テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Chevrolet, Bel Air 用 Wonder Bar (1957)+ ARC 2500 Record Changer

2017-11-16 16:55:32 | Weblog

  今日お預かりしたのは1957年頃の Chevrolet に使われたと想われる Wonder Bar カーラジオで
元々は自動選局機能付きのAM専用機だがどうもFMの機能も後付けした様だが資料が無く、また
電源ラインが略ショート状態だった。この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホー
ムページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/からお問い合わせ下さい。

ラインナップは 12BA6-12BE6-12BA6-12BF6-12AU7 で低プレート電圧管は使われておらず高圧
電源と出力アンプが必要なハズなのだが? 何れにせよ付加回路がアレコレ付けられており資料
無しでは壊して仕舞う可能性が高くなる。

「Chevrolet 1957 Wonder Bar schematic」の画像検索結果

「Chevrolet 1957 wonder bar schematic」の画像検索結果

米国製カーラジオの資料は1956年までの物略全てと1960年から1970年頃迄の可成りの物は
揃っているが1957~1959年の物は抜けており今回の物の詳細が分からなかったのでネットで
探してみた。 上の画像が見付かり想像していた様、電源兼出力部がラジオ本体とセットにな
っていて両者が揃わないと動作はしない。 因みに電源兼出力部には12V6 (x2)+0Z4の真空管
3本(0Z4はガス入りの冷陰極放電管なので真空管とは呼べないが)と機械式のバイブレータ
が使われている。

 

車載用のレコードプレーヤー(レコードチェンジャー)を手掛けるのは3度目となるが今日の1台目
はメッキもやり直されたのか非常に綺麗な物だった。

奥に見えている組み込まれた基板はアンプだろうか?

12月2日 モーターは回り、 Start, Reject も一応機能したが動作は可也不安定だった。

一般的な車用のアンテナ・コネクタが使われており電波を飛ばすタイプと想われるが AM/FM 両方
で確認してみたがついに信号は拾えなかった。 このメーカーのHPを見てみたが今回の基板のこと
は 分からなかった。 ただL/R入力が在ることから先ず間違い無くFMステレオ対応と想われる。

12月 このテェンジャーはレストア済と伺っていたのでスンナリ動いてくれるのだろう期待していたが
上にも記した様、動作は不安定で数回に一度しか良好に機能しなかった(トーンアームが盤面に載
らなかった)。

 

もう1台のレコード・チェンジャーはレストアはされて無いとのことだった、サテ動作するのか?

2台目には発振周波数の調整用と想われるトリマーが見えている。 高周波でラジオに飛ばす
構造の様だった。 下は ASTATIC の 89-1D カートリッジの予備(目下動作不明)。

12月2日 動作を確かめてみた。 モーターは回ったが Start と Reject が残念ながら機能せず
トーンアームが盤面に載らない。 手動で載せた結果約900KHzで信号が拾えた。

 

11月17日 ご依頼主から電源兼出力部が車に残っているかも知れないので調べてみるとの
ことだった。 見付かると良いのだが。 

 

11月25日 昨日ご依頼主からやっと外して来たので送るとの連絡を頂いた。 ただ今日届いた物は
期待していた電源兼出力部では無く別のセットの1式だった。 このセットを参考用に送られるとの
ことだったが回路図も入手したので特に現品を送って頂く必要は無かったのだが、どうもユーザー
直接では無く途中に何方かかが入ると話が中々上手く伝わら無いのか?

折角なので動作を診てみたが900KHz辺りから上は機能していたが、下は選局機構が空転していた。

ならばと Wonder Bar (自動選局) の機能を診てみたが始め若干周波数が変わった様だったが上
手く機能していない様で直ぐに止まって仕舞った。 その後電流が10A以上流れこちらの電源では
容量が足りず上手く機能しないのか、何か別の問題が在るのか切り分けが付かなかった。

 

先日お預かりした物も電流が多く流れて仕舞い、これが問題だった訳だがどうも選局機構に使わ
れているプランジャー(ソレノイド)が完全に本来の位置まで移動してないことが問題なのでは無い
かと駄目元で先端部分を動かしてみた。 何度か試みた結果電流は激減したので今日受け取った
電源兼出力部を繋いで動作を診てみたが良好に機能した。 ただ飽くまでAM(中波)のみだが。

11月27日 ご依頼主から電話を頂きヤット多くが判明した。 お話に依ると本体は2台有るが
電源兼出力部とスピーカーは一つづつで、自動選局機能も機能していたとのことだった。

後から送って貰ったラジオ本体も動作確認時同様の問題が発生したのでプランジャーを何とか
元の状態に戻した。 自動選局は機能させると問題になるのでWonder Barは押してはならない
が誤って押しても機能しない様接点部分にテープを挟み込んだ。


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