プロレスにおいて一番大切で難しいのはフィニッシュ、フェイバリットホールドであると個人的に思ってます。特に日本のプロレスではここの説得力が必要以上に求められている節があり、それを追及した四天王プロレスの悲劇にも繋がってしまった…
当然、頭から強烈に叩きつけるような技はフィニッシュとしての説得力は抜群でしょう。ただ、相手に怪我を負わせることはレスラーとして最もあってはならないこと。説得力とダメージの狭間で最高のフェイバリットホールドを考えてみる。
センスというところで見るとやっぱり抜群なのが武藤敬二。もともとのラウンディングボディプレスは華麗さを魅せるのに最適でした。ただ、相手より自分の膝の方がダメージが大きいという弱点も。それを補い且つ威力の部分でも説得力を増したシャイニングウィザードを産み出したのも天才と言われる由縁か。しかし、現在では中邑のボマイエやケニーのVトリガーといったより破壊力を増した技が開発されてますね。見た目の威力=説得力という点で実は最も安全なのが打撃系フィニッシュなんでしょう。古くは猪木さんも延髄切り、格上選手にはさらに卍固めを繋げるのがフェイバリットでした。
対して危険度が増すのが投げ技。特に後頭部から落とす技は危険度が高いと言われ、有名な禁じ手はツームストンパイルドライバーの態勢からドリラホール、つまりお尻から落とすパイルドライバー。首がもろに後ろに捻れてしまうのは想像すれば誰にでも分かることですが、ブレイク前のストーンコールドが蝶野さんに仕掛けて首を壊したのは有名な話。パワーボムは見た目の威力は強烈ですが、背中から落とせますし、進化系のラストライドやアウトサイダーズエッジ(ファレのあれも同じ技)は高さが増してる分、より背中で受け身が取りやすくなりますよね。スープレックスではドラゴンはかなり危険なんでしょうが、軽量級の選手ならばほぼバク転の要領で受け身を取ってますね。
今にして思うとスティーヴウィリアムスの殺人バックドロップなんて本当に殺人じゃねぇかと少し引いてしまいます。後藤達俊の殺人バックドロップも馳先生を送りかけた試合から脇下は持たないように変更したエピソードがありますが、現在では使い手がいないのもリスクを考慮した結果なのかもしれません。
危険度の話で言えば後藤のフェイバリットがGTOというショボい技に変更になったのは前の昇天&改が危険と判断されたからでしょう。あれ、頭からもろに落ちますもんねぇ。
このようにフェイバリットホールドで見ていくと、現在の新日本トップ勢はレインメーカー、ディステーノと最高クラスのセンスある技であることが分かります。ハイフライフローはパクリなので評価が下がってしまいますが…片翼の天使に関しては天才度は高いもののやっぱり危険度がやや高いかなぁというところ。
なんて、日本のプロレスでは試行錯誤されるフェイバリットホールドですが、自由の国では何十年も前にこんな試行錯誤は取り払われています。猪木を病院送りにしたホーガンはアックスボンバーは使わずレッグドロップをフェイバリットにしていました。さすがに説得力が無さすぎということで多少の進化はWWEでも起きてますが、そこまでのプロセスが全てなのか、最後の攻防が全てなのか、日本とアメリカのプロレス観の違いの象徴的な部分ですね。
長々と記しましたが最強のフェイバリット
四の字固め。byリックフレアー
当然、頭から強烈に叩きつけるような技はフィニッシュとしての説得力は抜群でしょう。ただ、相手に怪我を負わせることはレスラーとして最もあってはならないこと。説得力とダメージの狭間で最高のフェイバリットホールドを考えてみる。
センスというところで見るとやっぱり抜群なのが武藤敬二。もともとのラウンディングボディプレスは華麗さを魅せるのに最適でした。ただ、相手より自分の膝の方がダメージが大きいという弱点も。それを補い且つ威力の部分でも説得力を増したシャイニングウィザードを産み出したのも天才と言われる由縁か。しかし、現在では中邑のボマイエやケニーのVトリガーといったより破壊力を増した技が開発されてますね。見た目の威力=説得力という点で実は最も安全なのが打撃系フィニッシュなんでしょう。古くは猪木さんも延髄切り、格上選手にはさらに卍固めを繋げるのがフェイバリットでした。
対して危険度が増すのが投げ技。特に後頭部から落とす技は危険度が高いと言われ、有名な禁じ手はツームストンパイルドライバーの態勢からドリラホール、つまりお尻から落とすパイルドライバー。首がもろに後ろに捻れてしまうのは想像すれば誰にでも分かることですが、ブレイク前のストーンコールドが蝶野さんに仕掛けて首を壊したのは有名な話。パワーボムは見た目の威力は強烈ですが、背中から落とせますし、進化系のラストライドやアウトサイダーズエッジ(ファレのあれも同じ技)は高さが増してる分、より背中で受け身が取りやすくなりますよね。スープレックスではドラゴンはかなり危険なんでしょうが、軽量級の選手ならばほぼバク転の要領で受け身を取ってますね。
今にして思うとスティーヴウィリアムスの殺人バックドロップなんて本当に殺人じゃねぇかと少し引いてしまいます。後藤達俊の殺人バックドロップも馳先生を送りかけた試合から脇下は持たないように変更したエピソードがありますが、現在では使い手がいないのもリスクを考慮した結果なのかもしれません。
危険度の話で言えば後藤のフェイバリットがGTOというショボい技に変更になったのは前の昇天&改が危険と判断されたからでしょう。あれ、頭からもろに落ちますもんねぇ。
このようにフェイバリットホールドで見ていくと、現在の新日本トップ勢はレインメーカー、ディステーノと最高クラスのセンスある技であることが分かります。ハイフライフローはパクリなので評価が下がってしまいますが…片翼の天使に関しては天才度は高いもののやっぱり危険度がやや高いかなぁというところ。
なんて、日本のプロレスでは試行錯誤されるフェイバリットホールドですが、自由の国では何十年も前にこんな試行錯誤は取り払われています。猪木を病院送りにしたホーガンはアックスボンバーは使わずレッグドロップをフェイバリットにしていました。さすがに説得力が無さすぎということで多少の進化はWWEでも起きてますが、そこまでのプロセスが全てなのか、最後の攻防が全てなのか、日本とアメリカのプロレス観の違いの象徴的な部分ですね。
長々と記しましたが最強のフェイバリット
四の字固め。byリックフレアー