Yuko の事は、以前にも何回か書いたことがりますが、
確か、14歳?くらいの頃から、ピアノを習いに来てくれている、今は20歳になった女の子です。
ハーフで、とても可愛い顔をしているし、とても頑張り屋さんです。
オマケに、自閉症なのに、結構人懐っこくって、手をつないだり、してくるので
よけいに可愛いです。
でも、彼女は、結構したたかなところがあります。
彼女は、自分の見た目が可愛いのを分かっていると思います。
可愛いから、周りの大人は、わががまま言っても、
可哀そうだから、と言う事で、いう事を聞いてしまうんじゃないか、と想像します。
子供の頃、ショッピングセンターの遊び場において買い物をしていたお母さんが
放送で呼び出され、あわてて飛んで行ったら、ジュースが欲しくて、人のを取った、とか
いうような話とか、聞いたことあります。
ウチに来た、最初の頃、何を教えても聞かないし、第一、弾いてくれない。
無理に、弾かせようとすると、私の顔を見て、にっこり可愛く笑うので、
何も言えなくなってしまいます…
”言っても分からないんだな…。まあ、仕方ないか” と。
しかし、
お母さんと、おばあさんが、レッスンを見にいらしたとき、
いつもとは態度が豹変したという話は、前にしたことがありますが、、、
実はかなり分かっています。
オーストラリア 自閉症スペクトラム
https://blog.goo.ne.jp/2002kai/e/5e1ab84354f1f8ca1bef8ee15264383c
また、かなりアグレッシブで、最初の頃は何で急につねられたり、暴れたりするのか
予測がつかなかったので、急に、
わき腹とか、腕をつねられて、飛びあがりましたが、
今は大体、いつ来るか、予測がつきます。
機嫌が悪いとか、家で何かあってストレスがたまっている時、
これは、いつもYukoを連れてきてくださる、お世話の先生が教えてくださるので、助かります。
”今日は、機嫌が悪いわよ” みたいな感じです。
また、彼女の受け皿がない時に、環境が変わったりして、不安な時、とか、自閉症の特徴です。
ピアノの曲の順番を変えたり、いつもやる曲を、予告なしに弾かせなかったり、
ピアノを弾いていて、弾けないとか、難しいとか、何回も弾かせたりすると、
こういう時は、要注意です。
今は、大体いつでも用心しているし、そもそも、私はカンフーの達人なので、
素人の女の子など、軽いものです。
それでも、彼女は何回も、スキを狙って、アタックしてきますが、歯が立たないと分かったのか、
此の頃は、あまりアタックして来なくなりましたが、が、
そのかわり、
例えば、難しい曲を何とかやり遂げた時とかに、Yuko は、私を見つめて、
”Squeez” これはギュッとして、言うんです。褒めてチョウダイ、と言う事ですね?
で、...かわいい 💛 と思って、
ギュッと抱きしめて ”よくやったね!” とやると、
...??? 私の背中をつねっているのです。それでも、黙っていたら、
”これでも、きかんか❣” と言うように、強く何回もつねっている。
”その手は何?” と言って顔を見つめても、悪びれない...
そう、
他の時にも、 ”よくやったね!” とか、"大丈夫だよ" とか、うっかりだきしめると、
やられることがあります。
しかし、難しいこともやらせないと上達しないし、上達しなければ、面白くないもんです。
他にも、、、
私はいつも、どの子も、レッスンの一部の様子を、親に見ていただくために、
レコードしておいて、あとで Line などで送ります。
親も見て安心だろうと思うし、親に見てもらって褒めてもらえれば、
子供の励みにもなると思うからです。
しかし、Yuko の場合、ちゃんとしたのを取ろうと思って、撮り始めても、
途中で、暴れて、私と戦ったりしてるところを撮ってしまったりします。
すると、ある日、
私の電話をいきなり取り上げて、、、いつの間にやら覚えた、私の電話のパスワードを使って
ログインして、ビデオを消してしまって、電話を放り投げたのです。
...電話、壊れんでよかった...
それ以来、彼女自身の電話で撮っていますが、、、、親に見せたくないのは、
自分で勝手に、消しているようです。
親に、” 変なの、録音しちゃいました” と言っても、親は、”何も録画してなかった”
と言ってますから.....
レッスンの途中で、急に、手を洗いたい、と言うので、”何を今さら...時間の無駄”
と思って渋っていたら、いきなり、両手を、舌でべろべろ...
” 洗いなさい!!”
ですよね…
最近は、レッスンが終わって、その日は沢山出来て、忘れたらいけないし、復習の意味で、
デモンストレーションして、曲をきれいに弾いて話してあげていたのです。
実際、彼女に教えるのは、他の子たち教えるより、30倍は疲れるけれど、教え甲斐あるし、
一生懸命やってくれるし、上手くなった時には、Yuko も本当にうれしそうで、得意げで、
私だって、皆に自慢したくなるくらいうれしいのです。
...そして、弾いていたら、いきなり小指をねじりあげられて、ねん挫してしまいました。
レッスン終わってたので、疲れてたし、油断してたし、
Yuko は、子供だから、悪くはないし、仕方がないと思うけれど、、、、
例えば、
宅の、坊が、お酒飲んで夜中にアパートのプールで騒いだ時でさえ、
私は、恐縮して、管理人さんの所に、お菓子持って、20歳の子供連れて、謝りに行きました。
ウチに習いに来ているワンパク坊主の男の子、幼稚園で、ゾウさん
をやったという知らせを聞いた、お母さん、びっくりして、幼稚園に謝りにいらっしゃいました。
ふつう、親って謝りますよねぇ?
あれから、今でもテーピングしないと、ピアノ弾けませんが、親は謝ってくれません!
仕方ないでしょうと言う開き直り?
Yukoは相変わらず、頑張ってくれますが、、、何だかねぇ..._(⌒(_´-ω-`)_
いつも、彼女を連れて来てくれている先生は、うら若き、独身の女性なのですが、
彼女自身が、自閉症の遺伝子を持っているそうで、
遺伝子的に、彼女の産む子供は70%以上の確率で自閉症になることが分かっているそうです。
”でも、産みたいのよね、 自閉症でも”
“愛しいから” でしょ?
”愛しいから” そうなの。
”愛しいから”
”...でもねぇ、結婚がね...お相手が、自閉症で生まれたとしても、良いよ、って
思ってくれる人でないといけないからね”
そう、貴方だったら自分の子供が自閉症だったらどうでしょうか?
貴方が女性なら、きっとかなり多くの方は、どんな子供が生まれても、
愛してしまうと思います。でも、
男性だったら、恋人がそういったとしたらどう考えられるんでしょう?