NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

裏長屋のくらし

2010年09月19日 | エコでボランタリーな江戸の町
江戸の人口は、享保18年(1733)の調査によれば町民人口は53万人を越えています。これに約50万人と推定される武家人口が加わりますので、江戸は人口百万を超す当時世界有数の巨大都市であったわけです。

土地の占有割合は、明治2年(1869)の数字によると武家地が69%、町人地が16%、寺社地が15%であり、50万人を越える町民が16%の土地に密集して生活していたことになります。

町人の多くは裏長屋と呼ばれる集合住宅に住んでいましたが、俗に「九尺二間の裏長屋」というように、一軒の広さは間口が九尺、奥行は二間に過ぎず、今でいえば六畳一間の1ルームです。

その中に土間やへっつい(かまど)がありますので、実際は四畳半ぐらいです。しかも、茶箪笥、火鉢、行灯を置いて、(押入れはありませんので)夜具や行李を隅に寄せて衝立で隠しておくと、残りは3畳ほどの広さしかありません。




「図説 見取り図で読み解く江戸の暮らし(中江克己:春秋出版社)参照」


日の出とともに起き、日暮れになるとなるべく早く寝るという健康的な生活リズムですが、さすがに長く家にいるのは苦痛だったようで、一年を通してよく遊びに出掛けていました。

(明日に続く。)

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