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東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

気体の性質(高校化学)

2017-08-26 10:22:08 | 理科の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

高2の塾生が「気体の性質」(化学)の単元が判らないということで、教科書に沿って説明し、掲載されている問題を一緒に解きました。今回は、そのときの問題の一つを取り上げます。

問題は、
「ジエチルエーテル 0.40mol と 乾燥空気 0.60mol の混合気体が、

に保ってある。
 この混合気体の圧力を保ったまま 0℃に冷やすと液体が生じた。
 最初に存在したジエチルエーテルの何%が気体として残るか。
 0℃ におけるジエチルエーテルの飽和蒸気圧は、

とする。」
です。

ドルトンの法則と理想気体の状態方程式を用います。

0℃ のとき、ジエチルエーテルは液化しているので、そのときのジエチルエーテルの分圧は、0℃における飽和蒸気圧になります。

つまり、0℃のときの乾燥空気の分圧は、

です。(ドルトンの法則)

一方、理想気体の状態方程式(pv=nRT)から、p/n=RT/v が成り立ち、ここでは右辺は一定なので、圧力とmol 数は比例します。

つまり、0℃で気体として存在してるジエチルエーテルのmol 数と乾燥空気のmol 数の比は、それぞれの分圧の比になり、

(Nは0℃で気体として存在しているジエチルエーテルのmol 数)
が成り立ち、これを整理して、

です。

以上から、最初に存在したジエチルエーテルに対する0℃で気体として存在しているジエチルエーテルの割合は、

で、 49% が答えになります。


なぜか高校のときから化学の計算問題が好きで、今回も楽しく計算できました。

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