週刊碁ブログ

編集・整理班が紙面にはできない小ネタを語ります。読んでも、たぶん強くはなりません。

出張から出張へ

2012-05-28 12:51:57 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
出張から出張へ、といっても私ではありません。
十段戦第4局からまだ機会はめぐってきませんねー。

他の編集マン、ちょっと前に京都へ一人、中国の広州に二人、
伊勢に一人、香川に一人、台湾に一人(これが長い)、
山梨に一人、いったい何人いるんだかな感じですね。

出張に出る人間がいれば、制作現場で人手が減って留守番の負担が増える、
のはいつものことながら、少々〝勤続疲労〟気味ですね。

でもでも、読者の皆様からの応援のお便りをいただいてます。
(もちろん、大多数は棋士の先生方へのものです)
でもでも、うれしいんです。何よりの栄養剤なんです。

いつもみなさん、ありがとうございまーーーす。

ちなみに、ちょっと詳しい方なら京都から伊勢に出張をハシゴしたえらい先生が
いらっしゃるのはご承知のことと思います。でも、その前には中国広州と、
その後には、台湾へ行かれているそうです。タフですね。お身体にはくれぐれも
お気をつけていただきたいと心から思います。
(私が碁を覚えるきっかけになった尊敬する棋士の先生でもあります^^


5月28日発売分(6月4日号)のラインナップです。

1、2、3面 第3回おかげ杯囲碁トーナメント

4、5面 棋戦ワイド・竜星戦

7面 小林光一九段の「現代トップ棋士の棋風を探る――羽根直樹㊦」
   歴代本因坊列伝「元丈と二人の仙知」

8面 依田紀基九段の「依田式上達術」

9面 これぞプロ! 選評・王銘エン九段
   謝依旻女流本因坊(台湾)―安達利昌二段(東京都)
   首藤瞬七段(東京都)―久保秀夫(熊本県)

10面 碁界ネットワーク・柳時熏九段の「チョコレートを食べちゃおう」・二十五世本因坊治勲の「お悩み天国~これが治勲のシノギかた」
   ・蕭山杯国際女子招待戦
   ・関西囲碁将棋記者クラブ賞
   ・乙級リーグ 参戦棋士決まる

11面 ――寄稿 ハワイで出会った合縁〝棋〟縁・本因坊戦第2局の舞台「聖天山歓喜院」が国宝に

13面 認定

15面 NHK杯・1分の詰碁

16面 ベスポジを探せ・1分のさわやか手筋

17面 アマ碁界ワイド
   ・囲碁文化振興議員連盟総会
   ・出光興産 新入社員研修で囲碁思考法が大人気
   ・日韓囲碁交流戦
   ・関西棋院杯こどもチーム対抗戦

20、19、18面 世界アマ広州大会

〈ふろく〉

いつも制作中の紙面とにらめっこしていて思うのは紙幅が限られていること。
まあ、当たり前ですけどね^^

今回掲載いたしましたおかげ杯、出張に行った担当が写真をいっぱい撮って
きてくれました。
原稿をあげてくれて、最初に1面の原稿が50行しかなくて、「写真をいっぱい
使ってという意味か……」と汗かいてましたが、話し合うと普通に誤解でした。

ちょっと待ったら100行の原稿が来たのですが、すごいですね。どこに隠して
あったのやら(笑)。

その写真をどうサバくのか。種類も多いし、枚数といったら20面まるまる
おかげ杯にできるくらい撮ってきてくれています。映画のパンフかいな……。

まあ、これもいたずらに多いわけではなく、時間をかけて撮影していますし、
紙面構成も踏まえてくれているのがわかります(好意的にみて^^
その時間も味わいながら選んでいます。
(制作も時間勝負なので、そうそうお付き合いはできかねますが)

そこで、作った3面の5段(段は新聞の組み付けベースの単位)の写真集。
担当からのリクエストは特になしの、完全小瀬村の工夫のみ。

その囲み、三角形に地紋を切ってあるのは何? と内部で質問をたくさん受けました。
それは、三角ごとに写真の内容の種類が違うだけです。デザイン的な意味合いは薄いです。
(五十鈴川の川の流れを再現しなきゃ、とは某に言われましたがそこまでの余裕もなく…。
それだと右上に流れていくような構図になりそうですね。来年やります^^)
コメント (1)
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金環日食いかがでしたか?

