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川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

喜田村洋一弁護士が「本を読め」と

2025年06月12日 | 
メディア裁判とかで有名な喜田村洋一弁護士。

メディアのていたらくは、自分の頭でモノを考えないから。

だから、自分の頭でモノを考えろ。

じゃあ、どうやって自分の頭でモノを考えることができるようになるか。

本を読め。

本を読むと、世の中にはいろんな考えがある、ということを知ることができる。

だから本を読め。

____________

と喜田村洋一弁護士がおっしゃる。

これ以上の詳細な説明はありませんが(まあPRESIDENTの書評だからしょうがない)、賛成。

本を読まないと、メディアに食い物にされる。

ネットは、おやつ。
本は、食事。

おやつばっかり食べている人は、食事を摂る人には叶わない。
無料コンテンツばかり見ている人は、有料コンテンツを見る人には叶わない。

本を読みましょう。
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皿回しのように本を読む

2025年06月09日 | 
皿回しのように本を読む。

読書って「皿回し」だな、と最近思う。

常に5−10冊くらいの本を読もうとしている。

その読み方として、1冊きちんと読み終わってから、次の2冊目読んで、それ読み終わってから、次の3冊目、、って読み方(A:完結型)はしない。

10冊を同時並行的に読む(B:並行型)。ちょこっとずつ。

なぜか。

完結型だと、そのときにほんとうに読みたい本を、読むのが遅れて、タイムリーに情報収集できない。

今週はある法律のある要件について調べたかったけど、3日後には、歴史のあの点について確認したくて、、、、でも今日はあの哲学者がこの本でそのことをどう語っているかに興味があって、、、、

というように、人間の興味は、その日ごとに、刻々と、変わる。

そのときどきに、優先順位の高い、一番読みたい本を、読む。これがB:並行型。

____________

その並行型をより効率的にするためには、「皿回し」をする。

10冊の本を、常に、少しずつ、読んでいく。

そうすると、興味が持続するので、読み切れる。

これを、興味の薄れてきた本に、全く触れなくなると、さらに興味が薄れて、もう読む気が失せちゃう。

だから、多くの皿を回し続ける皿回しのように、常に、複数本を、持ち歩いて、ちょこっとずつ、読んでいく。

「皿回しのように」とも表現できるけど、「焼き鳥を焦がさないように」とも表現できる。

____________

これが私の「皿回し」読書法。または「焼き鳥焼き読書法」です。

ご参考まで!



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二人の人 ー二重人格者のススメ

2025年06月07日 | 
山本七平の名著『「空気」の研究』を読んだら予想以上に収穫があった、、、

 


みんな基本は「空気」に流されがち。私だってそう。

だから、空気に流されない「もう一つの人格」を持たないといけない。

  • 理想の自分と現実の自分。
  • ゾルレンの自分とザインの自分。
  • 不易の自分と流行の自分。
  • 強い自分と弱い自分。
  • 美しい自分と醜い自分。
  • 世俗に傾く自分と、痩せ我慢としてそれに背を向ける自分。
  • タテの自分と、ヨコの自分。

みなすべからく「二重人格者」にならないといけない。

心の片隅に、そういう、理想の、強く、美しい自分があるから、欲と金と放縦に流されるときに、それらの「もう一人の自分」が、棹さして、流されるのを食い止めてくれる。

そこで、どっちに行くか、それでも流されるのか、いや流されてまるかと歯を食いしばって我慢するのか。

みんなこうやってfine line (細い線)、narrow ridge (狭い稜線)、holy insecurity (聖なる不安定)の微妙に狭いところを、ふらふらしながら、歩んでいる。

Balance through している。 

この、自分の中に別人格を持つことを、山本は「二人の人」と言っています。


山本の『「空気」の研究』のあとがきで、日下公人が

中国由来の「天」の思想が、空気に対する批評精神になって、空気を相対化する

って書いていて、これもいいなと思った。

天は見ている

って感覚を持つことが、「二人の人」つまり二重人格者になるコツ。
____________


内村鑑三が言う「愛と義の楕円形」も、これに近いなぁ。

世の中の価値観はすべて、白か黒、右か左、ではなく、楕円形のなかを微妙にバランスを取るもの。

____________

安倍昭恵さんがプーチンに会ったことを「人殺しを支援するのか」的に非難する人がいる。

戦争も政治の一部分なんだから、戦争をしている人こそ、対話が必要。トチ狂った狂犬を、孤独にして情報を与えずに追い込むことが是だとは思わない。 

会えば会ったで情報は集まるし。安倍昭恵さんの態度から一つ勉強になりました。
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今日の仕入れ

