川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

大久保利通の禅

2024年08月05日 | 人物
大久保利通も、西郷隆盛といっしょに、禅を修行していた。

その頃、大久保は、

 難来、難能鍛我

 (難来る、難よく我を鍛える)

って書を掲げていた。


願わくば我に七難八苦を与え賜え、の山中鹿之助精神ですね。

疾風に勁草を知る。

勁い草は、疾い風にあたって鍛えられる。
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Blessing in disguise

2024年08月05日 | 人生
Blessing in disguise は、日本語にない、英語表現。

直訳すると、仮装した恵み。
要するに、一見、見た目は、不幸。最悪。逆境。悲惨。

でも、数年経つと、「あぁ、あれはBlessing(恵み・幸福)だったんだ」って分かるもの。

幸福は、不幸の仮面を被ってやってくる。
不幸の仮面を被っている幸福。

そんな訳がいいですね。
日本のことわざだと、災い転じて福となすとか、禍福は糾える縄の如し。

今読んでいる渡部昇一の本に出てきた。

 
先日書いた、人生の3ステップ:

  1. こうだから、こうなった
  2. こうだけど、こうなった
  3. こうだからこそ、こうなった

の、3番めですね。このBlessing in disguiseは。

この逆境があったからこそ、成長できた。
家が貧乏だったからこそ、勤勉になれた。
配偶者がダメだったからこそ、忍耐強くなれた。

逆境に感謝する。なんでも感謝する。そしてなんでも自責する。

人生の営みは、そして人生の成長は、すべての adversities逆境を、Blessing in disguiseに変えることです。

おそらく、成功した人は、みんな、過去の逆境、挫折、不運、失敗を、Blessing in disguiseって捉えています。

「何でもかんでもBlessing in disguiseだ」って思えるようになることが、幸せへの道なんですね。

小川さゆりさんとか鈴木みらいさんに向けて、書いています。
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美辞麗句が会社を滅ぼす

