今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行41

2008-09-22 21:36:34 | 鉄道旅行
  赤と白に塗られた宗谷バスが、発車時刻の1435ちょうどにやって来た。前だけに乗降口のある観光バス型のワンマンカーである。と意ってもシートは地味な緑色、背もたれはビニール張りの普通の路線バスのシート。両側二人掛けである。発車後、雄武の町の2,3の停留所で数人の客を拾うと乗車客はなく、二人掛けのシートを独り占めである。私は興浜線の建設状況を見るため西側の席にいたが、ほどなく西日が入り出し暑いので東側オホーツク海側に変更する。このバスにも根室で乗ったバス同様ブラインドがなかった。
 国鉄の新線は、最近の鉄道ジャーナル紙で触れられていたように、音標まで路盤工事が完了している。しかし、かなり以前に完成しているためか草に覆われ、コンクリート製の橋がなければちょっと鉄道の路盤とは思えない。
 私がSに、あれが新線だと説明していると、我々の後ろにいた中湧別からのグループの一人が、あれが延長工事の線だとグループのメンバーに言っている。そうするとその中の一人が今度は連れの女に自慢そうにその説明をし、こんな赤字線を作るなら首都圏の混雑緩和に金を回すべきとか言っている。おいおい、女のご機嫌取りに人のネタを使うなよ。
沿道で唯一の町らしい町、音標の他は窓の東側は草地や牧場を隔ててブルーのオホーツク海。左手西側はなだらかな起伏の草地や放牧地、低い潅木の林である。これでは国鉄がもしできても利用者は少ないだろう。何しろこのバスがそうだから。現在乗っているのはほとんど旅行客。もっとも網走と稚内を急行で結べば客の流れも変わるかもしれないが。
 道路は途中から未舗装に変わる。かつて私の父の故郷へ行った時に乗ったニコニコバスを思い出しなつかしい。それにしてもここ数日雨が降らず、道路は乾ききり、対向車や追い越す車がほこりを撒き上げる。途中、自転車に乗った小学生らしい子供がバスの反対方向から来たが、すれ違った時にバスのまき散らしたほこりに頭にきたのか、自転車を降りて怒っていたと後ろのグループが話していた。
 バスは終始40~50キロの定速運行。ほぼ定刻1555北見枝幸着。今日降り立ったどことも同じ小さな静かな町である。
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