2025年06月05日 | 
今朝読みたい本。

カフェで。
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『無常の構造』 磯部忠正

2025年06月04日 | 
 
Amazonバカ高いので、図書館から借りた本。

よかった。

■ 日本語の「神・かみ」は、「隠れ身」に由来。現身(うつしみ)の反対。

 形而下(見える)ではなく、形而上(見えない)の象徴。

■ 西行や芭蕉や良寛が、幽(かみ、形而上)の代表

 …ついこの前呼んだ井上洋治が挙げてた3人だ、、、
 この3人を知らなきゃ日本文化が分からない、ってことだろうか。

■ 宮沢賢治は、自分を「修羅」と言い、自分の生涯の言動を「迷ひの跡」と言った。

 迷いの跡、ってのはマルティン・ブーバーがいう狭い稜線(narrow ridge)あり、聖なる不安定(holy insecurity)ですね、、、

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『幸せを超えるノート』 ひすいこたろう

2025年06月04日 | 
ひすいこたろうさんは結構スピリチュアル方面に行っているね。

■ 「感」じて「謝る」と「感謝」に化ける

■ 愛とは相手のために時間をムダにすること
 …たしかにそうだ

■ 創るということは、遊ぶということ 
   創るということは 狂うということ 
      創るということは 生きるということ 倉本聰

■ 本質は、「とは?」と問えば出てきます。

■ 人生とは、なりたい自分を超える物語なんです。

 
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『デクノボーになりたい』 山折哲雄

2025年05月29日 | 
山折さんの、デクノボーと、漱石『ぼっちゃん』との比較の考察が深くておったまげた、、

山折さんの本は昔から何冊か読んできたけど、改めてすごいなこの人は、と。

『坊っちゃん』の清、『明暗』の清子、『こころの』静、乃木希典夫人の静子、、、

この清とか静とかに表現される「デクノボー」的な美しさ、、、

また続きの考察は追って!


 
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『修羅とデクノボー』

2025年05月28日 | 
『修羅とデクノボー』からいい言葉をいくつか。

修羅は、憤怒と煩悩の象徴。賢治にも修羅があった。
かたや、デクノボーにあこがれていた。

修羅とデクノボーは、振れ幅がすごい、、、

■ デクノボーは、浄土教に言う「妙好人」と極めて類似している

■ 妙好というのは、本来、蓮華の美しさを意味していたが、それが人間に移されて、信仰の美しさを表すようになった

■ 妙好人の何よりの特徴は、「絶対他力」の信仰に浸りきること

■ 妙好人とは、何よりも忍苦の生活に耐え、むしろそれに感謝しながら、つねに「ありがたい」「勿体ない」「かたじけない」という心情で生きる人間なのである。

 しかも、それは、単なる受動ではなく、むしろその境遇を積極的に引き受けることによって、そこにいわゆる「法喜禅悦」が生まれるのだと、鈴木大拙は言っている。

 
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『デクノボーになりたい』 山折哲雄

2025年05月28日 | 
宮沢賢治の雨ニモマケズの「デクノボー」のモデルは、斎藤宗次郎と言われる。

■ 「岩手の花巻に一人のトルストイあり」と言われた人。

■ 内村鑑三に最後の最後まで従順に仕えた人が斎藤宗次郎であった

■ 賢治の「デクノボー」は、そっくりそのまま、斎藤宗次郎の新聞配達人としてのあり方と重なる

 実は斎藤宗次郎が具体的なモデルだったのではないか、と言われている

 
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『武士道の倫理 -山鹿素行の場合』

2025年05月28日 | 
武士道は山鹿素行に始まったとも言われる。吉田松陰の師匠筋。

いくつかいい言葉を取り急ぎ抜粋:

■ 熊澤蕃山

「人は咎むとも咎めじ、人は怒るとも怒らじ、怒りと欲とを捨ててこそ常に心は楽しめ」

■ 日本人は、人生の最も厳しい試練に遭うと、常に口元に微笑を浮かべる。それは、逆境により乱された心の平衡を回復する表情の幕である。

そして武士は、克己に伴う頑固という弊害を乗り越え、心の平静を得るために、「詩歌」に安全弁を見出した

 …いいね、私も詩歌を嗜むかな。

■ 藤井武さんは、矢内原忠雄先生と並んで、内村鑑三門下の双璧

その藤井武全集第二巻で藤井曰く:

