今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行35

2008-09-03 21:12:48 | 鉄道旅行
 一階の談話室にSと行ってみることにする。グループ旅行者などが談話したりテレビを見たりしている。テレビから遠い部屋の隅の方にイスがあいていたのですわる。かかっているカラーテレビでは歌番組をしていた。ちょうど桜田淳子が何か賞をもらい、石川さゆりが何かの大賞をもらってうれし泣きしていた。それを見てSが、私の平凡パンチを列車内で借りて見ていたのを思い出し、「これはずっと前から決まってたんやで」と言う。そう言えば平凡パンチには特集を組んで彼女のことが書いてあり、この放送の賞を提供していたのが平凡社であったから。
 ここの談話室は9時までしか使えない。キビシィー。ところでこの談話室だが、天井が一部板がはずされ、電気のコードが切ってテープで巻いてあるのが見える。一方でこの場所にふさわしくない飾り電灯や鏡、プラスティック製のトイレの案内板など、以前はレストランかバー、喫茶店なんかをやっていたように見受けられる。このYHの風呂のひろいことや、私の寝たベッドの横に使用しないドアがあったことから、どうやら以前はビジネスホテルでもやっていたのではないか。それが老朽化し、とても一般客に来てもらえそうになくなったのでYHにしたのではないか。
 部屋に戻る。他の宿泊者もこの三段ベッドに驚き、これはまるで監獄だと言う。みんな思うことは同じだ。ご存知網走には有名な刑務所があるが、それをもじってか「監獄ユース」とこの部屋の者は、だれかれともなく言い出した。
 その後、私は下の洗面所へヒゲをそりに行った。洗面所には歯を磨きにSも来ていたが、そこの水道がまた話題になる。プッシュ式の蛇口で節水できる構造になっているのだが、水圧が高すぎて少し押すだけで水がドバーと噴き出す。かわいそうに横にいた女の子はかなり服に水が飛んでいる。しかし、その三人組の女の子は、それでも楽しそうにしていたが。Sの水道もアウト。ところがどうしたことか私の使った水道だけは大丈夫。日頃の行いが良いからかなぁ。
 部屋でSとまた明日以降の計画を練る。昨日も少し出たのだが、利尻へ行こうかと言ってみる。私はYHの夜間登山がしたくなったので行きたかった。だが、他の線区が乗れなくなるので迷っていた。Sもどちらかに決めかねている。どちらかと言うと登山に乗り気でない。くつが値段の高いズック(スニーカー)だから。さらに、利尻に行くとしたら礼文もついでに行こうかなどとと考えたりしたが、今夜は結論が出そうにない。
 10時近くになってYHのオバハンがマイクでがなりたてる。「10時になります。どなたさまも洗顔や歯を磨く方はすみやかにお願いします」と。また、近所迷惑になるから消灯後はしゃべるなとか。それを守れない者は放り出すとか、10時を過ぎると電気の元スイッチを切るとか、うるさく注意する。オマエのマイクの声こそ近所迷惑だろうが。
 10時に消灯。本当に元スイッチは切られていた。窓際の3~4人組が1時間ほどしゃべりやかましい。