テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

●SONY Watchman FD-10 と FD-20

2007-06-25 23:41:18 | Weblog

6月27日 今日もFD-10、2台のレストアに掛かりました。 1台目を開けてビックリ、外観からは問題
が有りそうに見えなかったのですが内部の腐蝕は可也の状態でレストアは諦め、部品取りとするこ
とに致しました。 次ぎの物は映像、音声共最初の内は問題なく動作していたのですが、気が付くと
音声出力が無くなっておりました。 調べたところ音声用のIC、NJM386Mが壊れており早速先程の
物から外し付替えました。 それでも音声は出ず、次ぎにVIFから音声増幅までを担当しているIC、CX20183(24ピンの表面実装型なので可也取り外し、半田付けには神経を使います)を交換しました
がそれでも変化無し。 後で分かりましたがこのICの電源入力は二つ有りその片方のデカップリング
用ケミコンが短絡しておりました。 分かって仕舞えばナーンダであります。

ブラウン管の右は音声用IC、NJM386M。 左はケミコン 220μ/6.3V

6月26日 怪しいと睨んだケミコンの常温での特性は全く問題がありませんでした。 しかし理論的
にはこれが最も可能性が有ると考え、交換し様子を見てみました。 オープンな状態での電圧変化
は4.80Vに設定後0.01V/Min程度で上昇し10分程で4.90Vになったところで再度4.80Vに再設定しま
したがその後上昇は殆ど見られずヤハリ怪しいと睨んだケミコンの温度特性に問題が有った様です。
 その後、組上げ今度は空気の対流が殆ど有りませんので若干の不安が有りましたが幸い1時間の
連続運転では全く問題は見られませんでした。 この種のテレビの修理、販売に関しましてはこちら
ホームページからお問い合わせ下さい。

昨日、今日とWatchman FD-10、2台とFD-20、1台を手掛けております。 FD-10、2台は比較的簡単に
故障個所が見付かりましたが、FD-20はどうも電源部の温度特性に問題が在る様で一筋縄では済まず
今日も好結果は得られませんでした。 定電圧出力の2SB772の発熱が気になっておりますが(80°程)
電源のトータルの電流は0.34A程で正常な値でした。 このトランジスタの発熱が直ぐ隣のツェナーに
影響しているのか? 他の素子に影響しているのか不明ですが、温度上昇に伴い定電圧電源の4.8Vは
序々に上がり5Vを超えますが、ポテンショメータで4.8Vに設定し直し、電源を切り温度が下がってから電
源を再投入すると3.6V程度しか出力されず、殆ど動作致しません。 少し頭を冷やし、別の角度から眺め
て見ましょう。

修理の終わったFD-10 若干垂直振幅が大きい気がする。

FD-20の中身を取り出したところ。 右端が定電圧電源も含むK基板。

K基板の定電圧電源部のクローズアップ。 ツェナーの温度特性を調べてないが隣のパワートラン
ジスタが80°近くになるとツェナー電圧も少し変わるのでは? 隣のケミコンも怪しい。

定格は4.8Vだが、一応3.9V程度でも辛うじて動作している。

4.8Vに再設定した画像、カメラ側の明るさが適当で無く画像がサチッテいるが実際は正常に映って
いる。 正常な物の温度上昇を比較すれば良いのだがチト面倒なのであります。


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1 コメント

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Unknown (showadaisuki)
2021-10-04 21:31:29
凄く勉強になりました。頑固親父様の知識や技術が本当にうらやましいです。
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