オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 私の出会った愛すべき人たち 

2020-10-11 14:56:50 | 日記

ジェニーは、前に住んでいたことのあるアパートでの、年上のエクササイズ友達です。

彼女は御年88歳。一人暮らしの未亡人で、

色の浅黒い、スリランカの人。私は今まで、色々な国籍の人に出会いましたが、

スリランカの人は、押しなべてプライドが高いと思います。

特にジェニーは、その態度の大きさは群を抜いていて、驚かされたのは私だけではないと思います、が、

彼女は極めて真剣で、何故かおちゃめな感じがします。

ジェニーは、とってもおしゃれで、

赤いマニキュア、伸ばした爪にきれいに塗って、南国風のキレイなドレスを着て、ピアスと腕輪は、

プールに来た時でも、付けています。

何時もええ加減な格好している私なんて見習わなくちゃいけない、と常々思います。

彼女の思いでは色々ありますが、まず、

彼女と喋るようになったのは、毎朝プールで出会うからで、

毎朝一番に、プールに来て端っこを行ったり来たりして、エクササイズをしてらっしゃるのです。

手を上げたり横に曲げたり、端っこに捕まってカエル泳ぎみたいなことをしたり、延々と40分くらい?

私は彼女のいる反対がわを、忍者の様になるべく音を立てず、波を立てず、静かに泳いでいますが、

それが許されるのは、私が彼女の友人であるからで、、、、

ジェニーは、プールに入って来る人に、ちょくちょく、文句を言いに行くのを知っています。

彼女が、よろよろと近づいてくると、大抵の人は、親切そうに待ち構えます、が、

” あなたがここで泳ぐと、波が立って私はエクササイズが出来ないから、出て行ってちょうだい”

と言われると、大抵はびっくりされます、が、年寄の言う事なので?

 

殆どの方々は、怒りながらも、出てゆきます。

彼女は、きっと、他の人も泳ぐ権利があるという事は考えていません!

 

助けを求める時だって、お礼は言いますが、 ”サッサと助けんかい!” と言う態度です。


私はいつも、出会った時はバッグを持ち、手をひいて差し上げますが、

多くの人はそうします。

 

そもそも、私が彼女の友人であるという事を知ったのは、

アパートの管理人が、プールのOPEN時間を30分遅くすることに決めたときで、

それは、私にとっても、彼女にとっても、有難いことではなくて、彼女は、

医者に行く時間が間に合わなくなると、嘆いていました。

でも、このアパートの管理人は、気に入らない人を追い出すという感じがする、独裁者だったので、

皆、黙っていたのです。

しかし、何と、ジェニーは、マネージャーを彼女の部屋に呼び出して、

”Akikoが困るから、プールを今まで通りにしなさい” とえらそうに苦情を言ったと聞いた時です。

私は、ただただ、恐縮したら、(@_@;)

”だって私たち、友達じゃない” と、言われました…で、苦情は結局無視されましたが、、、

私追い出されんでよかった。(^-^;

又、他にもあって、ある日彼女に呼びかけられて、

”貴方は、ランチにカレー食べるか?” と聞かれたので、

”いつも食べないけど、結構好きですよ” と答えたら、

”私たちは友人同士だから、貴方を○○に連れて行ってあげるから、12時に貴方の車で迎えに来てほしい”

と言うので迎えに行ったら、

私も良く知っている、アジア食品スーパーに連れて行かれ、”貴方も買い物したらいいわよ” 

と、結局、運転できない彼女がカレーパウダーを買いに行くのに連れて行ってあげることだったのですが、

私の車は、幸いなことに4WD だったので、彼女には乗り降りが大変なようで、

”また、誘ってね” と、、、言ってしまったにもかかわらず、

二度と誘われることはありませんでした。

 

私たち共通の友人に、FRANK というとても親切でハンサムな若い男性がいたのですが、

” 彼の奥さんは、やきもち焼きらしいよ ”と言う話を何かの時にしたとき、

” ああ、恐ろしい。私も、気をつけなくちゃ ” と仰ってました。

私でさえ、年が離れすぎていて、彼の奥さんのターゲット内に入っているとは想像していないのに、

ジェニーは、かなり気を使ってらっしゃいました。

 

ほか、このアパートに住んでいた時は、私に凄くからんでくる、鬱陶しいおばさんがいたのですが、

ジェニーはその、彼女とも仲良くされていたようですが、

苦手だというお話をすると、随分同情してくださって、

なんとその彼女を無視するという、大胆な行動をとられたので、

なんとなく、へっへっへ...\(^o^)/ という訳でした。

 

又、死んだ友達の霊が、バスルームでため息をつく? ((((;゚Д゚)))) 怖い…

から、見て欲しい、と言うので行ったら、時間ごとに、シューッと芳香剤の出る音だったこととか、

  • (⌒-⌒;

時々、彼女の息子さん家族が遊びにいらしたときも、息子さんは ” お金持ち ”という事で、

息子さんに、当時私はマッサージ免許を取ったばかりの頃だったのですが、

お高い値段で、ご家族のマッサージをさせていただくなど、

貢献もしていただきました。

                                            

女は年取ると厚かましくなると言いますが、88歳で、一人で、守ってくれる人も近くに居なくて、

それでも、周りの人を皆、納得させて生きているジェニーはある意味、凄いことだと思います。

彼女との思い出は色々ありますが、

その後しばらくして、私の部屋が売られたので、出て行かなくてはならなくなって、

...と言うのも、こちらのアパートは、何の非がなくても、3か月の猶予で、明け渡しを言っても

良いことになっているところが多く、私は幸運???にも、

オーストラリアに来て以来、10回以上お引越ししましたし、引っ越しのたびに、次に行くところを

徹底的に探し、アプライしまくらなくてはならないので、、、、

オーストラリア 虎の穴 事情

https://blog.goo.ne.jp/2002kai/e/e7e31bd61d2772cd37bba9bfe9d2d4fb

オーストラリア アパート事情

https://blog.goo.ne.jp/2002kai/e/edee27315b492fc395ba1a9afcfa4068

バタバタと引っ越しして、会わなくなってしまってずいぶん経ちますが、

唯一彼女から頂いた、小銭入れ、駐車料金用に使わせていただいているのですが、

それを見るたびに、どうしてらっしゃるのかと、懐かしく思うのです。