幸か不幸か個人的に最も困難に感じていた取捨が消えたジャパンカップ。サートゥルナーリアの回避ですね。
アーモンドアイの参戦は流動的なようですから、元々のノーザンファームのジャパンカップにおける本命馬はサートゥル&グローリーヴェイズ(厳密にはレイクヴィラ)だった訳で、鞍上池添込みでかなり重い印も考えていただけに予想的には楽になったか…
アーモンドアイ
引退レースをここに定めたアーモンドアイ。競馬界の為にも素晴らしい英断だと思いますが、8冠を達成した今、実はもう適鞍がない状態であるのがミソ。コロナ禍でわざわざリスクだらけの香港を選ぶわけにもいかないでしょうから、選択肢はジャパンカップか有馬記念となれば悪夢の中山を選ぶはずもなく実はここしかなかったのが実情なのかなと。
もちろん、圧倒的に府中はプラスになる馬ですけど、今年の戦績を見れば、相手が相手のヴィクトリアマイルは評価外、安田記念はグランアレグリアに屈し、天皇賞秋も順調さを欠いたフィエールマンに上がりで上回られ最後はかなり詰められる内容。距離も不安の残る2400、レース間隔も詰まるローテとマイナス要因が多く見えます。
それでも馬券は売れますから、まるで馬券における同調圧力との戦いの様相ですね(笑)
コントレイル
本来なら自信を持って本命。ただ、皆さんも同じでしょうが予想以上の消耗戦になった菊花賞の後ですからねぇ。無敗の3冠が懸かった菊花賞はメイチでしょうから、ダメージがどこまで回復しているか?の1点ではないでしょうか。また、クラシック戦線では毎回のようにノースヒルズの露払い馬が周りを固めてくれてましたから、ディープボンドくんが居ないのはコントレイルが一番不安に感じるのかもしれません(笑)
デアリングタクト
3歳牝馬に与えられる53kgという最高のアドバンテージ。秋華賞からのローテーション、そもそも休み明けが秋華賞という点で最大目標をジャパンカップに定めているであろうデアリングタクト。まともに考えたら3強の中でも圧倒的に有利な存在はこの馬ですよね。
しかも、デアリングタクトの場合は泥馬場の桜花賞、不利しかなかったオークスとほとんどスムーズなレースをしていない訳で、この斤量で不利なく走ったら圧勝すらあるのかなと思わせます。松山ジョッキーを不安材料には上げたくはないのですが、オペラオー&和田竜二しかりマイナーが大手に挑むとなれば、見えない削りが不安材料か。
カレンブーケドール
ノーザンファームの使い分けゴタゴタに唯一物申せるであろう照哉さん社台ファーム馬。
昨年は53kgが効いていたとはいえ、とにかく安定感抜群ですから内枠に入ってあっさり先行出来れば止まらない存在。国枝先生の本心は分かりませんが、ブーケドールとの2頭出しって実はこのレースの解なのかもしれません。
グローリーヴェイズ
シルクのもう1頭。戦績が安定しないのとレース選択が不自然に映るのは気のせいでしょうか?
本来なら有馬記念で最も見たい馬なんですが、今回は前哨戦でしっかり結果を出してベストの状態での出走ですから穴人気しそうですね。ただ、府中が初はマイナスだしそもそも何で関東馬なのに京都ばかりで走っているの?芸者好きなの?なんか馬が気の毒にも見えてしまいます。
ユーキャンスマイル
こちらはノーザンファーム事情に縛られない特権持ち?らしい金子オーナー馬。
全く人気にはならないでしょうけど、大穴ならこれしかないかなと。スタミナ型&強力末脚でシュヴァルグラン臭の強い馬ですよね。
たぶん、上げた馬以外は買いません。
馬券のポイントとしては3強馬券に比重を置くのか?なんですけど、たぶん3頭では決まらないでしょう。それでも振り切って馬券買うって難しいですよね。恐るべし、同調圧力(笑)