こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
冷たい雨が降っていて気温も低くなりました。卒業式には少し残念な天気です。近頃の中学卒業生は、学校行事の後、「打ち上げ」をするそうで、私の頃とは隔世の感があります。
さて、今日は中2数学の確率の話題です。1986年の防衛医大の問題で、「重さの異なる4個の玉が入っている袋から玉を一つ取り出し、元に戻さずにもう1つの玉を取り出したところ、2番目の玉の方が重かった。2番目の玉が4個の中で最も重い確率を求めよ」というものです。
簡単に片付けると、4つの玉を2つずつ2つに分けたとき、一方に最も重い玉がある確率ですから1/2が答えになります。
これを中2で勉強する(実際には、小6でも勉強しているのですが)樹形図で解いてみます。

▲図1.樹形図
玉の軽いほうから、玉1<玉2<玉3<玉4として、初めに取り出した玉と2番目に取り出した玉で図1にあるような樹形図を作ります。初めに取り出した玉より2番目に取り出した玉が重いので、2-1、3-1、3-2、4-1、4-2、4-3の事象はありえません。つまり、すべての場合の数は6通りになります。また、2番目に取り出した玉が一番重いとは、2番目に玉4を取り出すことなので、図の○をつけた事象の3通りになります。つまり、確率は、3/6=1/2となります。
次に、高校で勉強する条件付き確率で解いてみましょう。2番目の玉が初めに取り出した玉より重いという事象をA、2番目の玉が4個の中で一番重いという事象をBとすると、図2のように事象Aが起こったという条件のもとで事象Bが起きる確率PA(B)は、1/2となります。

▲図2.条件付き確率
ここで同時確率P(A∩B)がP(B)となることに注意してください。つまり、2番目に取り出した玉が初めに取り出した玉より重いという事象(事象A)は、2番目に取り出した玉が4つの中で一番重いという事象(事象B)に含まれているということです。
一番最初の解き方がスマートだと思いますが、樹形図を使った解法が判り易いかもしれません。いずれにしろ、数学の問題には、いろいろな解き方があるので、複数の解法を考えてみると勉強になります。
冷たい雨が降っていて気温も低くなりました。卒業式には少し残念な天気です。近頃の中学卒業生は、学校行事の後、「打ち上げ」をするそうで、私の頃とは隔世の感があります。
さて、今日は中2数学の確率の話題です。1986年の防衛医大の問題で、「重さの異なる4個の玉が入っている袋から玉を一つ取り出し、元に戻さずにもう1つの玉を取り出したところ、2番目の玉の方が重かった。2番目の玉が4個の中で最も重い確率を求めよ」というものです。
簡単に片付けると、4つの玉を2つずつ2つに分けたとき、一方に最も重い玉がある確率ですから1/2が答えになります。
これを中2で勉強する(実際には、小6でも勉強しているのですが)樹形図で解いてみます。

▲図1.樹形図
玉の軽いほうから、玉1<玉2<玉3<玉4として、初めに取り出した玉と2番目に取り出した玉で図1にあるような樹形図を作ります。初めに取り出した玉より2番目に取り出した玉が重いので、2-1、3-1、3-2、4-1、4-2、4-3の事象はありえません。つまり、すべての場合の数は6通りになります。また、2番目に取り出した玉が一番重いとは、2番目に玉4を取り出すことなので、図の○をつけた事象の3通りになります。つまり、確率は、3/6=1/2となります。
次に、高校で勉強する条件付き確率で解いてみましょう。2番目の玉が初めに取り出した玉より重いという事象をA、2番目の玉が4個の中で一番重いという事象をBとすると、図2のように事象Aが起こったという条件のもとで事象Bが起きる確率PA(B)は、1/2となります。

▲図2.条件付き確率
ここで同時確率P(A∩B)がP(B)となることに注意してください。つまり、2番目に取り出した玉が初めに取り出した玉より重いという事象(事象A)は、2番目に取り出した玉が4つの中で一番重いという事象(事象B)に含まれているということです。
一番最初の解き方がスマートだと思いますが、樹形図を使った解法が判り易いかもしれません。いずれにしろ、数学の問題には、いろいろな解き方があるので、複数の解法を考えてみると勉強になります。
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