北影雄幸さんの本はかつて読んだことある。
最近また、古典・道徳・美学・武士道あたりを研究しているので、いくつか資料として再読している。
冒頭の本から刺さった言葉を取り急ぎ:
■ 山鹿素行
- 大丈夫、存心の工夫、唯だ義利の間を弁ずるに在るのみ。君子・小人の差別、王道・覇道の異論、すべて義と利との間にこれ在るなり。
- いかなるを義と云はんとならば、内に省みて羞畏する所あり、事を処して後に、自ら謙(こころよ)き、これを義と云ふべし。
- いかなるをか利と云はんとならば、内、欲を縦(ほしいまま)にして、外、その安逸に従ふ、これを利と云ふべし。
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■ 斎藤拙堂
- その気(中山註:士気)は、恥をしると、欲をわするることより生ず。これいわゆる廉恥の心なり。
- 欲をわすれば、身のため悪ししといへどもいとわず、恥をしれば、身を殺してもかへり見ず。かくありなば、世におそろしと思ふことはあるまじ。つよきことむべならずや。
- 孟子に「志士は溝壑に在るを忘れず。勇士はその元を喪ふを忘れず」といへり。士たるもの、常々この要文を護身符としてわすれずば、廉恥の心を失ふまじ。