続・知青の丘

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

映画『ヒミズ』

2012-01-26 10:11:32 | 映画
夕方の暗い帰り道を運転しながら
うん、いい映画だったと納得していた。
特に、自死させない終わり方に光明をみた。

最低最悪の家庭環境にあるふたりの中学生
15歳の男の子と女の子
そして、絶望的な状況に陥った男の子

『銭ゲバ』みたいに、
もっと殺伐とした作品かなと思っていたが、
なんとも、ひゅうーまんな作品だった。
男の子が無気力で負に向かってばかりいることに対して、
女の子は先をみていて、たくましく、たのもしい。
女の子の力強い声と赤い洋服が印象的。

時々、東北の被災地の瓦礫の山々が映しだされるが
この子たちの状況とオーバーラップされていたように思う。

死んではいけない、
そういうメッセージをうけとった

若い俳優の住田君こと染谷将大と
茶沢さんこと二階堂ふみの熱演に好感
また、渡辺哲演じる夜野さんのキャラは救い。
声も口調もあたたかい。


コメント

鍋持っておいでー

2012-01-13 10:30:44 | つれづれ
「猪汁食べる?鍋持っておいでー」
とお向いさんからの電話。
鍋持って急いでいく。

ひとのいいご夫婦の待つ居間は、
台所から湯気がもれて温かく、
「鍋が小さかごたる」と
そのお宅の鍋にいれてくれた。

その夜は、成人の日で、
晴れ着姿を見せに来てくれた娘さんのお家からも赤飯を頂いて、
頂き物だけで充分の晩さん会と相成った。
ちなみにお漬物は兄の手作りで。
家族3人舌鼓をうちながら
感謝感謝。

2センチ角くらいのころりとした猪肉は
やわらかく、しかも味がある。

味噌仕立ての汁は、
大振りに切った大根、人参、生椎茸、
深ねぎ、こんにゃく、ジャガイモにも絡まり、
ほんとに絶品。

今朝お礼を言ってレシピを聞いた。

猪肉はご主人の実家の鹿児島産。
味噌は人吉からのお取り寄せ。
あとはありあわせの冬野菜。

朝から、
アクを取りながらコトコトと猪肉を煮る。
奥さんが脂っぽくなるのは嫌だからと言って、
勿体ない事に白い部分を捨てたそうだが、
それは捨ててはいけなくて、コラーゲンだそうだ。

肉が柔らかくなったころ、野菜を入れて煮る。

いいころ合いに、味噌、醤油少々、砂糖少々。
最後に深ねぎ。

これもご主人作だそうで、
70歳のご主人はよく手作りされる。
年末には白菜漬と芋餅を頂いた。
芋餅とは、
煮た芋をすりつぶしたところに餅を混ぜ入れ、
再度摺り合わせてから、成形し、
黒砂糖入りの黄粉をまぶしたもの。

料理ができる男はいいなあ~


コメント

3・11以後の俳句というけれど

2012-01-05 18:14:41 | 俳句
私の中ではなにも変わるものはない。

むしろ、私には、
我が家の大震災、昨年の1・19以後というべき。

それは、突然に不条理に起こった。
それは、誰にも言えず、言ってはならず
すがる筋合いのものでもなく
ゆえに、誰かに寄り添ってもらえるはずもなく・・・・

権力の椅子はいびつな大根人参  知青

出口もなく、解決の道筋もみえず、
不安と緊張と・・・孤軍奮闘・・・・
こんな6ヶ月間を過ごした。

冬かきつ薄濃(はくだみ)にして愛すかな
などと訳のわからない気分だった。

だいぶ事は終盤に近付いてはいるが
まだ終わってはいない。

そんな渦中にあるときに3・11が起こった。
時事程度のニュースはみても、
それ以上は目をふさぎ耳をふさいだ。
自分が保てなくなるから。
特に被災者の方々の声は聞きたくなかった。
重すぎた。

したがって、
東北も震災も津波も瓦礫も放射能も詠めない。
ひとつには、表現者としての力がないから。
もうひとつは、直接の被災者でないから、
なにもかも嘘っぽくしか詠めないのだ。
いまだに。
想像力を働かせる力と余裕がないのかもしれない。

息子が4月にまだ水も電気もない被災地に
医療ボランティアを志願して行った時も
やっと研修医1年経過したばかりなのに~
早く無事に戻って~と思ったが、
いつかラジオがなにかで兜太師が、
「志のある死は自分は何とも思わない」と言われたのを聞いたから、
私もそのように考えたいと思った次第。

私と東北とはこのような具合で、
息子を通して一時期切実なだけであった。


本題にもどると、
『3・11以後の俳句』などと、
社会現象的に、
特別になにかがあるのだろうかと疑う。
それとも、
家もあり、家族も失ってはいない者が、
このように言うのは不謹慎なのだろうか。

やっと、深刻な時ほど軽やかにと思える。

たわごとである。






コメント

1年の計~色気について(2012/01)

2012-01-04 07:31:58 | つれづれ
あけまして おめでとう ございます

初ブログに何を書こうかと考えたー

賀状の返事メールが気になったので、
それについて書こう

ブログがあまりにも「色気がない」
「充分に色気ある魅力的な夫人」なのに
だって!!

有難い褒め言葉と受け取ったが、
そんなに堅いことばかり書いていたのかと少し反省

昨年は確かにずっと戦闘モードだった。
色々ありましたもんね・・・・
個人的に辛いこと哀しいことが多かったが、
嬉しいこと面白いこともあった


面白くて刺激的なことがあるなら、
充分人生は楽しめるから
それでいい

誰かにも、鎧をつけた武士みたいだといわれたけれどー

本当は、
山奥の温泉宿にだれかと籠って
いっぱいやりながら、俳句でもひねって
のんびりしたいのよ!
冬林を歩くのは好きだしー
特にクヌギの落ち葉を踏み歩くのはいいなあ

暮れに菊池市の木柑子古墳を見に行って
クヌギの落ち葉を袋に詰めて持ち帰ったよ

冬すみれ待ちつつ離れ塚の昼 知青





コメント