山の世界ではテント泊のことを略してテン泊という。
テントを張る場所はテント場なのだが、これも略してテン場という。
避難小屋(無人)での泊りやツェルト(簡易テント)を張って風雪よけの経験はあるのにテン泊は、普通キャンプのみで登山のテン泊経験なし。
山旅の幅を広げるためにもここはテン泊も経験しておこうと思い、山用テントを購入。
そのテン泊デビューだが、まずは気軽に安全にできるところと思い選んだのが、山ではなく熊野古道(笑)。
ずっと行きたいと思っていたので、熊野古道でもメインとなる中辺路(なかへち)を1泊2日で行くことにした。
瀬戸を0時に出発。高速をひたすら南下する。距離244km、時間は休憩入れて4時間少し。遠いなぁ🤣。
和歌山県新宮駅の駐車場に到着。朝日が昇る。
2004年世界文化遺産登録の熊野古道には、5つの路(みち)がある。
全部の路が世界遺産ではないらしいが歩きどころとなるのは、やはり熊野本宮大社や熊野那智大社そして熊野速玉大社(3つの神社の総称が熊野三山)に詣でるための参詣道(さんけいみち)。それが中辺路(なかへち)である。
中辺路の全行程は84㎞もあり、普通に歩くと4日ほどかかるのでメイン部分を1泊2日で歩く計画である。
歩き方は自由なのだが、海から山へ向かうより山から海へ出る方を選んだ。
まずはバスで湯の峰温泉を目指す。所要時間は70分。
始発である。こじんまりとしたかわいらしいバス。始発に乗る人は少ないがそれでも数名見えた。
新宮駅は熊野川河口の近くにあり、直線距離で2㎞ないところに太平洋が広がっている。
そこから熊野川に沿って国道168号線を進む。
バスの中から1枚。
早朝の湯の峰温泉に到着。温泉街の風情がいい感じである。
世界遺産にあって入浴できる温泉という事で有名な『つぼ湯』。
石に囲われた湯船の底から温泉が湧いて出る。どんなものかと興味惹かれ入ることにした。
前方の扉も開くのだが、外から丸見えになるので『開けないで』となっている。
NHKの番組で羽田圭介が入っていたときは撮影のため開いていたけど(笑)。
しかし強烈にお湯が熱い!
底から湧き出る源泉は92℃というから当然である。
コックをひねって大量に水を入れる。ようやく浸かれる温度にして朝風呂を楽しむ。
ホントは歩いてきた後に入ると最高なんだろうけど今回はここからスタートなので身を清めるつもりで。😀
さあ、歩き始め。スタートはつぼ湯のすぐ裏から始まる。
いよいよ熊野古道に足を踏み入れる。
登山なら普通の杉林の中だが、熊野古道を歩いていると思うと何かワクワクするから不思議だ(笑)。
久々の大型ザックが重いが気合十分。😁
樹齢数百年と思われる杉が立派。
社近くは、木々が立派に育っている。
石洞。
ひと山超えて、熊野川を望む。
2時間切るぐらいで、民家前の階段を下りてほどなく舗装路へ出る。ここから熊野本宮大社まで街歩き。
熊野本宮大社鳥居。
本宮大社は写真撮影禁止なので、これは表に設置されている看板を撮影(笑)。
隣に建つ拝殿。
ご当地ポストの黒いポスト。八咫ガラス(やたがらす)が乗っている。足3本の神話の鳥。
サッカー日本代表選手の胸についてるシンボルマークの鳥。
カラスもマスク⁉
本宮大社からおよそ500メートル離れた田んぼの中に大鳥居。
熊野川・音無川・岩田川の合流する中州の大斎原(おおゆのはら)にある。
解説によると、熊野本宮大社は昔、此処にあったのが大水害でかなりの社殿が流されたため今の場所に遷座したとのこと。
遷座(せんざ):神仏や、天皇の座を移すこと
マスクね。気持ちは分からなくもないが、
像にマスクをつけるとその『気』も封じてしまうような気がするけど・・・🙄
さて、熊野本宮大社を後にして旅はこれから・・・つづく
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