オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 医療システムの長い道

2018-08-26 14:22:28 | 日記
オーストラリアの医療システムは、日本とは違い、


予期せぬことが色々あります。


今日のブログは、長い話を書くことになるので、長いのがお嫌いな方は、太字の5行飛ばしで読んでください。



さて、


オーストラリアには、個人開業医、メディカルセンター、ホスピタル、専門医、がありますが、


最初のころ、間違えて、いきなり専門医の居るであろうホスピタルに行きましたが、ここでは、救急外来としてしか見てもらえず、


大したことで行ったのでは無かったら、どんどん後回しされるので、恐ろしく長い間待たされる上、



結局見てくれるのはホスピタルのGP、専門医ではないので


えらい、時間の無駄となります。




此方では、風邪をひいても、妊娠しても、目が痛くても、先ずはなんでもGPと言う、かかりつけのお医者さんに行く事になります。


これは、個人開業医、みたいなところも有れば、メディカルセンターと言って、



何人かのGPが一緒に開業しているところもあって、こういう所は血液検査とか、レントゲンも取れたりする施設が併設している所もあって、、



便利であったりするので、私はここを選んでいます。



メディカルセンター
でも、殆どの人は自分のお気に入りのドクターがいたりするのですが、


忙しいドクターと、暇なドクターがはっきり分かれていて、人気のないドクターには1秒で見てもらえますが、


人気のあるドクターだと何時間も待たされたりすることもあります。



違いは??? 2度ほど試してみましたが、やはり、ドクターも人気のないことを自覚しているのでしょう。



主体性がありません。


"XXXXX じゃないですか?”というと”おお、そうだ、君の言うとおりだ!”


”ええ、やっぱり…だと思うんですけど”というと、”おお、そうだ、君の言うとおりだ!”


きっと、ドクターとしての自信と誇り、無くしてられると思います。



GPは、いわゆる何でも屋さんで、広く専門知識がありますが、更に、専門医が必要だと判断されると、



専門医が紹介され、そこを予約して行くことになります。




GPは、メディケアと言う、国民保険みたいなのがあり、永住者、市民は殆んどただのような値段で見てもらえますが、



専門医は、お高くなります。



それはさておき、さて、GPが、これは手術が必要だということになると、


個人で保険に入っているか、メディケアだけか?



