続・知青の丘

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映画『声をかくす人』

2015-01-30 22:11:55 | 映画
昨日、GYAO無料映画で見た。
2010年製作アメリカ映画

舞台は南北戦争で北軍が勝利した後の軍事法廷。
リンカーン暗殺に関与したとされた容疑者4名のうちのメアリー・サラットについての
軍事裁判の様子と弁護士の苦悩を描いていた。

観後感は、メアリー・サラットは死刑にはなったけれど、
やはりアメリカだなあ・・・
そういうところがアメリカのいいところだよなあ~と思った。
なにがかって
民間人を軍事裁判で裁いた過ちを改むるにやぶさかでなかったところ。
君子豹変す並みであるといっていい。

ジム・キャリー主演の『マジェスティック』(2001年)を観たあとの
爽快さを思い出した・・・・
(このDVDはぜひ欲しくて買いました!)







コメント

「作者の作意すら絶対的権威はない」~俳誌『拓』より

2015-01-23 12:16:07 | 俳句
コメントありがとうございます。
あえてこの場を借りて申しあげます。

人間の存在そのものが神秘的なので、
そこから生み出されるものも神秘的になるのでしょうか。
そして、それは、書き手と読み手(主と客)、創作者と鑑賞者の
共同作業の存在があってこそ命輝くのでしょうか。
精神性の高さが問われるように思います。

以下長文です。
PASSしたい方はPASSしてください。

『拓』第48号・同人作品鑑賞欄
(4名の方が、15句選をして、その中の2句について鑑賞文を書く)から

<黴生えてチャップリン的配慮かな   知青>

江良修さんが、この拙句を選に入れてくれて、
次のように鑑賞してくださいました。

<黴が生えたことがチャップリン的配慮なのか、
黴が生えたことに対して私がチャップリン的配慮をしたのか。
微妙だが後者と受け止め鑑賞した。彼の名言の中に
「人生はクローズアップで見れば悲劇。
ロングショットで見れば喜劇」がある。
大切なものに黴が生えた悲しみ(悲劇)も後になれば
楽しい思い出(喜劇)になるさと、
現実を明るくさばく作者の姿が浮かぶ。愉快で壮快な句だ。>


この号の<「拓」第47号観感~「存在のひかり」>の中で、
伊藤淳子氏が,
俳句誌「拓」への感想と御目に留まった9句について。

<俳諧や一人ひとりの蜃気楼  疋田恵美子>

の句評の中で、<良き読み手によって初めて光が当たるのだ>
と書かれています。

良き読み手に出合えた句は幸せ者ですね。
そういう意味で、拙い掲句は恵まれました。
どうかなあと思いつつ、7句出句の中に放り込んでみましたから。

また、河野輝暉氏は、
同号の<第47号特別作品前川弘明「唄う蟻」掌論~主客交歓のひと時~>で、
句の鑑賞・解釈について、次のように述べています。
少し、長くなりますが抜粋します。

<よく言う様に、一句完成して一旦作者の手もとを離れた限りは、
公共のものとして独立する。句意句解が互に異り(原文ママ)、
作者とまるで違った変貌をとげて論じ合うところに俳誌々上の
座談会や句会の醍醐味があるのではないか。
ことに、観念から始まっていて実生活の報告ではないのに、
実相のふりをしている現代俳句界のことならなおさらこの傾向は深まる。
俳句文芸の特色は、作者の作意すら絶対的権威はない。
観賞する客と作者との共作、主客対等の味わい方のために、
俳句の曖昧さというシステムが設置されていると言えよう。>


<作者の作意すら絶対的権威はない>と
河野氏が言いきっておられることが、
なんだかうれしい。

鑑賞文も実は作品なのだと最近気がつきました!




