川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

感性を磨くための「非日常」を味わうコツ 

2024年09月10日 | 経営・インテグリティ・エンゲージメント
トヨタ等の大企業でも不祥事が絶えません。

これは、社内常識に違和感・引っ掛かりを感じる「感性」が鈍っていることが大きな原因です。

「感性」が鈍ると、いつしか社内の「正しさ」が歪み、世間との乖離を生んでしまいます。「正しさ」を常に相対化する努力、つまり組織の「遠心力」を保つ工夫が必要です。

では、「正しさ」を歪ませない「遠心力」を保つために、どうやって「感性」を磨けばいいのでしょうか。

コツは、「非日常的」な状態に身を置くことです。

具体的には、「場所」「人」「モノ」のいずれかにおいて、意識的に「非日常」に接してください。

■ 場所
非日常的な「場所」に行きましょう。
例えば、
 「山登りをしたことがないけれど、山に行く」
 「落語に詳しくないけれど、寄席に行く」
 「普段聴かないクラシック音楽のコンサートに行く」
 「いつもと違う図書館に行く」
などです。

■ 人
非日常的な「人」に会いましょう。
例えば、
 「仕事に繋がらない人と交流する」
 「旧友に久しぶりに連絡してみる」
 「地元のボランティアやお祭に参加する」
などです。

■ モノ
非日常的な「モノ」に接しましょう。つまり、
 - 目に入るモノ(景色)
 - 耳に入るモノ(音楽)
 - 口に入るモノ(飲食物)
 - 鼻に入るモノ(匂い)
 - 手に触れるモノ
を変えるということです。例えば、
 「普段行かないコンビニ・スーパーに行く」
 「髪型を変える」
 「勧められた本は全部買う」
などです。

以上の「場所」「人」「モノ」で非日常を味わうことは、より具体的には、以下で「仕組み化」できます。

✓ 季節に1回は小旅行に出る
✓ 月に1回は映画を観る & 人を会食に誘う
✓ 週に1回は本屋に行く

組織目標を実現するため、社内で頑張ることも大事です。

しかし、それと同じくらいか、それ以上に、社外に出て、「感性」を研ぎ澄ますことも大切です。

上記の仕組み・コツを参考になさってください。

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