2024年08月05日 | 社会・時事など
美辞麗句が会社を滅ぼす。

今日ひらめいた。

いや、美辞麗句が日本を滅ぼす。

____________

なぜか。

まず、美辞麗句について。

最近、気づく。年寄りは話が長い。

なぜか。

美辞麗句を覚えるから。この場ではこういう言葉を使って、話を取り繕っておけばいい、的な言葉を覚えるから。周りを何年も見てきて。

二度と会わないであろう人を前に「今回出会った、このご縁を活かして…」って「心にもない」言葉を言う。美辞麗句をのたまう。

他に、「下の人が自分の話を聴いてくれるだろう(聴くべきだ)」という傲慢さも、年寄の話が長い理由の一つ。

その美辞麗句、本音と建前の乖離、が、若者に伝播している。だから若者は「演技が上手い」。

1 on 1で上司に「はい、頑張ります☆」って言った1週間後に、シレッと退職する。

 
若者が演技上手になったのも、演技する大人の背中を見てきたから。美辞麗句を言ってその場のお茶を濁してきた大人からパクってきたから。

だから若者の体たらくは、大人のせい。

美辞麗句って、偽善ですよね。偽善の反対語はインテグリティです。

我田引水かもですが、インテグリティのなさが、今の諸方面の日本の体たらくの原因です。

美辞麗句を言わず、「借り物の言葉」で語るのはやめよう。
自分の言葉で、自分で考えて、喋りましょう。

そうやって自分で「考え」て、自分で「言語化」するには、相当のエネルギーを要する。

みんなそのエネルギー消耗から「逃げて」いるんですね。逃げない、のもインテグリティの重要な要素。

逃げずに、自分の言葉を。

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ロールモデルはいますか

2024年08月05日 | 業務効率化・ライフハック
ロールモデルはいますか。

ロールモデルってのは、私の中では、「尊敬する人」とはちょっと違う。業界の大先輩みたいな人。

会ったことがあってもなくてもいいが、例えば織田信長とか、遠すぎる人ではなく。

ロールモデルの直訳は「役割の模範」。まあ要するに、自分が置かれた境遇において、模範となる人物。

歴史上の人物が「尊敬する人物」で、自分と同じ業界の先輩/大先輩が「ロールモデル」と私は区別している。

このロールモデルを持つことは、尊敬する人物を持つのと同じくらい、大事だと思う。

キャリア形成に迷ったとき。大きな岐路に立ったとき。自分だけでは決めかねているとき。

「あの人ならどうするかな」と想像してみて、それで自分の行く道を決める。

私の場合は、あのガンディがロールモデルです。特に、家庭連合案件を引き受けたときは。

弁護士のガンディが、政府から家庭連合が虐められている状況で、「家庭連合が評判悪いから」って理由で受任を断るかな、と想像した。

アフリカで、弁護士として、そして後にインドで、身を賭して、実際何度も(調べると6度も)牢屋にぶち込まれて、差別と戦ったガンディが、「自分の評判が落ちて売上も減るから」って理由で受任を断るかな、と想像した。

否、だった。

だから引き受けた。

私が家庭連合案件を引き受けたのは、だからガンディのせいです。

なお、9年前に私が独立して中山国際法律事務所を設立したときも、ロゴに、ガンディの

You must be the change that you wish to see in the world 
世界を変えたければ、まず自分が変われ

から取った Be the change を入れた。

法律事務所のロゴにこういう強いメッセージ性がある事務所は、日本で、いや世界で、私の事務所だけだと思う。

こういうロゴを入れたときから、9年後に家庭連合案件を引き受けることが、ある意味運命づけられていたとも言える。結果論ですが。

受任当初は家庭連合のことは何も知りませんでしたが、今は、戦前や戦後の軍部・共産主義跋扈になびいてしまった弱い日本国民と、家庭連合バッシングに明け暮れる日本国民は、変わっていないな、だから変えなきゃいけないな、と勝手に使命感を感じている。

数十年単位の、長い道のりだ。

____________

みなさまも、ロールモデルをお持ちになることをオススメします。

「だれをロールモデルとするか」は、その人の「軸」というか、本質というか、アイデンティティですね。
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「異界の人」 西郷隆盛

