2台目は久し振りの Hammarlund, SP-600-JX-21 でこの種の重いセットはそろそろ取り扱いを止め
様と考えていたところだった。 この種の受信機の修理、改造に付きましてはこちらのホームページ
http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。
アンテナコネクターとしては一般的では無い平衡型 UG-103/U が使われているが、ご依頼主から
は M2 と云う聞いた事の無いコネクタに交換して欲しいとのことだった。
11月13日 ご依頼主からコネクタはM型を使って欲しいとの連絡を頂いた。 以前UG-103/Uを
M型に変換するアダプタを一度だけ見たことが有るが日本では手に入りそうも無い。
11月15日 アンテナコネクタの加工を行い、先日購入したトランスを使って実際の動作を診てみた。
上は1.35-3.45Mcバンドで1.242MHzのJOLFを受信しているところ。 結果0.54-1.35Mcバンド以外
は良好に機能していた。 局発の6C4のgmを診てみたが特に問題は無かったがどうせならと全て
を診てみた。 6BE6 (x2) 6AL5 (x2) が Min.Val.を可也下回っていた。*6BE6に問題は無かった。
局発が発振していなかった。 難航しそうな気配となった。
そのままでは細部は診られないので局発ユニットを外してみた。
#2、#4間は C76 (上の画像の左に見えている2.7-21.4pFのトリマ) だけで当然無限大でなけ
ればならないのだが約5Ωと略短絡状態だった。
ローターを回した結果無限大となった。 どうも金属屑の様な物がローター、ステータ間に挟まって
いた様だった。
結果良好に機能し出した。 上は954KHz (JOKR) 受信時。
11月16日 上手く画像がアップ出来ないので後程。 エミッションの低かった6AL5 (x2) を交換した。
gmがMin.Val.以下と想っていた 6BE6 は36と86 を間違えていたことに気付いた。 問題無し。
アンテナ用にM型コネクタを設け、スピーカーにインピーダンス変換用のトランスを組み込んだ。
11月20日 受け取られたご依頼主から お陰で50年来の夢が叶ったとのご連絡を頂いた。 喜ん
で頂けるのが何よりの励みとなる。