NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

江戸の冬

2010年09月24日 | エコでボランタリーな江戸の町
江戸時代の中頃から幕末にかけては、現在よりも寒く時には隅田川も凍ったといわれていますが、江戸っ子たちは雪見を冬のイベントとして楽しみました。

「江戸名所花暦」には、雪見の名所について愛宕山・高輪・長命寺・牛御前王子権現の社・三囲稲荷社・待乳山・市ヶ谷八幡宮・忍が岡・東叡山寛永寺をあげていますが、広重の「名所江戸百景」では、日本橋雪晴、びくにはし雪中、愛宕下藪小路、湯しま天神坂上眺望、浅草金龍山、深川木場、目黒鼓橋夕日の岡で雪景色が描かれています。




日本橋雪晴



びくにはし雪中



愛宕下藪小路



湯しま天神坂上眺望



浅草金龍山



深川木場



目黒鼓橋夕日の岡


向島にある長命寺の境内には、芭蕉が詠んだ「いざさらば雪見にころぶ所まで」という句碑がありますが、雪見は風流なものとして捉えられていたようです。

一方で、「東都歳時記」には、「いざさらば雪見に呑めるところまで」という芭蕉の句をもじったものがありますので、江戸っ子の風流には酒がつきものだったようですね。

(明日に続く。)

コメント
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