2024年08月05日 | 人物
西郷は、二度目の遠島の、沖永良部で、変わった。

そこで、「異界の人」になった。死者の思いを、自然の営みを受け取り、自らを「古人」と分類するようになった。

世上ノ毀譽輕キコト塵二似タリ
追思ス孤島幽囚ノ楽、
今人ニ在ラズ古人ニ在リ

ってな漢詩を詠んだ。ネットではいつ詠んだか不明。沖永良部時代とも、流刑時代をおって振り返ってとも。

ここに西郷の原点を置くのが、渡辺京二。私も同意する。

西郷の心は常に南島(沖永良部など)の民と、そして死者たちの側にあった

と三浦小太郎は書く。そうだろう。

____________

私が思うのは、カーライルのThe greatest person is the most indebted man だ。

最も偉大な人は、最も死者から恩恵を被っている者。
最も死者の思いを強く受け取った者。
最も義理を感じている者。
最も使命感を感じている者。

古今東西の偉人から、何かを「受け取った」(受け継いだと感じている)ものが、強い使命感を感じ、最も輝かしい事績を残す。

西郷も、平田靱負、赤山靱負、斉彬、東湖、月照、左内、玄瑞、龍馬あたりの死者から、多くを受け取った。The most indebted man ではなかったか。

左内からの手紙を城山で死ぬまで肌身離さず身につけていたとかのエピソードがそれを裏付ける。

西南戦争の、憐れで情けない体たらくも、もはや西郷は「古人」「異界の人」(死んだ人)になり切っていたから、と解釈できる。

渡辺京二の描く西郷論が、沖永良部に行って西郷の流刑時代を感じてきた私には、とてもしっくりきます。

 
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日本における最も世界的な思想家

2024年08月05日 | 人物
三浦小太郎が、渡辺京二に対する賛辞を惜しまない。

巻末で三浦は渡辺京二に対して最大限の賛辞を送る。

彼(渡辺京二)は日本における最も世界的な思想家に他ならない

同意。

私の中でも、それくらい、渡辺京二には価値があります。

決して、高踏的なことを書かなかった。頭でっかちの、理論ばかりの、空理空論を言わなかった。

名もなき大衆の目線を外すことがなかった。「小さきもの」から離れることがなかった。

「家庭連合信者はマインド・コントロールされている」ことばかりを言い立てる紀藤正樹さんや鈴木エイトさんとは対局にある。

願わくば、紀藤さんやエイトさんも、渡辺京二から学ばれんことを。


 
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川路聖謨はすごい

2024年08月05日 | 人物
川路聖謨はすごい。

幕末の幕府高官。ロシアとの交渉等で活躍。「こんな日本人がいるのか」とロシアを驚かせた。

川路聖謨の日課は、大塩平八郎そっくりで、超人的である。

以下はウィキから。
  • 午前2時に起きて執筆、読書
  • 夜が白んでくると庭に出て、刀槍の素振りを平均2千回行う
  • その後来客の相手
  • 午前10時に江戸城に登城
  • 午後5時まで勤務
  • 家に戻ると既に待ち構えている客と一緒に晩飯を食べながら話を聞く
  • 酒は1合までで、それ以上は絶対に飲まない
  • 客の応接が済むのが午後10時ごろ
  • それからまた執筆、読書をして12時に寝る
  • 睡眠時間はわずか2時間、気が張っていたため平気だった

こういう川路聖謨みたいな人が、日本を作ってきました。

私も負けてられん。


 
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戦前と、戦後と、今

2024年08月05日 | 社会・時事など
家庭連合問題は、戦前と、戦後と、同じ問題。同根。

福田恆存が言う(著者の三浦小太郎の表現):

~~~以下引用~~~
戦争を賛美して軍に協力した知識人たちは、ファシズムや軍国主義の思想を持っていたわけではない。

ただ、開戦という社会の潮流に対し、それに対峙しうる強い自我を持たず、外的状況に決して侵食されない内面の精神の自立もなし得なかったことから、ただ情況に従属したにすぎない。

戦後に共産主義に傾倒したのも、全くそれと同じ。
~~~引用終わり~~~

福田恆存は言う:

彼らの目を奪ったのは…現実の力であり、その反面に彼らの自我の空虚さであった。

____________

現状の、家庭連合を攻撃している人たちも、これ。

「現実の力」に負けている。
強い自我がないから。自我が空虚だから。内面の精神の自立がないから。

日本人は、100年前から、あまり進歩していない。

家庭連合問題については、そう考えています。

以上、『渡辺京二』55頁。

 
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正しさは歪む、美しさは歪まない

2024年08月05日 | 経営・インテグリティ・エンゲージメント
今日のインテグリティ研修で私が話して、会場の方から刺さったとして好評だったのは、

  •  正しさは歪む
  •  美しさは歪まない

ってこと。

組織不正はいつも「正しい」。

 
「正しさ」はしばしば歪むから。

不正を続けている上司の言いなりになるのも、儒教的な価値観からは「正しい」と言えちゃう。

でもカッコよくない。美しくない。

だから、「正しさ」よりも、美しさを。カッコよさを。

そういう価値基準を大切にすること。

日頃から言語化して大切にすること。

歪まない「美しさ」を維持するためには?

人間としての、感性を磨くこと。
カイシャ人間としての、常識ではなく。

そのためには、「非日常」を適宜、味わうこと。

違和感の感じる場所に、月イチ、行く。
月に一本は、映画を、観る。
「いつか行きたいな」と思っている場所に、思い切って、行く。

他に良い工夫あれば教えて下さい!
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「きく」 4つ

2024年08月05日 | 人間心理・心理学
岩井俊憲さんのヒューマン・ギルドで、アドラー心理学カウンセラー資格を取ろうとしています。

そこのテキストに、概要、以下が書いてあって、すばらしいな、と思いました。

「きく」には4つある。

  1. 聞く(Hear)
  2. 聴く(Listen)
  3. 訊く(Ask)

この3つをちゃんとやることで、

効く(Effective)


 
いいですね。

言葉遊びみたいですが、こういう、言語化は、大事。
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組織力、チーム力とは「のりしろ」の拡大

2024年08月05日 | 経営・インテグリティ・エンゲージメント
いい会社。いいカルチャー。

それって結局、「のりしろ」が大きい会社のこと

 こちら(「のりしろ」の図)。

これを言語化すると、仕事には3つある。

  1. 自分の仕事
  2. 自分以外の誰かの仕事
  3. 誰の仕事でもない仕事

この、3の、「誰の仕事でもない仕事」を、いかに、すばやく、的確に、拾うか。

その仕組みというか雰囲気というかカルチャーを作ること。

経営やコンプライアンスやインテグリティにおいて、大事なのは、これだけともいえそう。


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ヨブ記が世界最高の文学

2024年08月05日 | 川塵録とは?
10冊?くらい、同時並行で読んでいる。

そのどこかの本に、外国人が、「ヨブ記が世界最高の、至上の、文学だ」ってべた褒めしていた。

どの本だったか探しているけれど見つからない、、、

____________

えっらいストレスなので、ネットに訊くかと思ってググったら、

「ヨブ記は文学書にあらずしてしかも世界最大の文学書である」

(内村鑑三『ヨブ記講演』岩波書店、2018年、Kindle版)