ということになり、個人保険なら、個人の専門医を紹介され、メディケアなら、ホスピタルに行く事になります


何が違うかというと、個人保険なら、GPご推薦の、評判の良い専門医を紹介してもらい、そのドクターに手術をすぐにしてもらえます。



保険を使うので、費用もほとんどかかりません…ただ、保険代は高い上に、1年以上たってないと手術はできません。


メディケアの場合、最初ホスピタル勤めの専門医の助手に見てもらいますが、お安い代わりに、待ち時間が長いです。


手術がどのくらい緊急性があるのかないのかで、



見てもらえる時期が変わってきます。



数か月後、やっと見てもらえることになって出かけると、手術なしで治すあらゆる方法やらされます。



リハビリとか、果ては、ピラテスとか、ウェイトトレーニングとか、やりたくなくても、たっぷり、やらせてもらえます。



やらないと、手術は受けさせてもらえません。



そして目でたく、それでも直らない、いよいよ手術しか方法がない、と、判断されると、



いよいよ、手術のウェイテイングリストにお名前がのります。



そこから更に、1年から2年。



ある日突然、病院から連絡が着て、会いに行くと、君は本当に手術が受けたいのか、しつこく聞かれます。



迷ったりでもしたら、それじゃお辞め。またね! と、あっさり帰されます。



ここで、幾ら、”100%治るということは無いんだよ””数パーセントだけれど、後遺症がのこったりするよ”等と脅かされても、



”やります!” と宣言しないと、やってもらえません。




そこでやっと、この後数か月で、手術をしてもらう日を選ばせてもらえます。



さて、待望の手術の日!…に、何故か待望に思えてしまう。



前日まで、午前なのか午後なのかも知らされないミステリー。



やっと連絡があって、午後と言うことになると、早朝から絶食。



更に、ホスピタルには11時にチェックインして、出席届けし、医療チェックを済ませ、




セクシーで冬でも涼しい、手術コスチュームをつけ、待合室1で待つことになります。



そこには同じように、今日手術を受ける人が、同じようなコスチュームで8人ほど待っています。



緊急性のある人から先、更に、救急で来た人はどんどん先に行かせられます。



緊急性のない人は、おなかが空いて、のども乾いて、動く元気もなく、まるでもう手術後のようないでたちで、



ぐったりと待合室で、緊張しながら待っています。




さて、一人去り、2人去り、看護婦さんが、いよいよ来たか!と思うと、今度は待合室2に連れて行かれます。



待合室1と2は、何の違いもありません。



更に、待つこと、夕方になり、いよいよ看護婦さんが近づいてきます。



”ごめんなさいね、長く待たせて”


”悪いけど、今日はもう帰ってちょうだい”


”ええええぇえええええええぇええ????”



”緊急が入って、思った以上に時間がかかったので、ドクターはもうこれ以上できないの”


”えーーーーーーーーそんなーーーーー!!!”


”あなたの手術の日、次はいつになるかわからないわ。多分、2か月後くらいかしら?すごく混んでるのよね”



ここで、看護婦さんにかみつきたい気持ちがあるんだけど、



おなかがすきすぎてそういう元気もなく、



いつも、世間に迷惑かけっぱなしなので、神様が、図らずして、人助けをさせてくれたのかしらん???



引越しの荷物整理もしなくちゃいけないし、、、等と気弱く言い訳して、



一日セクシーなコスチュームで、今やまだかと緊張して待ったのは、良いことなのよね?


低血糖でクラクラする頭を何とか動かして、


コスチュームを脱ぎ、サンドイッチを供給してもらい、タクシーチケットを貰い、


看護婦さんから、同情に満ちた、眼差しで、見送ってもらったのでした。



おかげで、体重が1キロ半も減って、最近どうしてもくっきりしなかったシックスパックが、久しぶりにクリアになったし、


動けなくなる前に、やらなあかんこともまだまだあるし、



こうして、又、一命を取り止め、待つことが始まるのでした。


実は、


今回のこの予約の半年前には、右肩、左肩の間違い騒動が手術の3日前に発覚して、



手術が呪術になったという経緯があったのですが、



今回もささやかな抵抗として、ドクターを呪ってやろうかと、思っています。






PS ハイソックスコスチュームに含まれています。看護婦さんに履かせてもらえます。











オーストラリア お引越し事情

2018-08-16 15:25:07 | 日記
...続き



さて、一日中、箱詰めするんだけど、もう、あとからあとから物が出てきて、



台所だけで、20箱!



要るか捨てるかなんて、考える暇もなく、ただただ、箱詰めしてるから、その結果なのです。



夕方になり、絶対明日朝7時には間に合わないと思ったので、引っ越し屋さんンに電話して時間遅らせて貰う手配をしようと思うけど、



留守電で、繋がらない。



やっと当日の朝かかってきたけど、 ”ごめんねー、悪いけどもう、出ちゃった” 確信犯じゃん!!!?  ということで、



引っ越し屋のお兄ちゃん、7時に来ちゃった。



ここで負けない、シングルママ! 



めちゃくちゃだけど、何とか形は整えて、荷物をまとめた順に、運び入れてもらって、出発!


