なんでも自責する。他責しない。
ってことを、特に最近1年くらい、強く思っています。
このブログでもたくさん書いています。
松下幸之助が「雨が降っても自分のせい」と言ったとか。
名著『経営にインフルエンスを与える法務になろう』 木村孝之著 に、この「他責しない。なんでも自責する」の、すごいいいエピソードがあったので、全部抜粋させていただきます。
~~~以下(改行、てにをは改変したりして)引用~~~
大事なことは、他責にしたいことを堪えて自責にすることです。
他責にしてしまうと問題は何も解決しませんし、今後の改善や成長にもつながりません。
もし自責にした場合、(中略)自身の業務改善にもつながることになります。
最初のうちは「自分は悪くないのになぜ謝らないといけないのか」と抵抗感があると思います。そこを乗り越えると違った景色が見えてくるはずです。
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お詫びが絶大な効果を発揮した事例として、最近、私が経験したことを紹介します。
私は、ある会社の法務の方 (仮にAさんとします) と面談するため、Aさんのオフィスまで訪問し、受付にて用件を告げました。
すると、しばらくして受付の方が「お約束は明日ではないでしょうか」と、とても気まずそうに言うではありませんか。
私はAさんとのメールを確認し、自分が完全に日程を間違っていたことがわかりました。
受付の方には「また明日お伺いします。大変失礼いたしました。Aさんにも大変申し訳ございませんでしたとお伝えください」と伝え、退去しようとしたところ、Aさんから私の携帯電話に連絡が入りました。
電話を受けたとたん、Aさんは
「木村さん、大変申し訳ございませんでした。私が事前にきちんとリマインドをすべきでした」
とお詫びを入れてこられたのです。
私としては当然のことながら 「いえいえ、私が日程を間違えましたので、こちらの責任です」と返しても、
「いえいえ、私が確認すべきでした。申し訳ございませんでした」
と自分に非があるというスタンスを変えることはありませんでした。
おまけに嫌味で言っている感じがまったくなく、本当にそう思っている言いぶりでした。
そのため、私は完全にAさんのファンになってしまいました。
私がもしAさんの会社の事業部に所属していたなら、法務担当者であるAさんに大きな信頼を置くことになるだろうなとつくづく感じた次第です。
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「ありがとう」と「ごめんなさい」。
本当に両方ともきちんとできている人は少ないものです。
一方で、心の底から感謝を述べる方や誠心誠意、謝る方と出会う時があります。
私はこのような方を尊敬するとともに、自分もこのような素敵な「ありがとう」 や 「ごめんなさい」 が言えることができたらな、といつも思います。
「ありがとう」と「ごめんなさい」 は、人間関係を円滑にしていく上で本当に大事なことです。いくら強調しても強調し過ぎることはありません。
~~~引用終わり~~~
すばらしいエピソードと筆致。
素晴らしすぎるので、プリントアウトして、子どもたちに配りました。
なんでも自責しましょう!