こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
今回は、令和2年度灘中の問題です。
問題は、
「下の図のような台形ABCDの板があります。この板を辺CDの周りに1回転させたとき、この板の通過する部分の体積は[ ]cm3 です。
▲問題図
ただし、円周率は
とします。また、板の厚さは考えません。」
です。
図1に、台形ABCDの板が通過する回転体を軸を含む平面で切った断面図(左側の図)と見取り図(右側の図)を示します。
▲図1.回転体の断面図と見取り図です
図1の断面図から体積の計算に必要な線分の長さ、つまりEDとS1、S2の半径を求めていきましょう。
図2に示すように、直線ABと直線CDとの交点をEとします。
▲図2.体積計算に必要な線分の長さを求めます
このとき、△EAD∽△EBCでその相似比は1:2なので、
EA=4(cm)
ED=5(cm)
です。
次に、直線AA’と直線ECとの交点をFとします。
ここで、
で、これに、EA=4(cm)、AD=3(cm)、ED=5(cm)を代入すると、
になり、これから
です。
このとき、直線BB’と直線ECとの交点をGとすると、
BG=2AF
から
です。
以上で、図3に示すように、求める体積を計算するために必要な線分の長さが判りました。
▲図3.体積計算に必要な線分の長さが判りました
図3から、
(求める体積)=(円錐E-S1の体積)+(円錐C-S1の体積)
-{(円錐E-S2の体積)+(円錐C-S2の体積)}
で、
と
から、
になり、これが答えです。
簡単な問題です。
今回は、令和2年度灘中の問題です。
問題は、
「下の図のような台形ABCDの板があります。この板を辺CDの周りに1回転させたとき、この板の通過する部分の体積は[ ]cm3 です。
▲問題図
ただし、円周率は
とします。また、板の厚さは考えません。」
です。
図1に、台形ABCDの板が通過する回転体を軸を含む平面で切った断面図(左側の図)と見取り図(右側の図)を示します。
▲図1.回転体の断面図と見取り図です
図1の断面図から体積の計算に必要な線分の長さ、つまりEDとS1、S2の半径を求めていきましょう。
図2に示すように、直線ABと直線CDとの交点をEとします。
▲図2.体積計算に必要な線分の長さを求めます
このとき、△EAD∽△EBCでその相似比は1:2なので、
EA=4(cm)
ED=5(cm)
です。
次に、直線AA’と直線ECとの交点をFとします。
ここで、
で、これに、EA=4(cm)、AD=3(cm)、ED=5(cm)を代入すると、
になり、これから
です。
このとき、直線BB’と直線ECとの交点をGとすると、
BG=2AF
から
です。
以上で、図3に示すように、求める体積を計算するために必要な線分の長さが判りました。
▲図3.体積計算に必要な線分の長さが判りました
図3から、
(求める体積)=(円錐E-S1の体積)+(円錐C-S1の体積)
-{(円錐E-S2の体積)+(円錐C-S2の体積)}
で、
と
から、
になり、これが答えです。
簡単な問題です。