続・知青の丘

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We14号初校が出来上がってきました!

2022-07-28 18:31:33 | 俳句

We 第 14 号目 次
俳句招待作家「天地有情」 ・・・・・・・・・・・・・ 野田遊三2
巻頭エッセイ「つれづれに映画、そして空と宙」・・・・ 阪野基道4
川柳特別作品「M Y C」 ・・・・・・・・・・・・  しまもと莱浮7
特別寄稿「はるかへの眼差し」 ・・・・・・・・・・ つはこ江津8
俳句・川柳作品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
石田真稀子 内野多恵子 江良 修 小田桐妙女 男波弘志
柏原喜久恵 斎藤秀雄  島松 岳 下城正臣 瀬角龍平  
竹岡一郎 竹本 仰 阪野基道 松永みよこ  未補 
宮中康雄 森さかえ 森 誠  加藤知子
前号俳句ふたり合評 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
江良 修 小田桐妙女 男波弘志 さ青 斎藤秀雄 しまもと莱浮
下城正臣 竹岡一郎 阪野基道  松永みよこ 未補 森誠
前号俳句さ青選 ・・・・・・・・・・・・・・・・・26
竹本仰の前号俳句鑑賞 ・・・・・・・・・・・・・・27
斎藤秀雄「第四の壁」を読む ・・・・・・・・・・・・ 竹本仰33
阪野基道「聖痕もしくはヒジリ痕」を読む ・・・・・・ 斎藤秀雄34
短詩グラマトロジー 第八回:象徴 ・・・・・・・・・ 斎藤秀雄36
古・難・珍季語集(8) ・・・・・・・・・ 竹本仰 小田桐妙女38
エッセイ「共時性の戦慄」 ・・・・・・・・・・・・ 男波弘志39
『兜太再見』のマジック ・・・・・・・・・・・・・ 加藤知子40
『兜太再見』を読んで  ・・・・・・・・・・・・・・ 竹本仰41
短歌作品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
安西大樹 加藤朱美 北辻󠄀一展 斎藤秀雄 弟子丸直美 
てらもとゆう 富田桜子 永田義彦 西田和平 西村 曜  
服部 崇  芳樹景子 阪野基道 加藤知子 
前号短歌評 ・・・・・・・・・ 安西大樹 北辻一展 阪野基道49
短歌英訳の試み ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 芳樹景子52
「短歌英訳の試み」の裏で ・・・・・・・・・・・・ 芳樹景子53
リデル、ライト両女史記念館と句集『日時計』展 ・・ 加藤知子54
共鳴句探訪 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 加藤知子56
ありがとぼいす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57
原稿募集・略規 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61

表紙絵・千原蘇堂 / 装幀・西田和平

明日から初校校正に入ります。
目次を掲載しましたが
間違い等ありましたら
ご連絡お願いします。

発送は8月下旬の予定です。
We14号の新規ご注文の方もご連絡ください。
購読会員の方々の分は把握しております。


ご近所さんの苦瓜が
あまりにも可愛くて~


コメント

赤野四羽第2句集『ホフリ』を読む 加藤知子

2022-07-26 11:20:57 | 俳句


「咒うか殺すか争うか」
              加藤 知子
この句集については、竹岡一郎さんがブログ俳句新空間に前編と後編の2回にわたって、とても趣向の凝った面白くて(前編)かつ格調高い(後編)鑑賞をされたので、私としては、あえて、ネガティブに切り込んでいこうと思う。

坂口安吾の「夜長姫と耳男」では、「「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ」と言って、夜長姫は身を挺して壮絶に果ててみせた。

作者には甚だ迷惑な話だろうが、今回の『ホフリ』に、このような覚悟はあるのだろうかと考えてみたい。というのも、勿論佳句があるのはそうなのだが、読了後、悪ふざけが過ぎているような句が気になったからだ。

ぽすとあぽかりぷす桜で飲んでいます

ポストアポカリプスとは、「黙示録の後」を意味し、文明が退廃した後の終末的な世界観を表す言葉という(ピクシブ百科事典)。「ぽすとあぽかりぷす」の表記が平仮名ではなく、カタカナだったなら、まだこの安全地帯にいる日本国民としては、少しの現実味と緊張感とがあったかもしれない。句で遊び過ぎてはいまいか。確かに、このコロナ禍であってさえ、我々は「桜で飲んでいます」。けれど、この「桜」は、四羽氏に引き合いに出されて気の毒だ。

