先日亡くなった徳岡孝夫の本を読んでいたら、「娘が欲しかった、娘に『るん』という名前をつけたかった」と書いていた。
鷗外の『じいさんばあさん』のヒロインの婆さんの名前が「るん」だから。
漱石『坊っちゃん』の清みたいな、きれいな人格の「るん」。
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聞き覚えがあるなと思ったら、やっぱり、、、
内田樹の愛娘で、内田が男手1人で育てた娘の名前も、「るん」。
こちら(顔写真付き)
内田樹も、鴎外『じいさんばあさん』に惹かれて、娘の名前を名づけた。
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当代一の名文家の徳岡孝夫と、当代一の批評家の内田樹が、ともに、娘の名前にした(かった)「るん」。
鷗外『じいさんばあさん』の訴求力、、、
私も、もう一人娘が生まれたら(もう無理か!)、名前を「るん」にしようと決めた。