続・知青の丘

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『くるみわり人形』ってこんな話だったのか~

2021-12-22 14:12:01 | 絵本
(1993年版、ほるぷ出版)
ラルフ・マンハイム 英語訳
渡辺茂男 日本語訳
モーリス・センダック イラストレーション
センダックは、
あの独特な怪獣がでてくる
『かいじゅうたちのいるところ』の作者。

この『くるみわり人形』には、
センダックの序があって
この企画成立の経緯や思いが結構長々と綴られている。
(が、6ページ分の序としての文章を最初に持ってこられると
先を読もうとする勢いがそがれる気がした・・・)

序文を簡単にいうと
パシフィック・ノースウェスト・バレー団の
美術監督ケント・ストーウェルから、

”これまでの「くるみわり人形」を捨て、
ホフマン、チャイコフスキー、そしてわたしたち自身の
栄誉となる新鮮な上演を創りだそう”

と提案されたことに始まり、
それは
ホフマンの原点に戻って、
「ホフマンの精神に忠実に従」って
手垢のつかない解釈で推し進められた
とのことのようだ。

この物語は、二重構造になっていて
物語の中の現実世界と
その中でのさらなる物語の世界とがあり
最終的にはリンクするような展開でした。



センダックは序文の最後の方で
”わたしは、ホフマンを何とか正当に捉え、
とりわけ、彼の狂気の物語にこめられた狂気の精神を、
裏切らなかったことを願っています。”
と記しています(1984年4月)

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なんかこのところ
風邪気味です。
発熱はないのですが
おなかがぐるぐるぐるぐる鳴って
(ヤクルト400飲んだらよくなったけど)
寒気と軽い頭痛、だるさがあり
いまいち気分が乗りません。
難しいこともしたくありません。
年賀状は一枚も書いていません。

アレに感染するようなことは
思い当たらないんだけどなあ~

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きみもぼくも「フレデリック」じゃないかあ~

2021-12-07 17:51:58 | 絵本
世の中には子育てに成功した人もいるだろうが
こちらは、なにか首尾よくいかなかったときなど
この年になっても親としては後悔することがある。

子どもの個性を大事にしたいと思って子育てしていても
なかなか三人三様でその対応には苦慮していたように思う。
(そもそも自分の思うようにはいかないものだから。)

そんなときの味方はこれ、
だったかな。


『フレデリック ちょっと かわった のねずみの はなし』
レオ=レオ二  訳:谷川俊太郎
1969年版
(ブッカーをかけていましたが
経年劣化でシミもあり汚くなりました・・・。)


きょうの夕方の三日月

ふゆがちかくなって
4匹ののねずみたちはせっせせっせと、はたらいていたのに
フレデリックだけは、はたらかない。

”「フレデリック、どうして きみは はたらかないの?」
みんなは きいた。
「こう みえたって、はたらいてるよ。」とフレデリック。”

するとフレデリックは
「おひさまのひかり」や
「いろ」をあつめているんだと。

そしてまた、みんなが少し腹を立ててたずねても
「ことばをあつめてるんだ」と。

そうこうしているうちにふゆがきて
ゆきがふりはじめ・・・。

最初は食べ物もあり、
たのしかったおこもり生活も
だんだん食べ物もなくなり、
凍えそうになってくると

”「きみが あつめた ものは、いったい
どう なったんだい、フレデリック」”

と問うのです。

さあ、そこでフレデリックの独壇場となるわけなのですが
これから先は、読んでおたのしみということで~

(今年のボジョレーヌーボー)
途中から集め始めて
これまでのヌーボーの
コルク栓を並べてみました。

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「アリーテ姫」になるのはだれだ!

2021-12-05 09:39:30 | 絵本
おとなりさんは、
ボーダーコリー犬を買ってきて
庭でじゃれたり訓練したりしながら
朝から大歓声をあげている。

このワンちゃんは
一年間も買い手が現れなかったようだが
待てば海路の日和あり?
残り物には福がある?
可愛がってくれるあるじが見つかった。
隣家には福が舞い込むことだろう。

翻って、
わたくし、
なんかやる気がない。
というか一昨日はガラケーからスマホに変えるために
ドコモショップに行ったが
家専用のWi-Fiは使っていたものの
感覚的に右手でのメール入力が慣れなくて
(ガラケーでは左手に持ち左手入力)
奇妙な感覚に襲われている。
頭の中がやや混乱気味か??

また、ドコモショップでは
Dポイントカード(クレジットカードになっているんですね)や
ドコモ光とセットにすると安くなるなんていうものだから
(現在の我が家はフレッツ光)の話なども聞いていて
3時間半くらい居て
で、結局、
Dカードも作らず、
フレッツ光も変更しないことにした。
草臥れ損もいい加減にせよと自分に腹立つ。

ああ~
なんかくだらないことばかり書いているけれど
きょうの一冊はこれ!