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{img18:chisei,640.jpg}汝窯三犠尊~寒風の古墳めぐりと宗像大社(~12/19)

2015-01-08 17:00:46 | 古墳・菊文研

「汝窯三犠尊(じょようさんぎそん)」
台北の故宮博物院科技室複製青磁

今年は羊年なので
縁起のいいこの花瓶?を出してきました!
羊は3頭!三方の羊の正面からは、
4本足の一頭の羊として見えるようになっています。
腰のあたりがふくよか。

宋時代の文人皇帝・徽宗帝が汝窯に「雨上がりの空の色」を求めて
製作された青磁を、故宮博物院が忠実に再現したもの。
裏面に故宮の陶印があります。
12年前に購入しました。
青磁の温かみのある青が写真ではわかりませんね・・・・

さてさて、
年内にと思っていましたが、
息子に頼まれものを送ったり
古墳館の館長講座聴講に行き
魏志倭人伝にはまっていたり
人並みに年用意をしていたりで
なかなか「つづき」のUPができませんでした。

やはり気持をすっきりさせるためにUpします。


2日めは、宗像市~鞍手町へ

*海の道 むなかた館
道の駅と間違えるようなネーミングの博物館!
面白いおじさんが説明してくれました。

*宗像(むなかた)大社 神宝館

宗像大社は、
沖の島の沖津宮(おきつみや)、大島の中津宮(なかつみや)、田島の辺津宮(へつみや)の三宮からなる神社。
全国で約6400社の宗像三女神を祀る神社の総本社。
沖の島の沖津宮(おきつみや)はいまだに女人禁制で、有名です。
この三女神については『日本書紀』に記載あり。

この神宝館には祭祀の奉献品の数々が展示されている。
沖の島内の23箇所祭祀遺跡からの出土品約8万点は国宝。
すべて撮影禁止です。

沖の島の祭祀は、4C後半から9C末まで、
岩上祭祀、岩陰祭祀、半岩陰祭祀、露天祭祀と変遷していくが、それに伴い奉献品も変化している。
また、朝鮮半島や中国からの舶来品の奉献から、それらの国々との密接な関係も見えてくる。

時代が下る遺跡からは、宗像地域製作のものが出土してきて、
律令制のなかで国家的祭祀としての性格を帯び、地方的素材を使用した祭祀へと変化。


*福岡県鞍手町
国指定史跡 古月古墳(6C後半~7C)

丘陵の南、北、西斜面に41基の横穴墓

保存修復工事
・・・セメントに、このあたりのまさ土を混ぜて
  羨道入口を補強


9号墓
・・・奥壁と左側壁の一部に朱色彩色の斜め格子状文様あるそうです。


北側の横穴墓
墓道から覗く人



青磁は
ながめているだけでもいい気分になれます。
触れたら、熱くなるような、落ち着くような~。



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今年の目標~「守拙」

2015-01-02 16:30:18 | 俳句

鎌研坂(かまとぎざか)を上ったところに
夏目漱石の句碑

「木瓜咲くや漱石拙を守るべく  漱石」


その右隣に作家半藤一利による句評の碑

碑曰く、
*「拙を守る」とは、漱石がもっとも好んだ言葉であり、終生持ち続けた生き方の基本である。
出所は、陶淵明の詩の「拙を守りて園田に帰る」か、「老子」の「大功は拙のごとし」かである。世渡りの下手なことを自覚しながら、それをよしとして敢て節を曲げない愚直な生き方をいう。*
・・・後は省略します。

漱石来熊百年の平成8年10月に建てられた漱石句碑だそうです。

そうはいうものの、漱石は意に反してというか、大文豪になりましたね!!
ヒットメーカーですよね。

『草枕』に
「世間には拙を守ると云う人がある。
此人が来世に生まれ変わると屹度木瓜になる。
余も木瓜になりたい。」とあります。
而して、掲句となるのかな。


「降りやんで蜜柑まだらに雪の舟」

有明海が見える蜜柑畑に沿った道路(オレンジロード)の端にあります。


さてさて、
このブログをご覧頂いている皆さま
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

毎年思う。
お正月は嫌いだ!
子どもが小さい時ほど大変ではないけれど
年用意が苦になります。

おせちは買ったのは口に合わないから買わないけれど、
結構手抜きしています。

とはいえ、餅搗きは兄のところで一緒にしましたし、
黒豆やら数の子、するめの醤油漬、なますなどは
前もって作りましたがね。


節目だから仕方ないね・・・・

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