東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

歌舞伎の日

2014-02-20 13:53:02 | 学習塾塾長の日記
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

寒い日が続きますが、来週は少し暖かくなるようです。

昨日の朝、ラジオで聞いたのですが、今日(2月20日)は、「歌舞伎の日」だそうです。旧暦の慶長12年(1607年)2月20日に出雲阿国が江戸城で徳川家康などに歌舞伎踊りを披露したことに由来するそうです。

出雲の阿国は、中学の歴史教科書に出てくるほど有名人です。織田信長、豊臣秀吉などにより全国統一政権が成立した安土桃山時代には、古い社会システムが崩れ、活気に満ちた社会に変化しました。商業なども盛んになり、大名をはじめとする政治的権力者や大商人たちが桃山文化のパトロンになります。

桃山文化を代表するのは、安土城や大阪城などの優雅で壮大な城ですが、それらの城には襖や屏風が必要で、狩野派などの絵師が活躍し、また、社交の場としての茶の湯が流行します。

以上ような記述が教科書に1ページ半ほどあり、このなかに出てくる権力者以外の人物は、狩野永徳、狩野山楽、千利休および出雲の阿国の4人です。

さらに、他の教科書を見ると、一つには、狩野永徳、千利休、出雲の阿国の3人、別のものには、狩野永徳、狩野山楽、長谷川等伯、千利休、出雲の阿国の5人が書かれています。

このことからも、出雲の阿国がいかに歴史的に重要視されているのかが判ります。つまり、阿国以外は権力者と結びついた芸術家・文化人ですが、阿国は庶民芸能で活躍し、ここに始まった庶民の文化が、江戸時代の町人を担い手とする元禄文化、化政文化に繋がっていくという点で、阿国の登場はエポックメーキングであったということでしょう。

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