って内村鑑三が言っている。

そのサイトを見ると、ヨブ記に傾倒して心酔してべた褒めしたのは、キルケゴールみたいですね。


私がヨブ記について知っているのは、有名な「主は奪う」が横田早紀江さんをしてキリスト教に入信せしめた、ってことぐらい。

主は奪う。時間も、財産も、家族も、生命も、、、

人間が「所有」していると思っているこれら生命や時間や財産も、そもそも「主によって与えられた」ものなんですね。

そんな人生の須臾、儚さ、そして意義を深く考えさせられる。それがヨブ記。

そんなヨブ記はさらに深堀りしたいと思っている。

キルケゴールを研究せねば、、、(でもググってもヨブ記とキルケゴールについては良いサイトはヒットしませんね)
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忙しいときほど本を読みたくなる

2024年08月05日 | 人間心理・心理学
忙しいときほど、仕事とは関係のない本を読みたくなる。

そんなことってありませんか。

学生時代、試験前なのに、試験と全く関係のない小説を読んじゃうとか。

私も中3の頃に司馬遼太郎『燃えよ剣』をそうやって試験中なのに読んでしまったのを記憶している。

この「忙しいのに、読んでる場合じゃないのに、本を読んじゃう」ことには、以下3つの説明ができる。

1 現実逃避
 逃げ。気分転換。

2 脳・精神のバランス
 法律ばっかりやっていると、脳がパンクする。そこに、2割くらいの、法律とは関係ない情報を入れることで、脳のバランス・均衡を保つ。精神の均衡を保つ。

____________

以上2つは、今まで私が感じてきたこと。
3つ目の説明を思いついた。気付いた。ひらめいた。

3 自己成長
 法律ばかりやっていると、自己が成長するわけではない。弁護士としての経験とスキルは多少成長するかもですが、、
 そんな「成長しない」自分へのストレスと忸怩たる思いが、私をして読書に向かわせる。知的好奇心の赴くままに。
 カッコつけて聞こえるかもですが、自己成長の思いと希望と欲求が高いので、法律どころじゃない、その案件どころじゃない、もっと自分を成長させたい、って欲求に蓋ができない、って感じ。
 「やむにやまれぬ自己成長のマグマを抑えきれない」って感じでしょうか。
 
 こう書くと、クライアント様は、「自分の案件処理は弁護士を成長させない(だから優先順位が下がってしまう)のか」とお思いになってしまうかもしれませんが、、、

この3番目の説明を、福岡に行く機内で『渡辺京二』三浦小太郎を読みながら思いついたので、取り急ぎ。

 
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有名になることはみにくい

2024年08月05日 | 
有名になることはみにくい。

パステルナークの詩。


 
有名になることを忌避してきた渡辺京二。

私もそんな彼が好き。そんな彼だからこそ吐ける真実がある、と感じる。

有名になろうとしないからこそ吐露される真摯さがある。

____________

ただ、昨今のいろんな状況を鑑み、背に腹も代えられないので、「有名になる」って嫌な(醜い)戦略もあえて取るべき選択肢もあるのかな、と。

何をもって「有名になる」と定義するかによる。

渡辺京二だって、その著作を公に問うていること自体、「有名になる」ことのひとつと表現できるかもしれないし、、、

この渡辺・三浦本を読んだことは、山本七平の評伝『怒りを抑えし者』を読破したとき以来くらいの、私にとってズシンとくるインパクトと自信を与えてくれている。


 
これからいろいろ渡辺京二について書きます。

20年後くらい、私が老境に入ったときにでも、渡辺京二はじっくり読んでみたい、、、、

家にたくさん積読になってます、、
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昨日の福岡シンポジウム

2024年08月05日 | 宗教
昨日の福岡シンポジウムの、私の講演の写真。






以下はイスラム教のムガールさんに撮って頂きました。











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