東京湾の漁師 東京湾海人の日記

青混ぜ海苔の達人のブログです。

カキガラ冷却

2006年09月10日 18時55分06秒 | Weblog

南の風

真夏より 暑い 9月の今日です。
行楽の秋でもある。
港では ハゼ釣りの 人々が いっぱいである。
「どこから来たの?」
「東京」



この隣で 私たちは カキガラの冷却を始めました。



この カキガラは 海苔の胞子を作ります。というよりも 胞子はすでに作っていますが 海中に放出させるには 4分割させて 2nがnになると この胞子は 海苔の葉になるのです。
(nのお話は 理科で習ったはずですが おわかりかな?)

4分割させるには 胞子が生活している水温よりも約5度ばかり下げてやって5日もすると 分割して 放出が 始まります。
自然界では 丁度 彼岸花の咲くころに 4分割されて 出てきます。

協同組合ですから 人為的に操作することですから みんなで 何日から冷却を開始しようと 決めたのが 今日です。
私が座長ですが ここ何年かは 9月10日に決めています。
すると 15日ぐらいから 海苔網に種付けが できることになります。



作業は 根気が要る仕事で、長時間にわたりました。
各グループごとに 分かれて 行います。
(なぜか 私たちのグループは 吹き溜まりみたいに いろんな地区 いろんな年齢の集まりになってしまいました。陸採をしたいのに地区で一人になったり、 自分でできない人、金銭的に?な人、とにかく陸採を試したい人は みんな 私のグループに入ってもらい 普及につとめてきました。何年か前に 隣に独立させたグループがあります。私が陸採を一人で始めた頃 「陸採でなくても海苔が採れる」といっていた人々もいまでは陸採になってしまいました。)

とりあえず 信頼をしてくれて 采配(どの種類の海苔を どの程度用意するのかといったような)は 私に任せてくれます。
責任は 重いですが また 陸採を私にお願いに来るひとがいて ありがたいことです。
(海苔師の50パーセントがまだ 陸採をしていません。)

あっという間に お昼です。



なんと 隣町まで 足をのばして 袖ヶ浦の 『はなふじ』という割烹の ランチを食べに行きました。
鉄火丼です。
美味しくて この私のグループに 身内がいまして 重宝します。

コメント (10)
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