのです。



皆さまもお聞きになったことはあると思うけれど、だいたい、敬語とか、謙譲語と言うものが無く、


先生や、目上に対しても、ビジネスで、お客様に対しても、



(クレヨンしんちゃんじゃないけれど)お母さんのことだって、名前で呼んだりすることは、



日本じゃあり得ない。



礼儀と言うのは、相手を尊重する気持ちからすることで、



日本語なら、言葉遣いで、”あなたのこと、尊重してますよ”と表せるけど、まして下手な英語では、それができない。



言葉が使えないから、態度だって、そういう言葉にマッチした態度でないと、やりにくい。



例えば、あなたが、社長に、 ”晋三、よくがんばったな!”



なんて言ったら、ジミー大西になっちゃうけれど、


こっちじゃ、そうとしか言いようが無いんだもん。



  ”お疲れ様でございました。有難うございます”と、深々と頭を下げる、なんだけどね。


だって、 ”Well done! Thank you!"  でしょ?              





以前書いたことあるけれど、以前行っていたホスピタリティの学校。



ホスピタリティっていうのは、病院のホスピタルじゃなくて、カフェとかバーみたいな、もてなし、接客業全般のことを習う訳で、


(私は病院のお仕事かと勘違いして入学したんだけれど...)


そこの先生が、”Nice & Fuzzy" という事を頻繁に言っていて、


職業採用試験だって、緊張してないで、親しくなれなれしくした方が、合格しやすい、


と言う話にまつわる実話を聞いたのは1回や2回じゃないのです。





そうは言われても、やっぱりそこは日本人。


思い切りが足りなくてなくて、そこまで慣れ慣れできなし、尊敬してますよ、、、と言うサインを、あちこちに出してしまうのです。



こうして、まじめにやって、損してきた在豪日本人ですが、ここにきて、ふと気が付くと、



日本人は礼儀正しい、と、好感をもたれているのです。



やはり人間、世界中共通してのヒューマンニーズ、って、自分を大切にされること?



尊敬されて嫌なわけないでしょ?



こうして、私たち、在豪日本人は、オーストラリアでの日本人の評判を良くしたのでした!






まあ、在郷日本人の知らないところで、悪い評判、立ってるのかもしれないけれど?



でも、もしも、悪い評判聞いたら、教えてくださいね!



在豪州日本人の代表の一人として、頑張らねば、と思うのです。