空手を始めて24年、黒帯取って=指導員になって19年。
こうして20年も25年も空手を修行してきて、改めて、初めて言語化できた。
反り腰はよくない。
空手ではおそらく昔から「腰を入れる」べきと指導される。要するに下半身を上半身と連動させる、ということだと思う。ググってもヒットしない。「腰を入れる」が何を意味するかは。
その不明瞭な「腰を入れる」という昭和的な言葉が独り歩きして、多くの人が「反り腰」になっちゃう。背骨がS字湾曲しすぎる。
その反り腰になると、かなり「弱い」=安定感がない=下半身と上半身が連動しない、ということに気がついた。
改めてまとめると:
■ 反り腰 ✗
背骨がS字湾曲しすぎ
骨盤が前傾
仙骨が傾いている
腹圧が入っていない
肋骨と骨盤の間が開きすぎ(身体の前方)
肛門が締まっていない
■ 反り腰でない ◎
背骨がS字湾曲していない
骨盤が前傾していない
仙骨が立っている
腹圧が入っている
肋骨と骨盤の間が開いていない(身体の前方)
肛門が締まっている
____________
以上が「反り腰」と「反り腰でない」の違いなんですが、反り腰だと、後屈立ちをしても、安定感に劣る。
反り腰で後屈立ちをして、上半身を横からちょっと押されると、すぐぐらつく。
一方、反り腰でない(正しい)後屈立ちをして、横から他人にちょっと押されると、反り腰の場合と比べて、格段に、安定感がある。ぐらつかない。
要するに、
反り腰だと上半身と下半身が分断される(安定感なし)
反り腰でないと、上半身と下半身が連動する(安定感あり)
ってことに、改めて気づいて、言語化できました。
この「反り腰でない」背骨・姿勢にするには、四六時中、「反り腰ではない歩き方(=腹を凹ませた歩き方)」をすることで、鍛えることができる。
空手その他の武道を嗜んでいるみなさん!
反り腰は、腰も痛めますし(私も坐骨神経痛になりかけたことがあります)、本稿に書いたように、「弱い」ので、ぜひ早急に改めてください!