ロシアのウクライナ侵攻の戦争の実態が明らかになればなるほど、世紀末的な様相を呈している。国際連合は機能せず、主権国家への武力侵攻を止められない、現代に生きる一般庶民の日常がいきなり破壊されて、ジェノサイドやレイプに遭う。占領後の統治方法としてこういう蛮行があることを知り驚いた。どちらに大義名分があるかは別として、そんなおぞましい状況を毎日見聞している身としては、この句には抵抗感がある。

公開処刑ねえそこのケチャップとって

正直に告白すれば、この句の毒にあてられて吐きそうになった。
公開処刑というものは、某国においては平然と頻繁に行われ、またある時は、これもまた武力侵攻し占領した直後の統治方法の一つの人道被害として存在する。当事者にとっては不条理極まりない。目をそむけたくなるようなありさまを、私達日本国民は、只今現在の平和と自由を疑わず、衣食住の足りた部屋でテレビやネット画面で観ている。夜桜の下で「桜で飲んでいます」と電話したり、明るい食卓を家族で囲みながら「ねえそこのケチャップとって」などと言ったりしながら。

この二つの句は、「人類に空爆のある雑煮かな」(関悦史)とは違って、
恣意的に言えば、自らを故意に踏み外させてみせた感がある。

現代の文明社会への痛烈な批判とも受け取れるが、平仮名書きの「ぽすとあぽかりぷす」をしてこの「桜で飲んでいます」と、血を連想させたい「ねえそこのケチャップとって」は、私には悪ふざけとしか受け取れないのである。生死の瀬戸際に立ち、恐怖に怯えている状況下にある人に対して、どのくらいの覚悟を持って詠んだのだろうか。

勿論、作者の意識にはそんな悪ふざけの気はなかろうし、だからといって、こういう句を詠んではいけないということもない。良く言えば、対岸の火事の句として、読み手に寸鉄で刺して、問いかけているともいえる。だからこそ、私は、こういうふうに過剰な反応をしているのかもしれないのだ。
ふむ、結局、四羽氏の術中にはまってしまったか。

#(ハッシュタグ) 弥勒菩薩(みろくぼさつ)が来ない件
        原句では()はルビになっている

ひとりで面白がっている感が否めない。ここで、弥勒といえば、コンピュータで会計処理が始まった当初の「ミロクエース」という会計ソフトを連想したが、仏教では、気の遠くなりそうな未来に衆生を救いにくるとされる菩薩。安易に弥勒菩薩を持ち出して、ハッシュタグで注目させたいか。
突拍子もなく「ぽすとあぽかりぷす」「公開処刑」「#(ハッシュタグ)」など刺激的な概念や記号を発語として置いて気を引こうとするか。
これらのことは、むろん自戒を込めて述べている。

色々ネガティブなことを書いてきて実は、俳句はこういうことに慎重であるべきなのかどうか、分からなくなってきた。毒は毒を以って制すと同様、不条理は不条理を以って制すでも良さそうな気もしてきたのだ。

ところで、『現代詩手帖』((2022年2月号)の佐峰存の寄稿「今、目前にひらかれる自由」文中の一節を、『つぐみ』2022年4月号外山一機の評論より孫引きすると、アメリカ詩の最前線について「現在の詩人達は社会の力学を明るみに出すための媒体として自己を位置づける」という。
つまり書き手は、「人種的文化的背景」や「性的嗜好性自認」などという、自分の背景という器を通して「社会的メッセージ」を発するのである。そうなると、ここで自分という器の質と容量の問題がでてくるが、少しでも誠実さが感じられれば、とおもうのである。

これらの句を私は支持したくないと書きながら、その反面、こういう句もあってよいのではないかという二律背反の思いに駆られている。もしかしたら、「咒うか殺すか争うか」の覚悟があったから、こういう句を収録し俎上に載せたのではないかとさえ思えてくる。(否、やはり違うだろう。)

いずれにせよ、文学は個人的なものと思うので、書くも自由、読むも自由、俳諧自由だということだけは、確かだ。

他人の評など気にするな。それに、無視される句集よりも、良くも悪くも取り上げられて賛否両論醸すというのは、なんらかのインパクトを与えた句集ということになるのではないか。

*この文は5月頃に書いたのですが
いまだに先の見えないウクライナ危機に
コロナ禍疲れと同様、
日常的になっていくのが
恐ろしいです。


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小峰墓地の鼻欠け地蔵

2022-07-20 11:27:43 | 俳句
熊大の東側の道路を
泰勝寺跡方面に上っていく途中
右側に下ると、リデル、ライト両女史記念館があり


左側に上っていくと、

このような標識があり
左にいけば鼻欠け地蔵などの方へ。

真っすぐ行けば駐車場があり、
海老原喜之助の「殉教者」の彫刻が
嵌めこまれた忠霊塔が建っている。
(2022年5月28日拙ブログにUP)