『アリーテ姫の冒険』(学陽書房、1993年版)
ダイアナ・コールス作 ロス・アスクィス絵
グループ ウィメンズ・プレイス訳
横浜女性フォーラム監修

この本は思い入れのある本で
霧島山中に(人間の数より鹿の数の方が多いところで
子の小学校へは車で送迎)
夫の道楽で3年半くらい住んでいた時、
友人と何人か集めて
絵本中心に「本を楽しみ語ろう会」をやっていたころ
取り上げた本の中の一冊。

その友人について。
もともと県外出身の女性で
社会福祉関係の大学院を出ていたが
自己実現をはかるため
とうとう医者の夫と離婚し、
3歳と6歳の子ども2人連れて県外に帰り
看護師の資格をとり、
たしかそちらの関係の指導的立場の職業に就いている。
勇気があるなと思う。

アリーテ姫がどんな姫だったか、
内容は検索すればいくらでも出て来るので
あえてここでは書きません。

この本の「アートディレクション」が
スタジオ・トラミーケ笠井亜子
となっているけれど
はがきハイクを西原天気さんとやっておられる
笠井亞子さんとは
同一人物か別人か!?

一週間前、
未就学児の孫守で公園に行き
彼らが鉄棒やっていたので
私もまだやれるかなと飛びつき
逆上がりくらいできないかなとちょっとがんばったんので
首肩腕がまだ凝っていて
目も痒いような痛いような~
やはり年寄りの冷や水でした。

こんこんと冬を啼いたり眠ったり 西原天気

追記:アリーテ姫の笠井亜子さんは
はがきハイクの笠井亞子さんと同一人物でした。
こちらからお葉書を出して確認させてもらったら
メールでそうだとお返事をいただきました。
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『はたけうた』(田島征三 さく・え)コンサート

2021-11-23 17:18:39 | 絵本
むかしむかしの子育て中のお話です。


1987年5月16日
小室等と田島征三が鹿児島にやってきて
はたけうたチャリティーコンサートというのを
開催してくれました。

まだ3男は生まれていなくて
二人の子を連れて行ったのでした。



ヨイショ たがやす はたけの つちは
ほって ホカホカ くろい つち ドッコイショ

ではじまる絵本ですが
どのページも野菜や穀物、昆虫などが
デザイン化されていて
力強くとても素晴らしい。
それにまた
これにつけてある歌詞がだいたい七五調で
とても調子が良くたのしい。

小室等が
(小室等を知っているひとは少なくなったかもですが)
ギターをかき鳴らして歌っている間に
田島征三が舞台上で絵を描くというものでした。

そこで描かれた絵は、
何枚くらいあったかは忘れましたが
最後に即売会となったのでした。

そして、それは希望者が多かったので
じゃんけんでということになり
私は3回勝って

この絵を買って帰りました
とさ。

じゃんけんに勝って鶏頭飛んできて 知青

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『100万回生きたねこ』

2021-11-12 00:13:49 | 絵本
きょうは午後から姻戚の葬式に行ってきました。
その方は、91歳で亡くなられたおばあさんでした。

今年の年賀状欠礼の挨拶状が2通届いたのですが
99歳や100歳で亡くなったと書いてあります。
姉の義母はまだ健在で101歳。
どうも人生100年になったようですね。
で、きょうの絵本はこれ。


佐野洋子 作・絵 31ページ
1992年版、講談社

 100万年も しなない ねこが いました。
 100万回も しんで、 100万回も 生きたのです。
 りっぱな とらねこでした。
 100万人の 人が、 そのねこを かわいがり、100万人の
人が、 そのねこが しんだとき なきました。
 ねこは、1回も なきませんでした。

と始まり、
いろんな人の元に生き返っては死に
死んでは生き返り・・・・
とうとう、ある日・・・・

21ページの「白いねこ」の絵はとても素敵です。

これから先を書くと
ネタバレになり
作者に悪いような気がするので止めておきます。
佳いお話です。

葬式にちなんで
もう一つ。

たじまゆきひこ作・絵
1990年版 童心社

まあ~
私はあの世で
閻魔さんもお釈迦さまもいっしょくたになって
飲んで踊ってさわぐのもいいかなあ
とはおもいますが~。

ついでにと言ったら失礼ですが
こちらの絵本は、田島征三さんの作・絵

『とべバッタ』
1988年 偕成社 

田島征彦と田島征三の両氏は
1940年生まれの双子さんのようです。


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