家について、どんどん運び入れるんだけど、



私の借りることが出来たアパートは、タウンハウスと言って、2階建ての家で、一階はリビングとキッチンで、2階に3つベッドルームが



ついているもので、望んでいた平屋ではないのです。




階段が思ったより細い上に、途中で曲がっているので、大きな家具が運び入れられないし、1階における荷物の量も決まっているので、



大きな家具すべて倉庫行と言う予期せぬ事態。



引っ越し屋のお兄ちゃんに、安売りしている2x3m の倉庫で入ると思う? 大分高いけど3x3mにしようか? と聞くと



“入る、大丈夫” という心強いお返事。


キャンセルがあって借りられる、という連絡を受けた、倉庫に直接行って、契約。




素早く、どんどん入れていくんで、流石だなぁー、なんて思っていたら、大きな家具が、じゃまで、ドアが閉まらない。



で、引っ越し屋さんのお兄ちゃん、とうとう全部また出して、入れ直し。


もう、お兄ちゃんの顔は真剣そのもので、横から口なんて挟ませないぞ、という、殺気だった態度。


…で、結局、4回ぐらい出したり入れたりして、4時間ぐらいかかって、やっと入った。



お兄ちゃん、満足気で、良かったね…、努力、ありがとう。で、



そのお金払うのは私。 $110X4時間余り、時間払わなくちゃいけないのよね。



結局、少し高くても大きい倉庫借りた方が、まだ安かったわね…ああぁ…



朝7時から始まって、終わったのは夜8時。



さて、荷物を開いて、、、、なんてことはしてられない。



3日後に迫る契約日。



この日までに書類を作って、鍵を返さなくちゃいけないから、完ぺきに掃除しなくちゃいないんだけど、肩を壊しているので、


すべて掃除屋さんに頼まなくちゃいけない。



で、電話して、“明日の朝ねー”ということで、まずは一安心。



次の朝、家に行って、待てど暮らせど、お掃除人は来ない。



どうなってるのか、会社に電話したところ、本人からやっと連絡があって、実は急用があってこられなくなったの、ごめんね。



ということ。そんなせっしょうな!!!



で、新たに手配して、次の日、15分遅刻して違う会社の掃除人の到着。



19歳の若いお姉ちゃんと、その彼氏で掃除屋さんをやっているらしい。


暫らく一緒に掃除したけど、まじめにやってるし、契約書に承認のサインをもらいに行かなくちゃいけないので、


そのまま、2人を残してでかける、と、昼前、電話がかかってきて、モップが壊れたので、1時間ほど買いに出かけるね、



という。  “2人で行くの?” と聞くと、”一人は残ってる” というので少し安心して家に戻ってみると、2人ともいない。



でも、大体の掃除は終わっている様子。



1時間しても帰ってこないので電話すると、今帰る、との返事。



で、20分遅れて女の子だけ帰宅。



あと少ししか残ってないし、その分はお支払いは結構です、という殊勝なお答えだったし、なんたってうちの子と、



年も違わないし、かわいそうなので、まあいいかということにしたんだけど、



庭とかガレージとかできてない所を一緒に掃除して帰ってもらってからよく見ると、下の方とか、何かの後ろとか、



細かいところは全然できてないのでせっせと掃除して、なんだか家が臭いので、消臭剤を取りに帰ったついでに、



子どもと一緒に、カギを返す前にもう一度見に行くと、子供がガス漏れしてるのを発見。それで臭かったのね。



お掃除の人が、ガスレンジ掃除した時に触って、気が付かなかったんだ。



家を爆破する気?


危ういところで、窓を開けて換気して、不動産屋さんに事情を言って、あとで窓を閉めてもらうように手配しておしまい。


翌日、滞りなく、契約が終わって、一件落着!



めでたしめでたしーーーー



…と言いたいところが、まだある。



引っ越し荷物で、大事なもの、すぐにいるもの、に、しっかりマークして、倉庫に入れないようにお願いしてたんだけど、



無い。



で、倉庫に見に行ったんだけど、もう、ルービックキューブのように、きっちり詰まっていて、中をうかがえるような一寸の余地も無い。



次に引っ越しするまで、無理だなぁ…涙



因みに、引越し屋さんは、1時間2人の男性とトラックで、99ドルから150ドルくらいまでと言う相場で、


こうたぐいのミスは、こちらではよくあることで、




1に確認、2に次の手を打つ準備 3に、絶対、手に入れるまで先払いしない




日本の様に間違いなく、油断してても誠意で事が済む国ではないことを



いつも心得ていましょうね!