今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行39

2008-09-17 21:04:48 | 鉄道旅行
  列車は紋別あたりまで主に林の中を走り、時たま牧場や畑、オホーツク海が顔を出す。紋別は古びた小さなうらさびれた町のイメージがおったが、紋別に着く前あたりから新しい北国の家が、多少起伏のある土地の上に並んでいる。昨日の北見もそうだったが、大都市近郊でもないのに新しい家が余りにも目につき不思議だ。紋別から興部にかけても、家が散在しながらも視界から途切れずに続いている。
 紋別でかなりの客が乗り込み車内は満席。ほとんどが興浜南線へ直通する客で、おそらく紋別へ買い物に行っての帰りであろう。渚滑でSに缶コーヒーを買ってきてもらい、ついでにスタンプと入場券を頼んだ。Sの話によると、この駅の駅員は奥で立ち話をしていて、いくら呼んでもなかなか切符を売ってくれなかったということで、えらく彼は怒っている。この駅で弁当を売っていたが、そんなこともあって、少量のためSが買おうとしたら売り切れだった。我々は次の弁当販売駅、興部に期待した。

         

 興部では名寄行と分離のため10分余り停車する。さっそく駅弁を買う。売っていてよかったが、名産のホタテ弁当はない。たぶん私が北海道へ出発する直前に出された食中毒警報のためであろう。特に紋別では1000人を超す患者が出たし、ホタテなどに菌が付着していると言うことだから。仕方なくすし弁当を二人分買い車内に戻る。Sが茶が欲しいとぜいたくを言うから、再び弁当屋に茶を求め戻ろうとすると、列車は分離作業中でドアが閉まってしまった。仕方がないから、一度改札を出て入場券を求め、スタンプを押した。ここのスタンプはすり減っていて、押しても何が彫ってあるのかよくわからない。私の前に押した男と顔を見合わせ苦笑した。この男、中湧別から我々と同じ車両に乗り込んだ男女4~5人のグループの1人で、私と同じように長く停まる駅では下車して入場券とスタンプを集めている。
 再び改札を入ると、3番線に入っていた列車が目の前1番線に停まっている。それにしても国鉄は面倒なことをする。わざわざ1番線に持ってこなくても3番線からそのまま発車させればよいものを。