ふっくらとしたお顔が
ユーモラスな笑みをたたえていて
小泉八雲がこよなく愛した
理由が分かるような気がする。


下の散歩道から見上げると
こんな感じ。
うしろ姿は
なんとなく体温を感じるような
丸みを帯びている。

この小峰墓地には
歴史上結構有名な人たちのお墓がある。
時代順に
秋山玉山
1,702年生まれ。藩校「時習館」創設し初代教授。
儒学者であり、詩文、書道にも優れ
江戸中期の肥後の大文豪と言われているそうです。

宮部鼎蔵
1,820年生まれ。
肥後勤王党
(墓地の説明書きには、勤皇党ではなく勤王党)
の中心人物として活躍し、
三条実美の信頼が厚かったという。
吉田松陰の無二の親友で東北諸藩を共に遊歴したのは有名な話。
1864年池田屋で同志と会合中、
新選組に襲撃され自刃。


神風連副隊長加屋霽堅(かやはるかた)
その生きざまが、
三島由紀夫にも影響を与えたようで
熊本の俳人永田満徳さんが
それについて書いている文章があります。

この他にも、
蓮田善明(1904ー1945)とも関係があり
三島由紀夫は熊本と縁が深いですね。
(1945年8月19日
蓮田善明の死に方は壮絶だ!)

太腿の内に汗掻く憂国忌 知青
   『櫨の実の混沌より始む』(2017)

一昨日、たまたま晴れて
We14号記事に必要な写真を
撮りに行ってきました。
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安倍晋三元首相が銃撃された!!

2022-07-09 12:44:49 | つれづれ
2022年7月8日昼頃
安倍晋三元首相が銃撃されたと
PCに速報が流れ
とてもショッキングな一日となった。

この第一報に触れた時
安倍氏は選挙応援の演説中だったということで
浅沼委員長が右翼の若者に刺殺された事件のことが
一瞬浮かんだ

心肺停止とは報じていて、
もうダメかなと思いつつも
せめて一命は取り留めてほしいと念じた

政治的信条とは別に考えて
こんなことがあっていいものか
安倍氏もさぞや無念だろうとおもう
日本を思うこころを
情熱的に語っていたもんなあ~

これが、今の
私の棲む日本なのかあ~
平和も自由も人権も安全も
こんなにも脆いものだったんだ
揺らぎに揺ぐ
まるで今まで幻想の世界にいたのかと思うほど
虚脱状態に陥った
そしてとてもイヤな気分になった

昨晩の雷鳴と雨は物凄かった!
稲光もキンキラに

平和と自由とにボケて立葵  知青

もしかしたら
自民党に有利に働くかも
なんて言ったら
不謹慎か
コメント

期日前投票に行って茅の輪くぐりへ

2022-07-04 12:11:27 | つれづれ
投票当日はノルマみたいな気分でイヤなので
昨日3日、期日前投票に行ってきました。
特に、1票を投じたい候補者も政党もないのですがね。

駐車場から会場までの道すがら
初めて見る植物と出合いました。
葉はハマユウみたいな感じですが
花がちがいますね~
(コメント下さった方から教えてもらいました。
パイナップルリリーだそうです)

近くの三の宮神社の茅の輪くぐりは7月2日
ここの三の宮さんは、
健磐龍命(阿蘇一宮神社)と
結婚した地元の姫(二の宮神社も我が家から近い)の
父親を祀ってあると
聞いていましたが、よくは知りません。


ここに「漢口陥落記念」と書かれた
石灯篭があったのを初めて知りました。
どういう意味でここにあるかは知りませんが
(裏側に何か書いてあったかも。今度読んで来ます。)
ググったら、
これから先、
泥沼の日中戦争へと突入するのだそうです。


青萱は少し白っぽくなっていますね。
茅の輪くぐって参拝し、おみくじも買いました。
200円だけど、とんぼ玉の根付も入っていたからお得感

”晴れ渡る月の光にうれしくも
行手(ゆくて)の道のさやかなりけり”

運勢 小吉
闇(くら)くて見えない道も月がさし初め
明るくなる如く幸福(さいわい)次第に加わる運ですから
あせらずさわがず静かに身を守って進むべき時に進んで
何事も成就すべし

だそうです。
いいですね~おみくじの小吉は。
こういう言葉にとても癒されるときがあります。
心配事があったのですが
心穏やかに待つことにします。

「相場」については
”売り時としてはよし”
だそうです(笑)

息子がおみくじ持って帰ったの!?と
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本日、
第4回「現代俳句くまもと」の紙上句会の案内を投函してきます。
いつもの要領です。
投句先は吉良香織さんです。
ご参加お待ちします。




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