2012-05-21 23:18:33 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
自宅、職場、実家がほぼ(おおざっぱに)金環日食の中心線で
結ばれていた小瀬村です。本日は週刊碁スタッフの定休日。
(土曜日が印刷で通常勤務になるため)

自宅で黒いものを片手にお空を見上げていました。食の欠けはじめは
雲間から見えていましたが、食の最大のタイミングでは見事なドンヨリ。
寝っ転がってテレビを見てました。

ネット中継とかありましたけど、自分の眼で観たいな、と古風な人間
なのでした。

さて、今回の金環日食、東京では173年ぶりだとか。ざっくり引き算を
すると1839年(天保10)みたいですね。ネットに教わると、
「1839年9月8日(天保10年8月1日)金環食」とか。
高杉晋作の生年であり、本因坊秀策先生が時に10歳。秀策先生は、
もう江戸に出ていたようなので、観ているかもしれませんね。
タイムテーブル的なものを作ってませんので、ツッコミ大歓迎です^^

さてさて、金環日食などどこ吹く風な本紙です。金ではありませんが、
1面に赤い円が(なんとも無理やりな我田引水、牽強付会……)。
最初は「井山好局好発進」などと付けていたのですが、直しが入って
こうなりました。

今回の本因坊戦七番勝負は、話題テンコ盛り。たまたま137手という
短手数でしたが、行数もそこそこあって、写真もギョウサンありました。

このブログでは、今回の紙面で使わなかったものをご紹介。
本因坊算砂師の法要が行われた京都・寂光寺のストラップです。


某イベントで出たことがあるようでして、編集室では知っているものも
おりました。私が顔に「欲しい。ください」と書いていたら、出張に
いった者が、機先を制して「自分で行って買わないとご利益ないよ」。
表情まで読まれてはかないません。さすがは高段者ですね(何の-_-?

東京の本妙寺も近すぎてなかなか行きませんが、そんなこと言わずに
近いうちに両方行きたいな、と思いましたです。

5月21日発売分(28日号)のラインナップです。

1、2、3面 本因坊戦七番勝負第1局

4、5面 棋戦ワイド

7面 碁界ネットワーク(第1)、竜星戦
   BCカード杯決勝五番勝負
   囲碁年鑑発売!

8面 依田紀基九段の「依田式上達術」・棋士の本棚(片岡聡九段)

9面 これぞプロ! 選評・二十四世本因坊秀芳
   河野光樹八段(宮崎県)―本木克弥初段(群馬県)
   溝上知親八段(長崎県)―金沢真三段(神奈川県)

10面 第31回津島寿一杯囲碁まつり・二十五世本因坊治勲の「お悩み天国――これが治勲のシノギかた」

11面 碁界ネットワーク(第2)、週刊碁的囲碁ガール(秋田の高校3年生)、奥田あや三段のカリブ海紀行
   nagoyaamigoが奥飛騨の平湯温泉で囲碁合宿
   武宮正樹九段が映画のトークショーに出演(バックギャモン)

13面 認定

15面 NHK杯、1分の詰碁

16面 ベスポジを探せ

17面 アマ碁界ワイド
   宝酒造杯クラス別チャンピオン戦東京

18面 早送り劇場(鎌倉十番碁第5局)・歴代本因坊列伝

19面 小林光一九段の「棋風を探る」(羽根直樹碁聖・中編)

20面 歴代本因坊、京都・寂光寺で法要

〈ふろく〉

この173年――、歴史的にもそれはそれはいろんなことがありましたね。
明治維新から太平洋戦争、高度経済成長から……。碁界でもまだ、耳赤の一手が
打たれるまえですからね。想像していると、ブログがなかなか脱稿できません^^

日本で次に金環日食が見られるのは18年後の2030年6月1日の北海道だとか。
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10553/index.html
(便利なサイトがありますね^^)

