今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行37

2008-09-10 21:40:11 | 鉄道旅行
列車は定刻に出発。大曲停留所付近まで石北本線と並行する。石北本線と分かれると、網走湖を南に見て走る。ちょうど湖を石北本線とこの勇網線がはさむようなかたちで走る。卯原内からは能取湖が見えてくる。写真で見たことのある、あの赤いアッケシは、シーズンでないのかわずかしか見られない。そのせいか湖岸はドロの色を呈している。能取まで列車は能取湖に沿ってカーブしながら進む。

       



常呂で反対列車との交換で23分停車。私は一旦改札を出たが、その際、駅員にこれまで無傷だったB券に途中下車印を押された。スタンプを押す男女が多く、設置場所には5~6人も並んでいる。入場券を買う者も何人か見かける。以前は一部の鉄道ファンしか集めていなかった入場券が、最近ではスタンプとともに旅の記念の一つとして、一般の旅行者にもよく買われるようになってきている。鉄道ファンでもないのにと思う一方で、赤字ローカル線の利益を少しでも上げる助けになればとも思う。それによって廃止を延ばすこともできるから。
 ところで、常呂から札幌方面へ行く場合、この時間帯は網走回りより中湧別経由の方が早い。だから、一旦網走回りで買った女の子が、ユースかどこか宿泊先の見送りの若い男に中湧別まで行った方が早いと言われて、変更してくれと駅員に頼んでいる。余談だが、網走から札幌方面へ行く場合、石北本線経由よりも勇網線回りのほうが距離が短い。
 常呂から計呂地あたりまでは、林の中やゆるやかな起伏の草原や牧場の間を走る・どこの駅だったか無人駅で列車が発車したのと同時に、駅舎から白い服を来た高校生くらいの年かっこうの女の子が出てきた。列車はそれを見つけて急停車。女の子はホームのはずれで車掌室から乗せてもらっていた。一日に数往復しかない線で、相手が若い女の子だったからできたのかもしれない。ローカル線らしい。今は駅員のいない改札口でその女の子の母親らしい人が、丁寧に発車していく列車に、深々とお礼のおじぎをしていたのが印象的であった。
 列車は計呂地からしばらくの間サロマ湖沿いに進む。湖の向こうに砂嘴が見える。列車は湖岸のすぐそばを走る。このあたりは鉄道写真のよい撮影地になるのではないか。サロマ湖も見えなくなると間もなく中湧別である。中湧別には4方向から線路が集まってくる。1057到着。我々の乗る1133発名寄・雄武行まで少々時間があるので、一旦改札を出て待合室で待つようにとのアナウンス。北海道にはこういう駅が多い。