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自民党は旧統一教会だけでなく政治的宗教団体神社本庁とも関わり続けている事が問題だ

2023-04-29 23:27:36 | 日本会議

 自民党員のほとんどは日本会議国会議員懇談会(1997年5月29日設立)の会員である。そして、日本会議を構成し支える中核的組織が、政治的宗教団体である「神社本庁」(1946年2月設立。国家機関内務省神社局が前身)である。「神社本庁」は伊勢神宮(皇室神道)本宗と仰ぎ、全国8万の神社をほぼ傘下に収める神道(明治以降敗戦までの「国家神道」組織と思想を引き継ぐもの)という政治的宗教団体である。「神社本庁」自身も「神道政治連盟(神政連)」(1969年11月8日結成)という政治団体を結成し、それに呼応する自民党国会議員神政連国会議員懇談会を結成している。また、日本会議神政連に所属する国会議員はほとんど同じであり、安倍晋三氏は日本会議では特別顧問を、神政連では会長を務めていた。岸田文雄氏、麻生太郎氏、塩崎恭久氏、森山裕氏、林幹雄氏、丸山珠代氏、中谷元氏、菅義偉氏、島尻安伊子氏、加藤勝信氏、石破茂氏、萩生田光一氏、世耕弘成氏、柴山昌彦氏、衛藤晟一氏などが日本会議国会議員懇談会会員である。

 日本会議では「神社本庁」統理の北白川道久氏(旧皇族)、伊勢神宮大宮司の鷹司尚武氏が顧問を務め、神社本庁総長の田中恆清氏が副会長を務めているほか、神政連会長などが代表委員を務めている。

 「神社本庁」がどのような団体であるのかについては、「神社本庁」の機関紙『神社新報』を刊行している神社新報社の刊行書物『近代神社神道史』後編「神道指令以後の神社界の活動」に、政治運動の最初のものを、「神宮の真姿顕現運動」と称して述べている以下の内容に明白である。

「戦後の神社界が、神道指令に毒された日本人の精神気流を展開させるべく務めたその第一の運動は、伊勢の神宮に対する国の姿勢を正させる、いはゆる神宮制度是正の運動であった。伊勢の神宮は、いふまでもなく皇祖親授の御鏡を奉祀する天皇祭祀の宮社であり、その皇室・国家との関係は、遠く古代から大東亜戦争の占領時代に至るまで二千年にわたって、いささかも変わることのなかったものである。この大切な神宮が占領軍の政策によって、その皇室および国家との公的関係を断たれ、戦後は単に民間の一私法人として取扱われるようになった。それが神宮の本質を損ふものであることはいふまでもなく、占領が解除されたのち神宮の本質恢弘・真姿顕現の国民要望が出てきたのは当然のことであった。これがすなはち神宮制度是正の運動であり、それは結局、昭和三十五年十月、当時の政府、池田首相の回答によってその運動目標の精神的中心点━皇位と神宮との不可分の関係━を明確にさせる成果をかち得ることができた。」

池田首相の回答:首相は三重県選出の自民党衆院議員の質問に対し、「伊勢神宮の神体ヤタノカガミの所有権は皇室にある」と回答した。この回答は、ヤタノカガミを祀る伊勢神宮内宮正殿に、公的性格を認め、伊勢神宮の国営化に道を開くものであった。

 このほか、「紀元節復活運動」「『剣爾御動座』復古の運動」「靖国神社国家誤字の運動」「津地鎮祭訴訟」「自衛隊と神道」など、政教分離の憲法問題について述べており、国家機関が伊勢神宮や靖国神社の神事に、また天皇の神聖性に関与する事を許容するよう求めている。

(2022年12月26日投稿)

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