武士道こそは日本の華である
武士道の精神は一言にして尽きる。曰く忠誠!
(中略)事に臨んでは剛勇、人に接しては礼譲、己を持するに名誉と廉潔と質素と淡泊。みな忠誠のこころがその対象と環境とに応じて結ぶところの果にほかならない。

■ カトリック「七つの大罪」

①謙虚の徳に反する高慢
②高潔の徳に反する強欲
③純血の徳に反する情欲
④節制の徳に反する大食
⑤勤勉の徳に反する怠惰
⑥慈善の徳に反する嫉妬
⑦柔和の徳に反する憤怒


 
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ブーバー研究中

2025年05月28日 | 
今日仕入れた本。

ブーバーも研究中!
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デクノボー研究中!

2025年05月28日 | 
今日仕入れた本。

デクノボー研究中!
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ポリアンナイズム

2025年05月27日 | 
先日紹介した、めちゃいい、尾崎俊介『14歳からの自己啓発』。

 
そこで、とことんポジティブに生きるっていうポリアンナイズムが紹介されていた。批判的に。

『少女ポリアンナ/パレアナ』などでたくさんの本になっている。

 
 
 
先日の会食で、ある方が、このポリアンナの話題を出していた。

つい最近読んだ本の中身が、突然話題に出てきたので、Cerendipityというか、偶然を感じて、びっくりした。

今後もこのポリアンナイズムが話題になる時に備えて、備忘のために書いておく。
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福田恒存

2025年05月27日 | 
ある編集者と会食。

福田恒存の話題に。昭和最良の知性。

福田恒存を継ぐ人はだれかな、、、

平成には渡部昇一とかいたけど、、




ちらっと再読したけど、いい。

福田恒存を読む人に悪い人はいません。
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『ブーバーから学ぶ』

2025年05月25日 | 
瓜生崇さんが書いていたマルティン・ブーバーを研究しています。

ブーバーが再評価したカバラ主義に基づくユダヤ教のハシディズムって、神との関係とかで、統一原理に似ているっぽい、、

■ マルティン・ブーバー

マルティン・ブーバー(1878–1965)は、オーストリア生まれのユダヤ人思想家・哲学者で、対話哲学とハシディズム研究で知られる。主著『我と汝』では、人間存在を「我―汝」と「我―それ」の二つの関係に分け、他者や神との直接的・全人格的な関係(我―汝)を根本的な生の在り方とした。東欧ユダヤ教神秘主義であるハシディズムを再評価し、その思想や物語を西洋に紹介。宗教と倫理、共同体と教育に強い関心を持ち、パレスチナ移住後はヘブライ大学で教鞭をとり、ユダヤ人とアラブ人の共存にも尽力した。

…ナチスのユダヤ人迫害には勇気を持って対抗したようですね。

■ カバラ主義

カバラ主義は中世ユダヤ教に発展した神秘主義思想で、神の本質や宇宙の構造、人間の役割を象徴的体系で解釈する。中心概念にセフィロト(十の神的属性)やエイン・ソフ(無限の神)を据え、創造や救済を神と人間の協働と見る。

聖書の文字や数に隠された意味を探るゲマトリアなども特徴。神との合一や世界の修復(ティクン)を目指す。

■ ハシディズム

ハシディズムは18世紀東欧ユダヤ社会に生まれた宗教運動で、創始者はバアル・シェム・トーブ。神との直接的な関係、喜びと祈りの重視、霊的指導者(ツァディク)への信頼が特徴。形式的律法よりも信仰体験を重んじ、民衆にも宗教的意義を開いた。

ユダヤ神秘思想(カバラ)の要素を含みつつ、共同体的な生活を重視した。近代合理主義に対抗し、宗教の生きた力を再評価させた運動である。

■ ローゼンツヴァイク

フランツ・ローゼンツヴァイク(1886–1929)は、ドイツのユダヤ系哲学者で、近代ユダヤ思想の革新者の一人。代表作『救いの星』では、神・人間・世界という三者の関係を出発点とし、啓示・創造・救済という宗教的経験を哲学的に体系化した。

彼は抽象的な体系哲学を批判し、具体的で関係的な真理を重視。特に「対話」や「時間性」を軸に、人間の生きた経験と神との出会いを哲学の中心に据えた。

また、マルティン・ブーバーと共にヘブライ語聖書のドイツ語翻訳にも携わり、ユダヤ的精神の再生に尽力した。

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