これから18年、どんなことがあり、私たちがどんな歴史を紡いでいけるのか。
いろいろ想像してしまいました。
コメント (2)
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はじめての試み、じゃない

2012-05-15 03:16:41 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
今週、すでに本因坊戦の前夜祭が終了し、明日から第67期本因坊戦七番勝負がはじまります。
日本棋院のホームページでも告知がありますし、前夜祭では本因坊400年ということだそうで、
記念行事も行われたそうです。

このあたりは次週、詳報いたします。

今週の本紙ではどうしたか。十段戦がおわり、本因坊戦がはじまる狭間です。ここで組むのは、
「振り返る」「意気込みを語る」(笑)。毎度ながら、大切な手筋です。

さて、ですが。十段戦の勝者と本因坊戦の挑戦者は同じ井山裕太先生(天元)。
2週に分けて紙面でお伝えするのもアリかもしれませんが、見出しはどうするの?写真は?
という疑問がフツフツ湧いてきます。

じゃ、「一緒の週に掲載しよう」という話になったのですが、取材をお願いする先生は
同じ方なのに、まったく別の原稿内容と言っていいかもしれません。見出しはどうするの?
写真は?

これ、〝ミックス原稿〟ですね……。私がこの制作中にツイッターで「やったことないなあ」と
つぶやいたのですが、高尾紳路名人誕生の時だったでしょうか、ネット対局の「幽玄の間」で
行われた棋戦で、ミックス原稿になった時があり、それを私が組みました(1、2面で振り返る、
3面でネット棋戦だった記憶)。いろいろ諸条件が難しくて、悪戦苦闘して組み上げ、
そのまま印刷になったのですが、実は、当時の上司に「これアリなのか」と疑問符をもらっています。

当時からの宿題だったものが、5年半の時を経て(長いんだか短いんだかわかりませんが)、
今週発売にて答えを出さないといけなくてはいけなくなりました。
はてさて、うまくいきましたかどうか。

5月14日発売(21日号)のラインナップです。

1、2面 十段戦を振り返る&本因坊戦への意気込みを語る

3、4、5、7面 棋戦ワイド・週刊碁的囲碁ガール(世界学生王座3位の…)

8面 小林光一九段「現代トップ棋士の棋風を探る(羽根直樹碁聖)」・歴代本因坊列伝

9面 これぞプロ! 選評・二十四世本因坊秀芳
   小川誠子六段(福井県)―富士田明彦三段(北海道)
   神田英九段(島根県)―石倉昇九段(神奈川県)

10面 依田紀基九段の「依田式上達術」・二十五世本因坊治勲の「お悩み天国 これが治勲のシノギかた」

11面 第1回ロッテこども囲碁大会

13面 認定

15面 NHK杯・1分の詰碁

16面 ベスポジを探せ・さわやか手筋

17面 アマ碁界ワイド

20、19、18面 棋士130名が選んだ尊敬する棋士・好きな棋士ベスト10

〈ふろく1〉

レイアウトは取材対象(棋士の先生、棋譜など)がいて(あって)、原稿を書いてくださる
記者さんや編集、写真を撮ってくださるカメラマンさんがいて、それらの思いを盛り付ける
役目ですね。化学反応というか料理人というか、難しいものがあります。

今回、いろいろ複雑なのがロッテ杯こども囲碁大会。制作現場を知る方ならいろいろと
見えてくるかもしれません。水面下のバタ足はご覧いただくには値しないので書きませんが、
力作であり(と自分で言うもんではありませんが)、労作であり、ほんのり苦くもあります。

某アニメ作品みたいに解説書があると意味とかよくわかる(トッ○を○ら○)ような感じです。

なんのこっちゃですが、とりあえず、これは数年後でも忘れられないものになりましたです。
ぜひご覧くださいませませ。

〈ふろく2〉

十段戦の第4局は私が取材、執筆させていただきました。つたない原稿で碁をけがしてないか、
刷ってから数週経過した今でもドキドキです。

感想戦はネットで中継されていて、私なんぞの首から下が井山先生と張栩棋聖の周りをうろちょろ
しているところが映っているぢゃないですか(衝撃)。ツイッターでフォロワーさんが教えて
くださいました。足まわりを痩せないと……(違 
舞台裏の人間が出てはいけないですね……。写真を撮りながら感想聞くとかウルトラCなんですよ。

その中継が終わったあと、別室で井山先生は、「碁の感想、わからないところはありますか?」と
声をかけていただきました。本当にお優しいですね。

(む、一方だけ書くのはまずい)

昨年の本因坊戦鹿児島対局で山下道吾本因坊とご一緒させていただきました。これ、という具体的事例は
ちょっと控えさせていただきますが、その時も配慮の行き届いた姿を拝見することがあり、感激いたし
ました。イチ黒子(スタッフ)にすぎない私には想像もつかないところでした。

このお二人の対局、名人戦では現地に出張に行くことはできませんでしたが、今回も本当に楽しみです。
みなさんもぜひぜひ、現地に足を運ぶもよし「幽玄の間」などなどなどでご覧になるもよし、
そして本紙でぜひぜひ並べて、命がけの棋譜を鑑賞なさってくださいね^^
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綺羅星の如し

2012-05-08 19:38:40 | 整理・小瀬村(神奈川/蟹座/卒業生)
尊敬する棋士の第9位は十四世本因坊秀和先生でした。

またもや私事ながら^^、記念碑のある西伊豆の最福寺さんには、
家族連れで訪れたことがあります。住職さんに写真をお願いしたりと…、
申し訳ござません。そしてありがとうございます。

で、その秀和先生、私が最初に知ったのは二十五世本因坊治勲先生が
その著作で「コウでジリジリ追い付き追い越す」と書かれていて
(ウロ覚えです^^; 今回の記事で掲載した内容は、意外でもあり、
新たな勉強にもなりました。

さて、今回のランキングはここまで、
11位で十二世本因坊丈和先生と二十二世本因坊秀格(高川)先生が同率、
10位は本因坊秀栄(十七世、十九世)先生でした。

すばらしい棋士は綺羅星の如し。この人数では収まり切りませんね。
私の大好きな○○○○先生は……と内部にいながら思います。

この書式は、偉大な先人を回顧するひとつとお考えいただけますと
幸いです。棋譜と人となりだけなら、過去になんども出版されて
ますし、私でもそこそこ並べています。
現代碁界を支える棋士がどんな思いで歴史を受け継ぎ、
未来への一手を打ちおろそうとしているのか(大げさですね^^;
本紙を手にぜひお楽しみいただけますと幸いです。

これからも贅沢な紙面をお約束いたします。内部にいながらウーンって
うなってますから^^

5月7日発売(14日号)のラインナップです。

1、2面 華頂茶業杯世界女流団体戦

3、4、5面 棋戦ワイド・竜星戦・碁の句春夏秋冬

7面 小林光一九段の「現代トップ棋士の棋風を探る」・歴代本因坊列伝

8面 早送り劇場(鎌倉十番碁第4局)

9面 これぞプロ! 選評・石田章九段
   江面雄一八段(兵庫県)―常石隆志初段(神奈川県)
   遠藤悦史七段(北海道)―李沂修七段(台湾)

10面 依田紀基九段「依田式上達術」・二十五世本因坊治勲の「お悩み天国~これが治勲のシノギかた」

11面 吉備真備入唐絵巻――東京国立博物館で展示中・週刊碁的囲碁ガール(ルーマニアの囲碁ガール)・棋士の本棚(石田章九段)

13面 認定

15面 NHK杯・1分の詰碁

16面 ベスポジを探せ

17面 アマ碁界ワイド

20、19、18面 棋士130人が選んだ尊敬する棋士・好きな棋士ベスト10(十四世本因坊秀和)

〈ふろく〉

最福寺さんにある資料館には、記念碑の除幕式の写真が
あります。私が訪れた際には一応職員になってましたが、
その写真を見てびっくり。名だたる一流棋士が写っていらっしゃる
のはわかるのですが、私が採用になった際の人事部長の姿が
そこに……。

旅先で少し血圧が上がって(下がって?)しまいました。
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