South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


大須・チェザーレ

わたしを含めて総勢9名でオーストラリアから買ってきた赤ワインを二本、大須のチェザーレに持ち込み、飲み比べをした。いずれも、南オーストラリア州のワインで、シラズとカベルネ・ソービニオンという葡萄の品種からとれらたもの。
オーストラリアのワインは、葡萄の木がそもそも持ち込まれたのは古いが、ワインが商品化され大衆化されたのはそれほど古くはない。わたしはオーストラリアに通い始めて20年なのだが、最初の頃は、ワイナリーを巡っても、白(特に、シャルドネかリースリング)が主たる商品で、赤は付け足しのようであった。
たとえば、1986年に西オーストラリアのマーガレットリバー地域のワイナリーを巡ったが、いずれのシャトーも新しく、葡萄を作り始めて間がない感じで、主力は白であった。友人夫婦とワイナリーを巡ってテイスティングをして気に入ったひと瓶を買って用意してきたサンドイッチをつまんで川の畔でピクニックしたという楽しい思い出がある。そうした中で5-6カ所のワイナリーを巡った後、選んだのが「ヴァッセ・フェリックス(Vasse Felix)」というワイナリーのシャルドネだった。若いけれど、とても香りが高く、深みがあると感じた。それが、今やとても高級で手のでない価格帯の赤が主体の品揃えとなっている。
当時オーストラリアの友人たちの日常の飲み物はビールでワインはカスクワインと呼ぶ3-4リットル入りの箱に入ったものであった。価格としては、4-5ドルであったであろうか。レストランにワインを持ち込むときは、おごってもせいぜいが12ドルくらい。10ドル以上払うのは特別、といった感じだった。酒屋でも、2-30ドルもするワインは特級扱いであったようだし種類も少なかったと思う。
現在では、たとえば、オーストラリアの最高級品はペンフォルドのラグランジュらしいが、それは、280ドル以上する。5-6年前のシドニーにおける名の通ったレストランで一番高いものでも、せいぜい50ドルくらいのものであったと記憶するが、現在は、時に200ドル以上のワインを並べる店もある。
わたしは、オーストラリアにおけるワイン市場の成熟ぶりを好ましいと思っている。おかげで、本当にたくさんのワイナリーのたくさんの品種のワインが酒屋に並べられ、選ぶことは楽しみである。価格が上がったことは、もちろんうれしくはないが、しかし、赤の品種に好ましいものが品揃えされ、むしろ、現在の酒屋価格で20ー40ドルくらいに数多く掘り出し物があると思っている。
今晩の二本?、値段相応と言うべきか、期待はずれと言うべきか・・・。また今度、美味しいものを見つけてみよう。
インターネットの酒屋さん!美味しいオーストラリア・ワインの品揃えを整えてみませんか?

2004-09-22 23:58:47 | 夕食・パーティなど | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )